- 特集 読解力を育てるための重点指導
- 提言・読解力を高めるためにどこに重点を置くか
- 対話的・発見的・批評的な授業をする
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- まずは、その基盤づくりを―読字力、語彙力、文脈力の増強―
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- 話題から論理へ視点を変える
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- 構造図がなければ、バラマキとなり、重点をどこにおくかも分からない
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- 説明的文章教材の読解力を高める指導
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- 読解力向上に必要な指導とは何か
- 音読力を高める秘策
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- 対話力を高める秘策
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- 漢字力を高める秘策
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- 作文力を高める秘策
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- 批評力を高める秘策
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- 読解力を育てるための重点指導―低学年
- 読解力を育てるシステムを授業、学校生活の中に組み込む
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- 授業時間を使って、すらすら音読ができるようにする
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- 読みを深める物語作り
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- 読解力を育てるための重点指導―中学年
- 子どもの「読みたい」気持ちに寄り添う授業
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- ミクロの読みとマクロの読みを意識する
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- 学習用語で読解力形成
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- 読解力を育てるための重点指導―高学年
- 四つの見方や考え方で育てる
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- 「カレーライス」(光村図書六年上)で、子どもたちが燃える「討論」の場面を繰り返し作り出す
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- 自分の読みを貫く言語活動を
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- 読解力を育てるための重点指導―中学校
- 読解力を高めるための三つの工夫
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- 説明的文章への評価力をつける
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- 「詩歌鑑賞フレームワーク」で生徒の鑑賞力を育てる
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- 分析批評と討論で、読解力・批評力を育てる
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- 「問う力」をつける
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第78回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第78回)
- 身近な文書から多様な分野に向けて
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- 書評
- 『論理的思考力の育て方』(市毛勝雄編)
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- 『国語科発問づくりの基礎基本』(木下ひさし編著)
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- 国語教育人物誌 (第221回)
- 山口県
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- 滋賀県
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- 京都府
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- 大阪府
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- 国語教育時評
- 各教科等における「言語活動の充実」
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第138回)
- コミュニケーション力を習得・活用させる教育活動の創意工夫
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- 学習指導過程の発想の転換 (第6回)
- 実践4 幼稚園児にお話を語って聞かせる小学校一年生
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- 〜「活用」段階・1〜
- 伝統的な言語文化を教える (第6回)
- 日本の〔伝統的な言語文化〕を検討する
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- 「活用型」学力をどう育てるか (第6回)
- 意見文で「活用型」学力を育てる
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第18回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成と「授業改善」(5)
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- 〜全国学力調査と踊る「学力順位」〜
- なぜPISA型の活用力が必要か (第6回)
- 「一単元一指導事項」ではPISAにもブッククラブにも対応できない
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- 編集後記
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編集後記
〇…目下話題の『教師と子どもの読解力を高める』の著者岩下修氏(立命館小)は、国語科の移行期・戦後教育観からの転換を図る特集号論文(『授業研究21』12月号)で、「読解力の育成を最優先に」と題して「読解力育成に向けて必要な指導」として次の六例を上げています。
〇…第一は、音読を行い、日本語を音の響きと共に身につけさせる。第二は、教師や仲間との対話を通し、言葉を獲得させる。第三は、漢字を身につけさせ、日本語の音と共に、語彙をふやす。第四は、物語風の文章と、論理的な文章を書くことができるようにする。第五は、読解の視点を活用し、文学的文章と説明的文章の構造や内容を把握させる。第六は、文学的文章や説明的文章を分析したり、批評できるようにする。
〇…さらに、「指導を具体化する」として、(1)毎日音読する、(2)毎日漢字を練習する、(3)豊富に対話し言葉を身につけさせる、(4)読解の視点活用で読解力を鍛える、(5)作文で読解力も高まる、(6)分析力・批評力を育てる、などを上げています。
〇…平成四年の改訂では、「関心・意欲・態度」がトップに位置づけられ、「知識・理解」がトップの座からビリの座に落ち、「情意学力」が重んじられたことは周知の事です。しかし今回の改訂で現行版より「内容」の記述が増え、各学年において指導すべき基礎的、基本的な知識・技能がより具体化されました。いわゆる「ゆとり時代」からの転換でもあります。
〇…知識や技能の習得・活用を図るために系統学習の在り方が問われているわけです。本号は特に読解力向上を目指した提案を特集として組みました。
(江部 満)
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- 明治図書