- 特集 読書活動を取り入れた授業の工夫
- 提言・PISA型ショックと読書指導の改革
- 先々の夢より今の充実
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- 自由読書から読書の仕方を導く授業へ
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- 思考力を育成する国語科授業をもとにして
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- 国語の学習指導と読書活動は、関係がない
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- 調べぬく体験をさせる授業をつくる
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- 朝読書の継続・どんな成果が見えるか
- 短時間継続で多様な力をはぐくむ
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- 「継続は力なり」 続けることで意欲が高まる朝読書
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- 図書館をよく活用する子・どんな成果が見えるか
- 情報検索技能を高める
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- 学習観の転換と情報活用力の高まり
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- 読書交流会を開く・どんな成果が見えるか
- 「発信型」読書活動でより積極的に読書へ向かわせる
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- 情報交換により、読書の幅を広げる
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- 読書指導の新しい展開―小学校下学年
- 登場人物事典作り〜人物に焦点をあて読みを深める〜
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- 授業で読書ブームのきっかけを作る
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- 昔話の読み聞かせから、読解力の向上をめざした取り組み
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- 読書量を増やすためのポイント
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- 読書指導の新しい展開―小学校上学年
- 図書室に行き、「プロの作家」から「書き出し」を学ぶ
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- 子どもたちを読書好きにする方法
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- 学習用語で読書活用能力を育てる
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- 読書課題から始まる読書活動を
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- 読書指導の新しい展開―中学校
- 表現を目的とした読書が国語力を伸ばす
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- 発信型授業で情報を収集し活用する
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- 読書指導の新しい展開は、生徒の実態から出発したい
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- 実生活に生きてはたらく読書指導
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- 文学を読み解く基礎を楽しく学ばせるための読書活動
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第79回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第79回)
- 読書活動を補強する活動を仕掛ける
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- 書評
- 『対話力の育て方』(市毛勝雄編)
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- 『活用力をつける国語科授業の改善』(吉永幸司著)
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- 国語教育人物誌 (第222回)
- 岐阜県
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- 静岡県
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- 愛知県
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- 三重県
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- 国語教育時評
- 読書活動の自己形成及び交流を図る「言語活動」
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第139回)
- 「人間力の基盤である人間関係力を育成する学校教育の創造」
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- 学習指導過程の発想の転換 (第7回)
- 実践5 小学生が『枕草子』をすごく調べていて驚いた
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- 〜「活用」段階・2〜
- 伝統的な言語文化を教える (第7回)
- 口語訳した「古典」を読ませる
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- 「活用型」学力をどう育てるか (第7回)
- 詩の創作で「活用型」学力を育てる
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第19回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成と「授業改善」(6)
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- 〜「言語活動例」は全国学力調査に対応しているか〜
- なぜPISA型の活用力が必要か (第7回)
- 「感想交流」と「気持ち」をやめないとPISAに対応できない
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- 編集後記
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編集後記
〇…今回の改訂で注目されるのは、「読書活動の日常化」が強調されていることです。特に年間指導計画例として『小学校新学習指導要領の展開・国語科編』では、次の三点を上げています。第一は教科内外・家庭・地域をつなぐ視点で計画する、第二は指定読書で読書活動をつなぐ、第三は読書活動への意欲喚起と継続をねらった取組の配置を上げています。
〇…特に第三点について解説者の渡邊眞弓氏(京都府教育委員会山城教育局)は「目標読書を推奨する期間を年間複数回設けるなど、年間を通して児童を飽きさせず、読書活動が継続する計画にしたい。イベントや集会を行うことで読書への気運を高めたり、家庭読書の推奨や通信等の啓発活動によって家庭読書も盛り上げていく。イベントや教科学習と関連させながら読書環境も整備し、本を手に取る機会が増えるよう計画する。」ことを強調されています。
〇…『国語科で育てる新しい学力』全五巻を編集された野口芳宏氏(植草学園大)は、「言語力増強の中核的教科である国語科教育の充実は焦眉の急、喫緊の要事である。」と強調されています。特に『読書活用能力の育成』(第五巻)は「持てる知識の活用、応用の力に欠けると裁かれた我が国の子どもたちに、不足領域の新しい学力をどのように心して培ったらよいか」正対して欲しいと訴えています。
〇…いわゆるPISA型「読解力」の低さが問題になり、改めて読解指導と並び読書指導が問題になってきました。野口氏が指摘されているように、「読んでわかること」「広く、多く読むこと」に重点がかかり、その成果の活用に対する考察がなされぬまま推移してきたといえるようです。本号は、そのための問題提起的特集です。
(江部 満)
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- 明治図書