国語教育 2022年8月号
ICT&1人1台端末活用で進化する 教材研究・授業づくりDX

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国語教育 2022年8月号ICT&1人1台端末活用で進化する 教材研究・授業づくりDX

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ジャンル:
国語
刊行:
2022年7月6日
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月26日
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目次

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特集 ICT&1人1台端末活用で進化する 教材研究・授業づくりDX
小学校/ICT&1人1台端末を活用する 教材研究・授業づくりDXのポイント
DX化で変わること,変わらないこと
三井 一希
小学校 教材研究・授業づくりDX
1年 説明文/「うみのかくれんぼ」(光村図書・1年上)
「論理的に読む力」を高める〜動画教材の活用と動画撮影による振り返り活動〜
原之園 翔吾
1年 文学/「やくそく」(光村図書・1年上)
「教材研究・授業づくり」×「DX化」で学びをより豊かにする!
安藤 浩太
2年 説明文/「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書・2年上)
「選択」と「共有」のある授業づくり
姫木 春奈
2年 文学/「わたしはおねえさん」(光村図書・2年下)
デジタルふりかえりシートで作文の下書きに
樋口 綾香
3年 説明文/「すがたをかえる大豆」(光村図書・3年下)
教材特性×言語活動×デジタルツール活用
白坂 洋一
3年 文学/「モチモチの木」(教育出版・3年下)
投票機能で考えのちがいを知り,再考を最高のものにする
藤原 隆博
4年 説明文/「調べたことをほうこくしよう」(東京書籍・4年下)
遠隔合同授業で実現する協働的な学び
李貴子
4年 文学/「初雪のふる日」(光村図書・4年下)
学び方を自己選択・自己決定する学習を支えるICT
稲木 健太郎
5年 説明文/「固有種が教えてくれること」「グラフや表を用いて書こう」(光村図書・5年)
レポート作りとルーブリック
松原 未季
5年 文学/「大造じいさんとガン」(光村図書・5年)
自他の言葉と言葉をつなぐ問いづくりDX
嵐 直人
6年 説明文/「時計の時間と心の時間」(光村図書・6年)
考えを深める視覚的アプローチ
橋口 愛美
6年 文学/「ヒロシマのうた」(東京書籍・6年)
児童に委ね主体的に考え合う授業へ
立石 言
中学校/ICT&1人1台端末を活用する 教材研究・授業づくりDXのポイント
「教える/学ぶ」のトランスフォーメーション
野中 潤
中学校 教材研究・授業づくりDX
1年 説明文/「オオカミを見る目」(東京書籍・1年)
学習過程の可視化で生まれる可能性
祐源 愛
1年 文学/「星の花が降るころに」(光村図書・1年)
「問い」と向き合う
佐藤 晶子
2年 説明文/「夢を跳ぶ」(教育出版・2年)
単元を円滑につなぐためのDX化
森谷 剛
2年 文学/「盆土産」(光村図書・2年)
言葉にできない気持ちを台本にする
山崎 佳子
3年 説明文/「フロン規制の物語―〈杞憂〉と〈転ばぬ先の杖〉のはざまで―」(三省堂・3年)
教室の学びを社会とつなぐ
松永 和也
3年 文学/「俳句の読み方,味わい方」「俳句を作って句会を開こう」(東京書籍・3年)
試行錯誤の蓄積と共有化を目指して〜吐き出せ 愚痴を。語れ 希望を。五・七・五の響きにのせて〜
菅原 和朗
3年 言語事項/「連語・慣用句 西部劇の世界に行こう」(東京書籍・3年)
きいちゃんと見る「連語・慣用句」散策の旅!〜日常生活のあの言葉も実は…〜
田村 圭史郎
国語科の「探究的な学び」を探究する (第5回)
論説文で「探究の学び」を創り出す
酒井 雅子
教材別・今月の1人1台端末授業ガイド/小学校 (第5回)
書くこと領域でのICT活用@
北川 雅浩
1年/なつやすみのおもいではっぴょうかいをしよう
大村 幸子
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名:「ききたいな,ともだちのはなし」(光村図書)〜
2年/ことばをつないで 話し合おう
馬原 大介
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名「うれしくなることばをあつめよう」(東京書籍)〜
3年/対話の価値を感じよう
吉野 竜一
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名「山小屋で三日間すごすなら」(光村図書)〜
4年/どんな場所かな?
小野田 雄介
〜領域:読むこと/教材名「パンフレットを読もう」(光村図書)〜
5年/心に残った本を,動画で友達に紹介しよう
入江 亮介
〜領域:知識及び技能/教材名「本は友達」(東京書籍)〜
6年/物語が強く語り掛けたことを考え,海のいのちインタビュー記事を作ろう
田畑 浩二
〜領域:読むこと/教材名「海のいのち」(東京書籍)〜
教材別・今月の1人1台端末授業ガイド/中学校 (第5回)
話すこと・聞くことの授業づくり
河内 昭浩
1年/質問の仕方を工夫して,話を引き出そう
萩原 茜
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名「聞き上手になろう 質問で話を引き出す」(光村図書)〜
2年/聞き手意識を高め,機器を活用して「現地」の報告をしよう
吉田 和樹
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名「プレゼンテーション 資料や機器を活用して効果的に発表する」(三省堂)〜
3年/三つの立場から対談を行い,相手の話す話題について展開を予測しながら聞こう
新井 英雄
〜領域:話すこと・聞くこと/教材名「聞き上手になろう 質問で相手の思いに迫る」(光村図書)〜
「裂古破今」の国語科教育 本質私論 (第5回)
読解,鑑賞の通念と俗説考(下)
野口 芳宏
これならできる!「授業DX」アイデア (第5回)
情報の質を高める
佐藤 和紀
国語教育の実践情報 (第77回)
小学校/国語科の改訂の趣旨及び要点について
大塚 健太郎
中学校/令和4年度全国学力・学習状況調査の解説資料について
鈴木 太郎
わが県の国語ソムリエ (第123回)
鹿児島県
原田 義則
編集後記
林 知里
今月号 掲載教材一覧

