- 特集 まるごと!2・3学期教材の発問Best Selection
- 特集1 授業がうまい先生に聞く! 発問づくりのお悩み相談Q&A
- Q1 そもそも「発問」って何?(「指示」「質問」「課題」とどう違うの?)/Q2 どんな発問が「良い発問」と言えるの?/Q3 「良い発問」をつくるためにはどんな視点が必要?
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- Q4 発問づくりに生かすためにはどのように教材研究をするとよい?/Q5 子どもの実状に合った発問を考えるためには?/Q6 子どもたちからなかなか自分の考え・意見が出てこないときは?
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- Q7 指導内容を「子どもが見つけたもの」にするために必要なことは?/Q8 「書かれていないこと」の読み取りが苦手な子のための発問とは?/Q9 話合いへの参加を促すためにはどんな発問が有効?
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- Q10 生徒の「言語スキル」を育てる発問ってどんなもの?/Q11 単元の系統性を踏まえて発問をつくるってどういうこと?/Q12 授業での発問と定期考査はどのように関連させるべき?
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- 特集2 2・3学期教材の発問Best Selection 説明文編
- 「子どもを まもる どうぶつたち」(小学1年/東京書籍)
- キーワードに着目し,「比べたい」を促す
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- 「馬のおもちゃの作り方」「おもちゃの作り方をせつめいしよう」(小学2年/光村図書)
- 省察する読み―学びの自覚化に着目して―
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- 「ビーバーの 大工事」(小学2年/東京書籍)
- どこが大工事なの? なぜ大工事なの?
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- 「すがたをかえる大豆」(小学3年/光村図書)
- 「れいの書かれ方」を楽しく読むための発問
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- 「世界にほこる和紙」(小学4年/光村図書)
- 筆者が最も伝えたいことを読む
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- 「数え方を生みだそう」(小学4年/東京書籍)
- 「題」から文章全体を読みとる
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- 「固有種が教えてくれること」「グラフや表を用いて書こう」(小学5年/光村図書)
- 問い直しとリトライを促す―子供が学びをつくる授業―
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- 「『鳥獣戯画』を読む」(小学6年/光村図書)
- 論の進め方の工夫に気付かせるための発問
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- 「メディアと人間社会」「大切な人と深くつながるために」「プログラミングで未来を創る」(小学6年/光村図書)
- これからの社会を自分事として捉えさせる
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- 「『言葉』をもつ鳥、シジュウカラ」(中学1年/光村図書)
- どんな生徒でもついてくる! ボトムアップ型発想
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- 「君は『最後の晩餐』を知っているか」「『最後の晩餐』の新しさ」(中学2年/光村図書)
- 「布施」さんに手紙を書く目的で読み深める
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- 「人工知能との未来」「人間と人工知能と創造性」(中学3年/光村図書)
- 「合わせ読み」からアドバイスを考える
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- 特集3 2・3学期教材の発問Best Selection 文学編
- 「スイミー」(小学1年/東京書籍)
- 比較を用いて,中心人物の気持ちに迫る
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- 「お手紙」(小学2年/全社)
- 批評する読み―「かたつむりくんのユニークさ」に着目して―
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- 「かさこじぞう」(小学2年/東京書籍・教育出版・学校図書)
- 昔話のおもしろさ,どれだけ見つけられる?
