実践国語研究 2009年5月号
移行期・新国語科の重点指導 伝統的な言語文化に慣れ親しむ学習づくり

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実践国語研究 2009年4・5月号移行期・新国語科の重点指導 伝統的な言語文化に慣れ親しむ学習づくり

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ジャンル:
国語
刊行:
2009年3月16日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 移行期・新国語科の重点指導―伝統的な言語文化に慣れ親しむ学習づくり
提言・伝統的な言語文化に慣れ親しむ学習とは
古人我を欺かずの実感を―表現と認識の不変と変化を学ぶ―
花田 修一
音読を繰り返す・続ける 全校音読集会で力を伸ばす
吉永 幸司
『和俗童子訓』貝原益軒著にみる慣れ親しむ学習とは
陣川 桂三
音読・暗唱を核とした学習活動
大熊 徹
慣れ親しみ方の諸相とステップを押さえた学習を
堀江 祐爾
古典の内容にどこまで踏み込むか
三浦 和尚
今、何のための「伝統的な言語文化」か
長崎 伸仁
古典を孤立させない実践を
内藤 一志
「言語文化」の継承・創造へ
米田 猛
昔話や唱歌を教材にした授業
中村 孝一
小学校の実践授業の展開
低学年/民話で伝えるふるさとの温かい心―「吉四六さんの天のぼり」から・第一学年―
幸 里美
低学年/比べ読みを多読につなげる―第二学年「お話がいっぱい(光村二年下)〜昔話のせかい〜」―
伊藤 猛
中学年/味わう《視点》、表現する《場》を与える
森川 正樹
中学年/文語調との隔たりを埋める
武居 利彦
高学年/読んで、読んで、言葉のリズムを覚えよう
西村 嘉人
高学年/漢詩の魅力を発信、学ぶ価値増幅
吉本 清久
中学校の実践授業の展開
一学年/生徒が「おもしろさ」を見いだす古典学習―『竹取物語』から「今のわたし」につながるものを見つけよう―
小嶋 祐子
一学年/テンポ良く、変化のある音読練習を
渡邊 洋子
二学年/「伝統的言語文化」教材の特性を生かした指導の工夫
宮崎 潤一
二学年/学力に応じて、和歌を鑑賞させる工夫―「和歌の鑑賞」―
鈴村 愛子
三学年/なぜ古典を学習するのか?
阿部 登
三学年/大河ドラマや歴史小説で古典に親しむ―「古典の世界を紹介する」―
高橋 伸
言語力を育てる板書のヒント (第1回)
板書を大切に
山ア 美代子
巻頭言
「教育新時代」を拓く国語実践の充実と推進
須田 実
〜第三次『実践国語研究』誌の企画・編集について〜
知識・技能の「習得」「活用」の関連指導 (第1回)
基礎・基本の「習得」と「活用」
須田 実
論理的思考を鍛え、表現力・記述力を高める言語活動の改善 (第1回)
人間関係を円滑にする上で重要な論理的思考力
金久 愼一
全員参加の学習コミュニケーションの設定と指導 (第1回)
教師だけが意識する指導内容
山本 直子
伝統的言語文化の学習を通して人間・社会・自然などについての考えを深める (第1回)
伝統的言語文化の学習の課題と可能性
相澤 秀夫
表現スキルと理解スキルの関連で言語力向上 (第1回)
活用型スキル獲得の指導法開発
瀬川 榮志
〜学習指導要領の『言語活動』と『指導事項』の関係を的確に把握し、国語科教育変革の『体系化』を構想促進する。〜
学習思考力を引き出し高める指導力の強化 (第1回)
思考力の育成―何が課題なのか
水戸部 修治
編集後記
須田 実瀬川 榮志
今月取り上げた教材

巻頭言

「教育新時代」を拓く国語実践の充実と推進―第三次『実践国語研究』誌の企画・編集について―

須田 実


一 これまでの『実践国語研究』誌の歩みとこれから

『実践国語研究』誌は一九七七年に、明治図書の新しい隔月刊国語誌として発刊され、創刊号は「授業に生かす読み書き関連指導」を特集として刊行して以来、今日まで三〇年余の続刊をさせていただいております。

これもひとえに、本誌の読者をもって会員とする全国の国語教育実践研究会の皆様のお力によるものと深く感謝を申し上げる次第です。また、編集部の執筆ご依頼に快くご執筆くだされた研究者、実践者の方々のおかげであると、心からありがたく感謝いたす次第であります。

また、『実践国語研究』誌の刊行のみならず、@全国国語教育実践研究会の目的・事業として、国語教育に関する研究と実践について情報の提供・交換を広く全国的範囲で行い、現場実践者のための国語教育の推進と発展に役立てる。A国語科教育の理論ならびに実践的展開にかかわる研究調査。B全国国語教育実践研究大会・講演会等の開催。C国語教育諸機関ならびに国語教育研究団体との交流。などの実施事業を行ってまいりました。

右の目的と事業の回想を通してみると、社会の政治、経済、教育、生活等の変革とともに変わる学習指導要領の改訂、教育の国際化による言語教育理念の変転、会員の高齢化による退職、そして新しく教師になられた新会員の方々などと同様に、本誌の企画・編集、刊行の担当者の転換も行われるようになりました。したがって、創刊から一九九八年までの担当者を第一次スタッフ、第二次は二〇〇八年までのスタッフとし、第三次のスタッフは本年の二〇〇九年からとなりました。

会員の皆様にもこのことをお知らせいたすとともに、変わらぬご指導とご援助をお願いいたす次第であります。


二 これからの時代を拓く

企画・編集

新しい学習指導要領の理念は、新しい知識・情報・技術が、政治・経済・文化をはじめ、社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す、いわゆる「知識基盤社会」の時代であることをふまえるとともに、知識・技能・思考・判断・表現力等を重視し「確かな学力」・「豊かな心」を拓く国語実践の充実とその推進を目ざす編集の企画・創意について努めたいと思います。これからの日本の未来を築く子どもたちに「生きる力」をつけるための願いを込めた企画、そして、未来への可能性をつくる優れた諸先生の方々にご執筆をいただけるよう、心から念じております。

そのためには、教育新時代を拓く国語実践の充実と推進を目ざす『実践国語研究』の企画・編集の志をもって明日を拓く日々の思索と活動に努めなければと存じます。


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      明治図書

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