実践国語研究 2001年11月号
一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫

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実践国語研究 2001年10・11月号一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年9月
対象:
小・中
仕様:
A5判 140頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫
特集への提案
「読むこと」の新しい教材研究
安藤 修平
的確に「読むこと」の学習課題を把握するために
小森 茂
実践のポイント・小学校
一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫
小森 茂
実践・小学校
2年/「教えてあげたい」という目的意識をもって読む
教材=「『山のぼり人形』を作ろう」
井藤 いづみ
3年/〈学習課題を複合的に設定〉した〈読み〉の学習指導
教材=「手ぶくろを買いに」
後藤 世志哉
4年/教材文を再構築することで「的確」に読む
教材=「カレーの旅」
井ノ尾 由美子
6年/子どもと共に創り出す国語学習
教材=「海の命」
小野 郁子
6年/他への発信を目的として的確に読む力を育てる指導
自主単元=「飛び出せ!私の研究・私の疑問」
木村 康宏
実践のポイント・中学校
一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫
河野 庸介
実践・中学校
1年/情報を集めるために「読む」
教材=「渡り鳥のなぞ」「宿がえの名人『ヤドカリ』」
鈴木 佐紀子
2年/考えを深める「読み」を求めて
教材=「卵」
塩ノ谷 英子
3年/登場人物になりきり、状況や心情を読み取る
教材=「素顔同盟」
金子 要一
実践のポイント・高等学校
一人一人が的確に「読むこと」の学習課題の工夫
田中 孝一
実践・高等学校
1年/座標軸でとらえる下人の心情の変化
教材=「羅生門」
田場 裕規
座談会/全面実施直前の実践課題 (第4回)
新学習指導要領に基づく教育課程の編成
井上 一郎林 理香河野 庸介
国語科の基礎・基本の定着を図る (第3回)
辞書・事典を活用する
確実に辞書・事典を活用する力の育成
小森 茂
今こそ、正確に読み取る力の育成を(小5)
教材=「大陸は動く」
木下 宏仁
目的的な言語活動の中での辞書・事典の活用(中3)
教材=「山上の景観」「わたしの好きな春の言葉」
西村 仁美
生涯学習を展望した辞書の活用(高2)
教材=「親友」
村永 淑子
伝え合う力が育つ国語教室 (第10回)
基礎・基本の確かな定着と読書活動との有機的な関連を図る
〜福島県船引町立春山小学校の実践〜
提言:21世紀の国語科教育 (第4回)
「共生の時代」を創り出す国語教室
木村 康二
投稿=実践研究の広場
「伝え合う力」の育成
梶野 祐樹
話し合い活動を通した小中学び合い合同学習
清見 克明
子ども俳句・句日記で自然や自分を見つめよう
中村 俊一
研究大会に参加して (第10回)
第26回日本国語教育学会西日本(関西)集会大阪大会
吉永 幸司
教室のいい話
新米先生二年めの六月
佐藤 きむ
学校図書館のアイデア (第4回)
目的別図書室作りの試み
橋本 昌好
いまさら聞けない新学習指導要領素朴なQ&A (第10回)
漢字指導は読み先行の考え方で
藤井 治
移行期国語実践の課題 (第10回)
評価の在り方について見直しをする
松野 洋人
伝え合う力が育つ国語教室 (第10回)
基礎・基本の確かな定着と読書活動との有機的な関連を図る
相澤 秀夫
〜福島県船引町立春山小学校の実践〜
BOOK GUIDE《この本がおもしろい》
『語彙力の発達とその育成』(井上一郎著)
寺井 正憲
『国語科重要用語300の基礎知識』(大槻和夫編)
佐藤 洋一
研究会実践紹介 (第3回)
千葉県国語教育実践の会
岡本 博幸
新世紀/中学校国語科の授業改革 (第4回)
書くことは考える力を育む
花田 修一
国語教師としての道 (第10回)
ユーモアのすすめ
野地 潤家
「話すこと・聞くこと」の学習を創る (第10回)
シナリオ教材から<読み>を生み出し、何度も伝え合い、朗読劇活動に結びつけ、くり返しメタ認知を行う学習活動
堀江 祐爾
「書くこと」新しい授業への展開 (第10回)
相手意識・目的意識で育てる書くことの力
吉永 幸司
「読むこと」の革新と新しい授業 (第10回)
関わりのある資料を読む
井上 一郎
編集後記
小森河野田中
Keyword Index
今月取り上げた教材
10/11月号

編集後記

◎「読むこと」の学習指導論は、どこに・どのように構築するのか。

 それは、「完全学校週五日制」で構成される新しい教育課程の中に構築する必要がある。とすると、例えば、「総合的な学習の時間」にも、算数や社会、理科等の学習にも、生きて働く「読むこと」の力を育成することが肝要だ。

 それは、国語教科書内の「読むこと」を脱却したり、文学的文章の「読むこと」で終始していた国語科授業を再構築したりすることではないのか。

 さらに、IT革命を迎えつつある社会状況の中で必要とされる新しい「読むこと」の教育論を構築することではないのか。

(小森)

◎読むということを大切にしたい。本を読むことはもちろん、自分のまわりの状況を読むことや相手の心を読むことを含めてである。

 形に現れていないものを読むことは、言語のみならず非言語による表現をも含めて正確に読むということであり、それは、必然的に個性をも含めた読み手の全人格を反映した行為となる。

 君見ずや双眼の色/語らざれば憂いなきに似たり

 語ることのない人に、語らせる努力を重ねるとともに、万一、無言の友がいたとしても、その人の心を読めるようになりたいのである。そのような読む力は、人の優しさを育むことにもなる。

(河野)

◎昨年末の教育課程審議会答申から、評価の問題がクローズアップされてきています。高等学校の場合、指導要録に、観点別学習状況の評価の欄がないこともあり、各教科の評価の観点の存在が周知されていないという声も聞かれます。

 高校国語では、新教育課程の「国語総合」で指導時数の目安の示されている「話すこと・聞くこと」、「書くこと」の領域の指導の充実のためにも、評価の観点を生かした指導と評価の一体的な改善が不可避の課題となってきています。

 その意味で、「国語総合」の指導計画の作成に当たっては、評価の観点をきちんと位置づけることがポイントになります。

(田中)

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