実践国語研究 2001年9月号
日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習

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実践国語研究 2001年8・9月号日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年7月
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習
特集への提案
日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習に関する一考察
大熊 徹
言語活動例の活用、具体化を図る
田中 孝一
実践のポイント・小学校
日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習
小森 茂
実践・小学校
1年/子どもが喜ぶ漢字学習
自主単元=「漢字を集めて」
竹ア 有紀子
2年/「書くこと」の力を育てる学習
教材=「おへそって、なあに」
牧野 映子
3年/子どもの実態、学校や地域の特徴を生かして
自主単元=「『B書くこと』の指導計画の作成」
入内嶋 周一
5年/共に学び、想像力豊かな子どもの育成
自主教材=「かさ」
船津 啓治
6年/通信作りで「書く力」を育てる
自主単元=「通信で伝えよう」
阿部 真一
実践のポイント・中学校
日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習
河野 庸介
実践・中学校
1年/日常の生活に生きて働く、書くことの能力を育てる学習
教材=「のはらうた」
北村 康子
2年/短歌レポートを書く
教材=「短歌・その心」
保田 裕介
3年/書くことの日常化をめざして
教材=「森は海の恋人」
山崎 玲子
実践のポイント・高等学校
日常の生活に生きて働く「書くこと」の学習
田中 孝一
実践・高等学校
2年/必然性のある場の設定をめざす手紙文指導
自主教材=「映画『十五才 学校W』」
貝田 桃子
対談/全面実施直前の実践課題 (第3回)
改革点の試行と展望
井上 一郎・小森 茂
国語科の基礎・基本の定着を図る (第2回)
言葉遣いの指導
言葉の社会的機能を生かす
田中 孝一
「ありがとう」からはじめよう(小1)
単元=「おはなしたのしいな」
大参 由美子
新聞記事と辞書を活用した言葉の学習(中1)
自主教材=「語彙を広げる学習」
榎戸 千代子
「言葉遣い」についての認識を引き出す学習指導(高3)
自主教材=「修学旅行のインタビュー」
山本 陽子
伝え合う力が育つ国語教室 (第9回)
言葉の響き合う国語教室をつくる
〜福岡県直方市立福地小学校の実践〜
提言:21世紀の国語科教育 (第3回)
時代を越えて生きる力を
井上 一郎
投稿=実践研究の広場
コミュニケーション能力を育てる授業の展開
村松 益美
相手や目的を意識した書く活動
石津 圭子
インタビューで培う力
有馬 ゆかり
研究大会に参加して (第9回)
第100回全国大学国語教育学会
長谷川 栄子
教室のいい話
習字の先生は一年生
佐藤 きむ
学校図書館のアイデア (第3回)
公共図書館を活用した図書室の利用
中嶋 実知子
いまさら聞けない新学習指導要領素朴なQ&A (第9回)
指導内容の重点化を図る(2)
藤井 治
〜心情の読みは第5・6年生で〜
移行期国語実践の課題 (第9回)
情報活用能力の育成と国語科
松野 洋人
伝え合う力が育つ国語教室 (第9回)
言葉の響き合う国語教室をつくる
相澤 秀夫
〜福岡県直方市立福地小学校の実践〜
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
『作文教材の開発に関する研究』(貝田桃子著)
田中 孝一
『ディベートを用いて文学を<読む>』(井上雅彦著)
吉川 芳則
研究会実践紹介 (第2回)
さざなみ国語教室
常諾 真教
新世紀/中学校国語科の授業改革 (第3回)
話し合う力はともに生きる力
花田 修一
国語教師としての道 (第9回)
100という努力目標
野地 潤家
「話すこと・聞くこと」の学習を創る (第9回)
「伝え合い」学習活動によりどのような力を身につけさせるか
堀江 祐爾
「書くこと」新しい授業への展開 (第9回)
言語活動例を積極的に活用する
吉永 幸司
「読むこと」の革新と新しい授業 (第9回)
要約するために読む
井上 一郎
編集後記
田中小森河野
Keyword Index
今月取り上げた教材
8/9月号

編集後記

◎先日、ある国立大学の附属学校の研究公開に招かれました。新教育課程の全面実施を来年度に控え、諸課題に確実に取り組んで成果を上げていることを実感しましたが、それとは別に、児童生徒を励ます、学校としての配慮の行き届いた点が印象に残りました。

 例えば、次は、中学3年のある学級に、生徒作成のモットーとして掲げられていたものです。

  学校大好き

  先生大好き

  みんな大好き

 児童生徒の学習は、仲間や教師、保護者等の理解と励ましの中で進んでいくべきものです。国語科の学習も、「大好き」な空間で、「大好き」な人たちと安心して進められるようにしたいものです。

(田中)

◎言語の機能は、内なる自分も含めて、相手と伝え合うことである。

 時枝先生も、言語過程説の立場から伝達の態度・技能・技術の育成を強調された。それは、言語の教育の立場の確立であった。

 さて、4月27日付で指導要録も通知された。「B書くこと」の指導は、本人も保護者も納得できる学習成果と評価とを実現する必要がある。それは、各領域に示された、言語活動例を具体化することである。

 その際、学び手の側に立って、書くための相手や目的、場面や条件、方法や様式を「本時の学習指導案」に位置付け、自分の言葉で伝え合う楽しさや喜びを大切にしたいものである。

(小森)

◎「書くこと」の範疇は広い。国語科の授業においては、「書くこと」の範囲を狭めることなく、多様な「書くこと」の活動を取り入れることが大切である。

 例えば、「書くこと」の言語活動例として示されている「説明」「記録」「手紙」「感想」などの文章を書いたり、簡潔で分かりやすい文章や資料などを作成したりすることである。すなわち、生徒に、目的や必要に応じて多様な文章を書くことのできる能力を身に付けさせることが大切なのである。

 指導があれば、当然そこには評価が求められることになる。今、よりよい評価の在り方についてさらに研究を深める必要がある。

(河野)

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