編集後記

 学生の頃,アルバイトとして運営のお手伝いをしたことなどもあってか,「夏(休み)と言えば研究会!」というのが体に染み込んでいます。ひたすら紀要を運んだり,お釣りの両替に走ったりと,雑務補助にすぎませんでしたが,全国各地から集まった先生方の熱意と熱気に,ある種の“お祭り”のような高揚感を覚えたことも含めて,今でも楽しい思い出です。そのためか,初夏になると,『今年は,どの会に参加しようかな』とワクワクしながらその夏の研究会の日程を確認するのが毎年のルーティンになっています。コロナ禍によって,この二年は,研究会の多くがオンライン開催となりました。今年も,多くの会で,対面での開催はかなわないかもしれません。あの夏の研究会のような楽しさを誌上でお届けできたら…と願い,今号では長期休みにこそ腰を据えて取り組みたい,「教材研究」を特集いたします。

 新型コロナウイルスによってGIGAスクール構想が前倒されたことにより,二〇二一年度は1人1台端末等のICTが急速に整備された一年となりました。必要に迫られて…ではあったかもしれませんが,各自治体等においては利用のルールを定めたり,支援員の配置を進めたりなど,試行錯誤しながらも端末を使う地盤が整ってきていると耳にします。

 とはいえ,その活用方法はまだ模索段階であり,“一部のICT機器の得意な先生”が主として使っているにとどまる…という学校もまだ少なくないようです。1人1台端末を“使うこと”が目的化しては本末転倒ですが,「1人1台端末は令和の学びの『スタンダード』」(文部科学省)であり,活用によって教科の学びを深め,教科の本質に迫ることができるものでもあるだろうと考えます。

 GIGAスクール構想については,

 これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図り,教師・児童生徒の力を最大限に引き出す


 ものであるとされています(令和二年七月「教育データの利活用に関する有識者会議(第1回)会議資料」参考3「GIGAスクール構想」について)。そこで,今号では,教材研究とICTとの「ベストミックス」を図れたらと考えました。DX(デジタルトランスフォーメーション)によって,教材研究・授業づくりのさらなる進化,ひいては深化を期待し,最先端のご提言・ご実践をお寄せいただきました。「学びのスタンダード」として1人1台端末の活用が当たり前にある授業の具体と,そのための教材研究・指導法研究のポイントをご参考とし,より「深い学び」への到達を目指す一例としていただけたら,と思います。


   /林 知里

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