LD&ADHD 2003年10月号
計算や推論につまづく子への支援

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LD&ADHD 2003年10月号計算や推論につまづく子への支援

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2003年9月
対象:
小・中
仕様:
B5判 68頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 計算や推論につまずく子への支援
特集について
柘植 雅義
提言
もう一度考えてみませんか?
宮本 信也
事例
計算のつまずきを支援する
落ち着きのない子の計算指導
廣瀬 潤
基礎学力定着のための計算指導とポイント制
青木 美佐子
割り算につまずいている児童・生徒への指導
小林 靖
数学に特に遅れのある中学生の計算指導
熊谷 恵子
推論のつまずきを支援する
目と手を使って進める図形の学習
篠原 光子
[文章題の指導]学習指導用プリント教材の工夫
伊庭 葉子
目で見てわかる時計,時間の指導
能岡 晶子
コンピュータを使った指導
野田 伸子
【コメント】8つの事例から見えてくるもの
柘植 雅義
Essay
建築家を目指すわが息子
藤堂 栄子
子どものページ
絵日記・運動会での組体操
【特別寄稿】鳥取県における学習障害等への取組みの実際
茅原 宏司
親の会ニュース (第7回)
岩手県「なずなの会」/滋賀県「トムソーヤ」
長岡 正彦青木 禎子
医療との連携 (第7回)
薬を上手に利用するためにB
繪内 利啓
〜中枢刺激薬を使わないとき,使えないとき〜
実践の小箱/臨床学校現場から (第7回)
子どもの声を聞き取って
鋒山 智子
情報最前線/行政や海外の動向は (第7回)
新規モデル事業が全都道府県でスタート
柘植 雅義
指導の技法とその理論 (第7回)
診断的認知検査バッテリーK-ABCについて
今田 里佳
コミュニケーション (第7回)
会話における意味と語用の失敗とは
里見 恵子
アカデミックスキル (第7回)
基礎計算学習につまずきを示す児童に対する指導
東原 文子
ソーシャルスキル (第7回)
情緒的行動/自己・他者認知へのソーシャルスキルトレーニング
小貫 悟
一度は手にしたい本
『石隈・田村式援助シートによるチーム援助入門』/『実践スクール・カウンセリング』
石隈 利紀
編集後記
柘植 雅義

特集について

計算や推論につまずく子への支援

文部科学省特別支援教育調査官/柘植雅義


小学校や中学校では,計算や推論といった算数・数学の学習で苦戦している子どもたちがいます。また,教師も彼らへの指導の進め方に苦戦をしています。

そのような中,「個に応じた指導に関する指導資料―発展的な学習や補充的な学習の推進(小学校算数編)」が刊行されました(平成14年8月に文部科学省から)。そのまえがきの中で,「子ども一人一人に応じた指導を充実することが求められています」と示されました。さらに,平成14年度の公立小・中学校での教育課程編成状況等の調査結果が公表されました(平成15年2月に文部科学省から)。そこでは,小学校の63.1%,中学校の64.7%が習熟度に応じた少人数指導を実施していたこと,実施教科で最も多かったのが算数・数学であったことが示されました。

一方,算数や数学で苦戦をしている子どもたちの中には,学習障害(LD)といわれる子どもがいるかもしれません。文部省(当時)の調査会議が示した学習障害(LD)の定義(1999)にある「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」「推論」の6領域の内の「計算」と「推論」が今回の特集のテーマです。LDについては,全般的な知的発達の遅れがないものの,認知能力のアンバランスや基礎的能力の著しいアンバランスがあること,さらには医学的な評価等から特別な教育支援を行う方法の模索が始まっています。

このように,主に通常の学級に在籍しているLDの子どもには,算数科・数学科の教科指導という視点からの対応と,LDという視点からの対応の両輪が必要となります。

本特集が,計算や推論における目の前のつまずきへの対応のみならず,一人一人の子どもがより豊かな生活を送るために適切で効果的な指導法や指導内容を考える一助になればと考えました。

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