実践国語研究 2001年7月号
身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開

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実践国語研究 2001年6・7月号身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年5月
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開
特集への提案
理と情、実の場を重視する「話す・聞く」学習
吉田 裕久
身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開
河野 庸介
実践のポイント・小学校
身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開
小森 茂
実践・小学校
2年/心の交流を大切にしたスピーチ学習
特設単元=「ありがとうの心を言葉で伝えよう」
中村 美以子
3年/「おしゃべりタイム」で気軽に話す
自主単元=「おしゃべりタイム」
小倉 靖
4年/話し合いの力を高める対話能力の育成
自主単元=「言葉のキャッチボールをしよう」
伊藤 真
5年/高学年らしい価値ある経験を生かす
自主単元=「委員会活動の発表会をしよう」
成重 純一
6年/創造的対話を活性化する
自主単元=「対話の力を見つめよう」
香月 正登
実践のポイント・中学校
身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開
河野 庸介
実践・中学校
1年/インタビューをしよう
自主単元=「インタビューをしよう」
澤田 英治
2年/「話すこと・聞くこと」を意識した学習での内容と技術
教材=「ビルマの竪琴」
伊豫田 守
3年/「話すこと・聞くこと」の諸相と授業
自主単元=「国語の試験問題について考える」
飯田 和明
実践のポイント・高等学校
身近な経験を生かす「話すこと・聞くこと」の学習展開
田中 孝一
実践・高等学校
2年/「聞き手」としての覚醒
自主単元=「音声言語メディア」
山本 真一
対談/全面実施直前の実践課題 (第2回)
指導要録の改善と学習状況の客観的な評価
田中 孝一小森 茂
国語科の基礎・基本の定着を図る (第1回)
漢字の指導
国語科に求められる漢字の読み書きの力
河野 庸介
子どもの心に響く漢字の書き指導(小5)
教材=「人間の体温調節」
中島 啓二
ことばの世界を深めよう(中1)
単元=「漢字のおもしろさ」
長石 彰
高等学校1年生の韻文教材による実践(高1)
自主単元=「短歌で遊ぼう」
山本 富朗
伝え合う力が育つ国語教室 (第8回)
表現の楽しさの実感と自信をはぐくむ
〜山形県朝日村立大泉小学校の実践〜
提言:21世紀の国語科教育 (第2回)
多面的・多角的な評価を
木 展郎
投稿=実践研究の広場
「読むこと」は伝え合うことの源
谷口 廣行
書きたいときが書けるとき、話せるときが話すとき
杉森 敏幸
コンピュータを使ってニュース番組作りをしよう
吉川 輝美
研究大会に参加して (第8回)
平成十二年度「千葉県国語教育実践の会」夏季研修会
岡本 博幸
教室のいい話
中学生の自転車やさん
佐藤 きむ
学校図書館のアイデア (第2回)
相互交流で活性化を図る
上鶴 清美
いまさら聞けない新学習指導要領素朴なQ&A (第8回)
指導内容の重点化を図る(1)
藤井 治
〜段落の指導は第3・4学年で〜
移行期国語実践の課題 (第8回)
目的意識・相手意識・場面意識等を重視した授業展開を
松野 洋人
伝え合う力が育つ国語教室 (第8回)
表現の楽しさの実感と自信をはぐくむ
相澤 秀夫
〜山形県朝日村立大泉小学校の実践〜
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
『新国語科『言語活動例』の授業モデル』(小森茂・松野洋人編著)
近藤 章
『国語科で育てる相互交流能力(中学校編)』(村松賢一・花田修一・若林富男編著)
水野 美鈴
研究会実践紹介 (第1回)
山梨国語教育実践研究会
樋口 孝治
新世紀/中学校国語科の授業改革 (第2回)
伝え合う力は生きる力
花田 修一
国語教師としての道 (第8回)
“集積”への歩み
野地 潤家
「話すこと・聞くこと」の学習を創る (第8回)
文脈を生かしながら言葉を生み出し、伝え合い、言葉を見つめる学習活動
堀江 祐爾
「書くこと」新しい授業への展開 (第8回)
「書くこと」を支える学習意欲
吉永 幸司
「読むこと」の革新と新しい授業 (第8回)
引用するために読む
井上 一郎
編集後記
河野田中小森
Keyword Index
今月取り上げた教材
6/7月号

編集後記

◎「話すこと・聞くこと」の大切さを機会あるごとに言いもし、書いてもきた。そんな中で、今、強く思うことは、「相手」のことを考えること、及び、話そうと思う内容について、時間をかけてじっくりと考えることの大切さである。

 聞き手である「相手」に興味深くそして分かりやすく話すために、話し手は努力をしなくてはならない。また、話し手である「相手」がその思いや考えを十分に話せるよう、聞き手は、その場の雰囲気を和やかなものにするよう努力する必要がある。そして、話し手は、話すべき思いや考え、事柄について、たえず反芻し、よりよいものへと磨いていく必要がある.

(河野)

◎現在、海外で家族とともに生活する子供たちは、約五万人に及んでいます。

 彼らの生活は、それぞれの国や地域の言葉や文化に囲まれて営まれています。その反面、日本語能力の背景となる文化的な経験が乏しくなりがちです。そのことについては、日本人学校など各在外教育施設では、日本語の学習やその背景となる日本の文化の経験が身近で豊かにできるよう、学校行事等を含めていろいろと工夫しています。

 海外での国語科の学習は、子供たちにとって、そのような経験が日本語の文化の獲得につながるという意味において、きわめて大きな意味を持っています。

 この点、国内での国語科の授業はいかがでしょう。

(田中)

◎子供たちにとって、身近な経験とは何か。まず、子供たちが仮想空間に遊ぶことすら、教師にとってなかなか理解することが困難である。とすると、話す・聞く力の育成には、一人一人の子供たちとの豊かなかかわりに基づく共感的理解力が何より大切である。共感的理解があってこそ、子供たちの「身近な経験」を学習内容として耕すことができる。例えば、伝え合う相手、思いや目的、場面や条件、表現方法等を具体的に想定したり準備したりすることができる。さらに、豊かな人間関係を国語科授業に導入することもできる。子供たちの身近な体験を、世界中と言葉で伝え合う拠点にしたいものである。

(小森)

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