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- 「モチモチの木」(小学3年/光村図書)
- 心情を「直接問わない」ための発問
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- 「ごんぎつね」(小学4年/全社)
- 音読により引き出された直観を検討する
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- 「一つの花」(小学4年/東京書籍・光村図書)
- お父さんの言動から心情を読みとる
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- 「大造じいさんとガン」(小学5年/光村図書)
- 子供が自ら問いと学びをつくるためのサポートをする
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- 「やまなし」(小学6年/光村図書)
- 解釈の違いが浮き彫りになる発問
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- 「海の命」(小学6年/光村図書)
- 子どもの読みのズレから主体性を生む発問
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- 「少年の日の思い出」(中学1年/光村図書)
- 生徒が夢中で文章を読み始めるPBL型発問
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- 「走れメロス」(中学2年/光村図書)
- 「友情」について自分の考えを広げ,深める
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- 「扇の的――『平家物語』から」(中学2年・古典/光村図書)
- 共感をキーワードに古典を読む
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- 「故郷」(中学3年/光村図書)
- 三段階の発問で「故郷」を読み深める
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- 「夏草――『おくのほそ道』から」(中学3年・古典/光村図書)
- 生徒が目的をもって古典を読める発問の工夫
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- 教科指導にも役立つ!学級経営力アップセミナー (第3回)
- 教科指導における学級経営の視点
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- 反論の技術を取り入れた国語授業づくり (第3回)
- 反論の技術 低学年編
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- 宗我部先生に聞く!主体的な学びを促すICT活用法 (第3回)
- ICTの得意を言葉の学びに活かす「情報探索」
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- 読み書きのつまずきをサポートする国語授業のコツ (第3回)
- 書くことが苦手な子のための書字の支援を組み入れた授業
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- 子どもを「書くこと」に引き込む指導技術 (第3回)
- 書き手の物語に目を向ける
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- NG→OK事例でわかる 発問スキルアップ講座 (第3回)
- 気付かせる発問
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- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
- 8/9月号
編集後記
今,みなさまが今号を読んでくださっているのはちょうど夏休み頃。2・3学期教材の授業をどうつくるかを本格的に考えるタイミングではないでしょうか。今号では,授業をつくるにあたり核となる部分といえる,「発問」をテーマに据え,2・3学期の授業準備を全面的にサポートできるようにと,特集を企画いたしました。
今号の根幹には,大きく分けて下記2つのような考えがあります。
まず1つは,とにかく発問の事例を数多く知ることで2・3学期の授業に生かしていただきたい…ということです。子どもたちの学びを深める授業づくりには,発問が欠かせません。ただ,やはりゼロからいきなり素晴らしい発問を生み出すということは非常に難しいことで,これは多くの方が悩まれているものではないでしょうか。自分自身,質は異なるとはいえ何かを生み出す仕事をしているつもりですが,企画に取り掛かる前には様々な文献にあたり,たくさんの方から話を聞き,情報を集め…というように,多くの事例にあたることが,「よいものをつくる」ためには必要なことと実感しています。
もう1つは,今号の中の発問を通して,教材の理解をより深める一助としていただきたい…というものです。弊社月刊誌『授業力&学級経営力』2022年1月号において,教材研究と発問の関連について,山中伸之先生は下記のように述べられています(※は引用者注)。
ところで,発問づくりについて述べるべき本稿で,なかなか発問づくりについて触れないことに,疑問を感じているかもしれません。実は,これまでに述べてきた部分(※教材研究・素材研究段階)で,発問づくりはほとんど終わっているというのが,私の考えです。「発問づくりは素材研究が9割」です。あとは,その素材を発問に加工するだけです。
この部分を逆の視点で捉えたとき,「教材をどのように見ているか(見ていくべきか)が発問からわかる」のでは,と感じました。たくさんの先生方から,その教材を深く読み解くための発問とそのポイントをご紹介いただきましたので,ぜひ,2・3学期教材の研究にもご活用いただければ幸いです。
/新井 皓士
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- 明治図書
- 発問の事例を多く知ることができ、たいへん参考になりました。今後の指導に活かしたいと思います。2023/4/29
- 授業をするなかで、生徒たちがなかなか思考を深めることができないことがありました。今回の記事では、授業の核となる発問がテーマでしたが、自分のなかでおろそかにしていた部分だったと気づきました。ほんの少しの言葉の違いでも、生徒たちを悩ませたり様々な気付きを与える発問についてよく考えることができました。2学期の授業に生かしていきたいと思います。2022/8/4キマ