実践国語研究 2022年11月号
もっと深まる!もっとうまくいく!国語授業×対話

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実践国語研究 2022年10・11月号もっと深まる!もっとうまくいく!国語授業×対話

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ジャンル:
国語
刊行:
2022年9月15日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年7月18日
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目次

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特集 もっと深まる!もっとうまくいく!国語授業×対話
特集1 国語授業×対話を支える厳選スキル
自分の言葉で話せる子を育てる「学級づくり」のスキル
「かかわり言葉」と「話型剥がし」で対話を活性化
青山 由紀
対話と国語の学びをつなぐ「授業づくり」のスキル
対話型国語授業をつくる4つのポイント
中野 裕己
対話を促進し、質を高める「発問・言葉かけ」のスキル
対話も発問も、必然性をもたせる
広山 隆行
対話の意欲を高め、日常化する「導入・アイスブレイク」のスキル
導入とアイスブレイクで対話の量を確保する
海見 純
特集2 特別企画 一挙解決!対話コーディネートの「つまずき」大調査
特集扉
第1位 意見が深まらない
子どもの発言を繋げる声かけを!
星野 克行
発表的ではなく探索的な対話へ
中野 裕己
第2位 まとめ方が強引になってしまう
「つなげる」「整理する」のイメージ
山田 将司
単元や本字のゴールを明確にする
海見 純
第3位 発言量に差が出る(フリーライダーが生まれる)
挙手する習慣付けと考える機会の設定
星野 克行
挙手指名型からの脱却
広山 隆行
第4位 子どもたちの対話にどこまで教師が介入すべきか迷う
子どもの「今」を把握する
山田 将司
第5位 事前指導のやり方がわからない
焦らずこつこつアップデートさせよう
星野 克行
第6位 導入がうまくいかず、「話し合わされている」雰囲気になる
話し合う価値と目的を明確にする
海見 純
第7位 ペア対話とグループ対話の使い分けに迷う
ペアは確認,グループは広がり
山田 将司
第8位 同じ意見ばかりになってしまう
同じでいいから言ってごらん
広山 隆行
第9位 時間配分がうまくいかない
何のためにその話し合いをするのか
星野 克行
第10位 ICTやホワイトボード等をうまく活用できない
何のために使うかを明確に
中野 裕己
第11位 対話の切り上げ時がわからない
対話の盛り上がりが少し過ぎたあたり
山田 将司
特集3 対話モデルで解説!領域別授業デザイン
【小学校/話すこと・聞くこと】対話を通して自分の考えをまとめよう
「たからものをしょうかいしよう」(東京書籍・2年)
橋本 慎也
【小学校/書くこと】子ども同士の対話で書く力を育てる
「伝統工芸のよさを伝えよう」(光村図書・4年)
半井野 文恵
【小学校/読むこと(説明文)】一年生だからこそ大切にしたい三つの対話
「うみのかくれんぼ」(光村図書・1年)
原之園 翔吾
【小学校/読むこと(文学)】「読みのゲーム」で促す子どもの発見的な学びと対話
「モチモチの木」(東京書籍/学校図書/教育出版/光村図書・3年)
山田 秀人
【中学校/話すこと・聞くこと】合意形成を導くための質問の在り方・方法
「話し合いで問題を検討しよう」(東京書籍・2年)/「聞き上手になろう 質問で思いや考えを引き出す」(光村図書・2年)
菅原 和朗
【中学校/書くこと】目的に応じた手引きによって深める対話
「字のない葉書」(三省堂・1年)
甲斐 伊織
【中学校/読むこと(説明文)】テーマ設定とグループ設定の工夫で、対話は深まる
「クマゼミ増加の原因を探る」(光村図書・2年)
人見 誠
【中学校/読むこと(文学)】主体的な読みを促す探究的対話
「少年の日の思い出」(東京書籍/三省堂/教育出版/光村図書・1年)
中山 莉麻
教科指導にも役立つ!学級経営力アップセミナー (第4回)
深い学びのクラス構造
赤坂 真二
反論の技術を取り入れた国語授業づくり (第4回)
反論の技術 中学年編
内田 仁志
宗我部先生に聞く!主体的な学びを促すICT活用法 (第4回)
ICTの得意を言葉の学びに活かす「表現」(産出・試行錯誤・編集・発信)
宗我部 義則
読み書きのつまずきをサポートする国語授業のコツ (第4回)
作文を安定させるための,文章作成をサポートする方法
前田 智行
子どもを「書くこと」に引き込む指導技術 (第4回)
書き手のコミュニティを育てるピア活動
澤田 英輔
NG→OK事例でわかる 発問スキルアップ講座 (第4回)
深く考えさせる発問
山中 伸之
編集後記
大江 文武
今月取り上げた教材
10/11月号

編集後記

 今特集の企画にあたり,国語授業の「対話」場面における授業者のつまずきやよくある悩みについて,現場の先生方を対象とした事前アンケートを行いました。その詳しい結果については,本誌p.20以降に「特別企画 一挙解決!対話コーディネートの『つまずき』大調査」という形でまとめています。紙面をご覧いただくとわかるように,「発言量に差が出る」といった子どもの様子にかかわるつまずきや,「どこまで介入すべきか迷う」といった教師の働きかけにかかわる悩みが多いだろうという私の淡い予想に反して,最も多く回答が集まったのは,「意見が深まらない」という悩みでした。この結果を受けて強く感じたのは,授業における対話的活動の核は,決して話し合ったり聴き合ったりという「活動」そのものの在り方にあるのではなく,活動を通して得られる「学びの深まり」にこそあるのだという考えを,多くの先生が自然とお持ちなのだということです。

 白水始氏は,「対話」には,人が人とのやり取りを通じて,自分の考えをより抽象的で適用範囲の広い考えへと変えていく「建設的相互作用(constructive interaction)」があると論じ,話し手としての「課題遂行者効果」と聞き手としての「モニター効果」の役割交代を連綿と繰り返しながら理解を深めていくはたらきや,自己の考えや感情と向き合う「内省」を促すはたらきがあると述べています(白水始『対話力』東洋館出版社,2020年)。授業における話し合い活動・交流活動を,ただ「話し合うだけ」「聴き合うだけ」に終わらせず,教科の学びの深まりと,「抽象的で適用範囲の広い考え」に至る「対話」としていくために,教師はどのような技術を身につけ,どのように授業を構想し,さらにはどのように対話を見取り,関わっていけばよいのか。今号では,そのような問題意識を抱える先生方の助けとなればという思いから,「もっと深まる!」という言葉を冒頭に掲げ,特集を企画いたしました。中でも,p.28以降の実践では,「対話」のリアルタイムを具体的に論じられるように,記事ごとに複数の「対話モデル」を執筆者の方々にお示しいただきました。ぜひ,ご実践の参考としてお役立ていただきたいと思います。


   /大江 文武

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