- 特集 おや?なぜだろう?子どもの問いを引き出す授業づくり
- 特集について
- 提言
- 「異との出会い」と授業づくり
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- 「ナゾ」と「不思議」と「ほんとかな?」―単元のネーミングを工夫する―
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- 課題解決的な言語活動が生み出す問い
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- 立ち止まって考える学習をつくる
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- 自力で作品と向き合う授業を
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- 知的好奇心を刺激しよう―問題発見力は自己学習力の基盤となる―
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- 「おや?なぜだろう」の誕生―分けて比較することから―
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- 小学校・実践授業の展開
- 低学年/自分の思いを伝え、認め合う学習を目指して
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- 低学年/「とりのくいずたいかいをひらこう」―くちばし(光村図書/小一)―
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- 低学年/子どもの主体的な読みを引き出す授業づくり「なりきって読む」
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- 中学年/意見の相違点を叙述に基づいた根拠で明らかに
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- 中学年/「○○豆太」で問いを生む(光村図書/三年)
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- 中学年/考えのズレから生まれる問いを生かした授業
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- 高学年/グラフに興味を持ち、「自問自答」する子ども
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- 高学年/国語が楽しくなる学び方問題づくり学習を取り入れて「海の命」(光村図書/六年)
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- 高学年/必然性のある単元作りを目指して
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- 中学校・実践授業の展開
- 1学年/言葉と向き合う姿勢を育てる
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- 1学年/川柳で子どもの問いを引き出す
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- 2学年/「問い」を出発点に学びの場を創造する
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- 2学年/“持つべき問い”を育てる発問をこそ
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- 3学年/生徒の問いを引き出し、思考の文脈を作って、主要発問につなげた授業実践例―俳句「美しき春潮の航一時間」―
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- 3学年/「インターネット書評」の活用で文学を批評する
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- 言語活動の充実のための教室環境のヒント (第4回)
- 言語活動に主体的に取り組むための「手立てとして」の環境づくり
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- 書評
- 『スペシャリスト直伝! 板書づくり成功の極意』
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- 『〈単元構想表〉でつくる! 中学校新国語科授業―START BOOK』(全三冊)
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- 「国語科と他教科の連携」ポイントはここだ! (第4回)
- 【社会科】言語活動の目的を明確にして関連的な指導を
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- 国語授業・始めの一歩 (第4回)
- 指導計画
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- 単元を貫く言語活動を位置付けた国語科の授業づくり (第4回)
- 「第二次」をどう改革するか
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- 思考力・判断力・表現力等を育成する国語科授業の改善 (第4回)
- 言語活動の評価と「道徳」との連携
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- 言葉の学び―認知心理学的な視点から― (第4回)
- 論理科―論理力・記述力の育成
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- 新国語科授業改革論―戦後国語教育史から学ぶもの― (第4回)
- クリティカル・リーディングをどう育てるか
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- 〜「批評読み」の提言から五〇年〜
- 編集後記
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- 今月取り上げた教材
- 10/11月号
おや?なぜだろう?子どもの問いを引き出す授業づくり
学習での学びの主体は、あくまでも子どもです。学習指導要領でも、「……主体的に学習に取り組む態度を養い……」(小学校学習指導要領 第1章 総則 第1の1)と書かれています。
子どもが、自ら学んでいると自覚するのは、自らの課題に取り組んでいるときにほかなりません。自らの課題とは「問い」を持つことから生まれます。子どもの持つ「問い」を課題として学習に位置づけ、自ら学ぶ学習から子どもの主体性を育て学び合う学級作りを進めることができます。
国語学習の様々な場面で、学習材(教材)や友だちの発言などに子どもの「おや?」「なぜだろう?」といった素朴な疑問が生まれています。「どうしてそうなったのだろう?」「これはどのようなことなのだろう?」といった本質的な問いまで様々な問いを引き出し生かす授業が実践されているはずです。そのような教室では、ともに考え、課題を解決し合おうという応答的な営みがなされています。子ども自らに問う自問自答も含まれていることでしょう。けれども、子どもの問いから学び合う学習では、教師側の見通しが立てにくいという悩みがあるのも事実です。
本特集では、子どもたちの問いを生かした学習について様々な観点から検討したいと考えています。子どもたちの主体的な学習活動を実感できる学びの構築のために、様々な提言や現場の先生方の様々な取り組みを次のような観点に留意してご紹介いただきました。
☆本単元で、どんな力をはぐくむのか。
☆子どもの「問い」をどう引き出し実践に生かしたのか。
☆子どものどんな問いを授業に位置づけると効果的か。
「問い」を持つことは、それに対する答えを探すことです。問いに対して応答することで学びが広がり深まります。そのためにも「問う」ことを位置づけた授業を実践してほしいものです。
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- 明治図書