実践国語研究 2013年7月号
そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動

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実践国語研究 2013年6・7月号そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動

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ジャンル:
国語
刊行:
2013年5月16日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動
特集について
提言 そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動
適切な言語活動が国語学力を効果的に育む
吉田 裕久
単元と並進する言語活動の薦め
山元 悦子
「読むこと」の言語活動を工夫するために
中村 和弘
「ことばの力」は誰のためのものか?
森田 真吾
効果的な言語活動で授業改善を
山下 敦子
「そうだ!」の思考過程とは?何が・どのように「おもしろい!」
小森 茂
付けたい力と言語活動のもつ特徴の明確化
水戸部 修治
小学校・実践授業の展開
低学年
お話のお気に入りのところをペープサートで紹介しよう―「お手紙」(光村図書二年下)―
谷口 晶子
きつねナンバーワンを紹介しよう―「黄色いバケツ」(小2光村図書)―
大利 香織
説明文に挑戦!―もっと分かりやすく伝えたい!私の見付けた道具のこと―
相澤 勇弥
中学年
音読発表会をしよう
大沼 友恵
書くことが楽しくなる言語活動を―おもしろ発見リーフレットを作ろう―
佐伯 登代子
高学年
知りたい! 聞きたい! 伝えたい! 言葉の果てまで行ってみよう!―「学びたい」意欲と、つけたい力を結ぶ言語活動―
宮城 瞳
作品の世界を深く味わう『やまなし』(六学年)―お気に入りの賢治作品のブックポスターを作ろう―
但木 功
中学校・実践授業の展開
1学年
お気に入りの詩をQ&Aで紹介しよう
村田 伸宏
パネルディスカッションで文学作品の読みを深める
大角 弥生
2学年
図やグラフを描き、仲間と共に読み解く学習
松原 洋子
3学年
活気ある話し合いで力をつける―ワールドカフェ方式の話し合い―
福島 教全
小特集 白熱! 第1回実践国語研究セミナー提案
小学校/わくわく 楽しい なりきり日記―読んだ情報を関連させて書くことを通して―
庭田 瑞穂
小学校/学ぶ楽しさ、伝える楽しさが味わえる授業を目指して
鈴木 朋子
中学校/主体的に書くことができる生徒を育てる国語科学習指導―「実の場」を取り入れた学習過程の工夫を通して―
永野 恵美
中学校/「読書ボード」で本を推薦する―生徒が目的をもって楽しく読書する単元づくり―
長根 いずみ
言語活動の充実を図る教室環境の整備 (第2回)
自ら考え、豊かに表現する児童の育成を目指す言語活動
三石 美鶴
書評
『小学校国語科 授業&評価パーフェクトガイド』
小森 茂
『プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座』
花田 修一
「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第8回)
【家庭科】国語科の指導と関連を図り、言語活動を充実する
筒井 恭子
国語授業・始めの一歩 (第8回)
寄り添う・見守る
松木 正子
単元を貫く言語活動を位置付けた授業づくり (第2回)
その更なる展開に向けて
水戸部 修治
〜単元を貫く言語活動とリンクする本時の授業構想モデル〜
思考力・判断力・表現力等は「発問」「教材研究」から (第2回)
「登場人物」を読み取り考え表現する―『ごんぎつね』の場合―
小森 茂
今、なぜ単元学習なのか―挑戦と展開― (第2回)
学習者ウォッチングと学習の核づくり
安居 總子
新国語科授業改革論―実践国語研究の確立をめざして― (第2回)
対話と討論を中核とした授業づくりを
花田 修一
〜「話すこと・聞くこと」の授業力の向上〜
編集後記
花田 修一小森 茂水戸部 修治松木 正子
今月取り上げた教材
6/7月号

そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動

平成24年度の全国学力・学習状況調査では、質問紙調査で、小学校においては国語、算数、理科それぞれに「○○科の勉強は好きですか。」という問いを出しています。この質問に「あてはまる」つまり当該教科が好きだと回答した児童の割合は、理科は51.6%、算数は37.1%、そして国語は25.6%でした。国語科の授業づくりを考える際、こうした学習者の意識の現状をしっかり受け止める必要があります。

一方、子どもの主体的な意識を重視し、言語活動を単元を貫いて位置付ける授業づくりが進展する中で、「しっかり読み取らせなくていいのか、おもしろおかしい活動だけで力が付くのか不安だ」「言語活動に時間をかけると基礎・基本が定着しないのではないか」といった思いをもたれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こうした不安を払拭するためには、まず「付けたい力」をどう描くのかを再検討する必要があります。例えば「しっかり読み取る」とはどういうことなのか。与えられた文章の与えられた場面の意味を取ることにとどまるのか、それとも自ら本や文章を選び、自分の思考や経験と重ねて、考えを交流したり明確化したりするといった幅のある読む能力に展開するのか、まずそうした教師自身の学力観が問われることとなります。

またその力が一人一人の子どもに定着できるようにするにはどのようにすればよいのかを改めて吟味することも重要です。「しっかり読み取らせる」と言っただけでは、子ども一人一人が「自らしっかり読む」ことに展開していかないのです。

そのためにも、付けたい力にぴったりの単元を貫く言語活動の選定が重要になります。言語活動の充実の基盤を成す国語科においては、言語活動そのものの特徴を分析する教材研究が重要です。そのための教材研究方法として、言語活動を教師自身が実際に行ってみることも有効なものとなります。

本特集においては、「そうだ!おもしろい!付けたい力にぴったりの言語活動の充実」をテーマに、子どもたちが主体的かつ確かに言葉を学んでいくことのできる、付けたい力に最適の言語活動を位置付けた授業づくりへの提言と具体的な実践例を提示することによって、全国各地において、国語科の授業改善を一層推進するための情報を発信していきたいと考えています。

また、小特集として、平成25年1月に開催された「第1回実践国語研究セミナー」提案者による誌上提案を掲載いたしました。

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