実践国語研究 2019年9月号
すぐ使える!ずっと役立つ!説明文・物語文・言語文化の指導アイデア

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実践国語研究 2019年8・9月号すぐ使える!ずっと役立つ!説明文・物語文・言語文化の指導アイデア

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ジャンル:
国語
刊行:
2019年7月17日
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 すぐ使える!ずっと役立つ!説明文・物語文・言語文化の指導アイデア
特集について
押さえておきたい!文種別・教材文の指導のポイント
【説明文】真正な問題解決能力を育成する説明的文章の指導
植山 俊宏
【物語文】「登場人物・プロット・語り」を読む
坂本 喜代子
【言語文化】言語文化の継承者と創造者を育てる
岩ア 淳
授業に即役立つ!説明文の指導アイデア/小学校
低学年/説明文にこそ,本質的な問いの設定を
教材名:どうぶつの赤ちゃん[光村図書1年下]
彦島 康美
高学年/汎用的な言語技術を活用させる説明的文章指導
教材名:自然に学ぶ暮らし[光村図書6年]
冨樫 忠浩
授業に即役立つ!説明文の指導アイデア/中学校
2・3年/説得力のある文章を書くコツを探ろう
教材名:日本の花火の楽しみ[教育出版2年]/黄金の扇風機[東京書籍3年]
木下 聡美
3年/発表を通じて理解を深めさせる
教材名:月の起源を探る[光村図書3年]
人見 誠
授業に即役立つ!物語文の指導アイデア/小学校
低学年/お話の世界を具体的に想像できる子どもを育む
教材名:たぬきの糸車[光村図書1年下]
増永 雄一郎
中学年/語彙・音読・吹き出しで読みを深める
教材名:ちいちゃんのかげおくり[光村図書3年下]
神杉 明
高学年/子どもの問いから観点を決め,物語を読む
教材名:やまなし[光村図書6年]
廣瀬 修也
授業に即役立つ!物語文の指導アイデア/中学校
1年/学習者が学習意義を実感し,学びを深め合う
教材名:オツベルと象[教育出版1年]
中山 莉麻
3年/物語文と主体的に向き合う
教材名:故郷[学校図書3年]/寂しいお魚[学校図書3年]
山口 英恵
授業に即役立つ!言語文化の指導アイデア/小学校
中学年/触れて,親しんで,作ってみよう!
教材名:言葉のリズムを感じてみよう 俳句[学校図書3年上]
加藤 真奈美
授業に即役立つ!言語文化の指導アイデア/中学校
1年/古典を身近なものとして捉えよう
教材名:月と古典文学[教育出版1年]
松岡 千賀子
3年/全員が参加し,考え,学ぶ漢詩の授業
教材名:漢詩(静夜の思ひ 李白)[学校図書3年]
菊地 圭子
Q&Aで早わかり!新学習指導要領国語の学習評価 (第3回)
単元の評価規準設定の基本ステップ
水戸部 修治
国語の授業が変わる教材研究の視点 (第9回)
ごんはどのように変化していったのか
岩ア 淳
〜今月の教材「ごんぎつね」(各社)〜
全国学力・学習状況調査問題の課題と授業アイデア (第3回)
調査関連資料から学習指導の工夫を考える(小学校国語)
本橋 幸康
キーワードで読み解く!国語教育・国語授業 (第15回)
【国語教育】児童詩
児玉 忠
〜言葉への自覚を高める詩の創作活動―言葉から思いを引き出す創作法―〜
【国語授業】語彙指導
宮津 大蔵
〜前後関係から言葉の意味を予想させよう〜
地域発!国語教育研究会の取組と成果 (第3回)
[神戸市小学校教育研究会国語部]生きてはたらくことばの力を育む授業の創造
山碕 悦子
〜評価が変われば,授業が変わる!授業が変われば子供が変わる!〜
教材研究に役立つ!作家の肖像 (第3回)
杉みき子(すぎ みきこ)
木下 ひさし
3年目までに身につけたい!国語教師の仕事術 (第3回)
小学校/課題を明確に授業研究に取り組もう
本城 脩平
中学校/自己を磨き,生徒の体験を授業に生かす
橋 かれん
編集後記
水戸部 修治岩ア 淳本橋 幸康
今月取り上げた教材
8/9月号

特集 すぐ使える!ずっと役立つ!説明文・物語文・言語文化の指導アイデア

 本号では,三つの文種の指導のアイデアを特集します。2学期は各学年の中心的な教材が多く,授業では指導の手応えがあり,充実した指導が展開できます。その一方で,どのような指導が効果的なのか迷うこともあるでしょう。


 「物語を読むのは好きな子供は多いけれども,説明文には興味を示さない子供が多い」。


 このような声を実践者から聞くことがあります。時には「説明文は読めば理解できるので,どのように指導してよいのかよくわからない」という声も聞こえます。説明文の指導では,何をどうすればよいのかを考えます。


 物語では,読み慣れている子とそうでない子の差が大きく,他の文種とはまた異なった指導上の配慮を必要とするところがあります。さらに,ストーリー展開や登場人物に対する好悪の感情のため,最初に抱いた自分の感想にこだわったまま自分の考えを改めたり深めたりすることのできない子供もいます。誤った読み取り,浅い読み取りのまま何も正されることのないままでは,子供の学力はつきません。物語を読むことは,架空の世界の話を読むようでいて,実は人間の真実,生きていく現実と向き合い,考えることです。子供たちにそのことを気づかせ,文学作品を読むことで自分自身の生き方をより良いものにしていこうとする態度を育てるための授業を考えます。


 言語文化の教材に対して,内容的・言語的な抵抗を感じる子供がいます。そうした子供は,学習する前から消極的になりがちです。しかし,豊かな言語文化が目の前に存在しているのに,それから目を背けて過ごすのは,人生の幸福の一部を知らずに過ごすことです。言語文化の授業の後に,「昔の世界はおもしろい」「古い言葉には味わいがある」などの感想をもつ子供が増えるためには,どのような指導がふさわしいのか,提言と事例からそのあり方を考えます。


 単元の初めと終わり,学期の初めと終わり,学年の初めと終わりとで,国語の力が向上していることが理想です。本特集でそのヒントをつかんでいただければと念じています。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 現在主流ではない一つの作品を読むという指導法での授業改善のポイントが解説されており、授業の幅が広がった
      2019/11/2420代・小学校教員
    • 細かく実践が書かれていたので、授業に利用しやすかった。また、全てポイントがしぼっいたのでわかりやすい。
      2019/11/16みかん
    • 校内研修で説明文の研究を行っているので、自分が担任している以外の学年の指導がわかり大変参考になりました。
      2019/10/11kin
    • 国語科の説明文・物語文・言語文化、それぞれについて、実践例を通して指導の手立てはもちろん、各領域において児童につける力を確認することができた。
      2019/8/1430代・小学校教員
    • 教材を通してどんな力を身につけさせるのか、どのような指導が効果的なのかが理解できた。説明文、物語文、言語文化のカテゴリー毎に指導アイディアが掲載されていたので、実践に役立てやすいと思う。
      2019/7/2430代・小学校勤務

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