- 特集 国語学力を高める重点指導の提案
- 提言・国語学力を高める重点指導
- 国語科と「改正教育基本法」との連携を図る
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- 日本文化の特徴を踏まえ、「先ず大人から」学ぶ
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- 心を育む国語学習を創出しよう
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- 社会生活に生きる力となる言語の活用能力
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- いじめ・非行問題と国語学力高め
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- 論理的思考力の育成―ここに重点を置く
- テキストを使って「論理的思考力」を鍛える
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- 「分析批評」による授業づくり
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- 論理的文章(小論文)を繰り返し書く
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- 誠実であること
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- 対話能力の育成―ここに重点を置く
- どの子もスピーチができるようになる―原稿・練習・発表・評価のサイクルスパンを短くする―
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- 意識せずに伝わるテーマの意識化
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- 系統を重視して鍛え、生きた対話能力に
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- 表現力の育成―ここに重点を置く
- 言葉で「自分らしさ」を表現する力を
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- 場なれさせ、型を身につけさせる
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- 自己を形成するための表現活動
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- 漢字能力の育成―ここに重点を置く
- 「読み先習」で、機会があればどんどん触れさせる
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- 楽しくて力のつく漢字学習
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- 漢字指導 こんなアイディアはどうですか?
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- 敬語力の育成―ここに重点を置く
- 場の設定で敬語が使える・話せる
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- 子どもにとっての敬語を見つめ直す
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- 「敬語とは何か」を考える
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- 読書能力の育成―ここに重点を置く
- 読む読書から語る読書、語り合う読書へ
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- 確かな読み手を育てる授業
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- 短編小説を朗読劇・フライヤーに
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第49回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第49回)
- 「読み聞かせの時間」に学びながら
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- 書評
- 『子どもの話す技術を鍛える〔増補新版〕』(野口芳宏著)
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- 『学習集団の指導技術』(吉本均著)
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- 国語教育人物誌 (第193回)
- 沖縄県
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- 鹿児島県
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- 宮崎県
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- 熊本県
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- 国語教育時評
- ジェンダーの違いによる言葉遣いの違いは教材にならないのか
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第109回)
- 国語教育の理念追及と学校経営
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- 検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第13回)
- 「視写」と「あいさつ」の授業
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- 読解力向上のための実践提案 (第1回)
- 音読は「読解」である
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- 読書意欲を高める多読のすすめ (第1回)
- 多読には確固たるきっかけが必要である
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- 国際的なコミュニケーションをどう取り入れるか (第1回)
- なぜ今「国際的なコミュニケーション」か?
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- これからの国語科教育 (第1回)
- これからの国語科の立ち位置を考える
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- 編集後記
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編集後記
○…安倍内閣の発足で教育再生会議が生まれ、文科省が進めている学習指導要領の改訂作業が遅れているようです。果して予定の今年三月に答申が出るのでしょうか。さらに民間の日本教育再生機構も十一月下旬に発足しましたから、その動向も無視できないでしょう。
○…文科省の中教審教育課程部会・国語専門部会第八回の発表資料の検討から今後の重点課題を考察してみますと、次のようになります。(1)言葉を通じて論理的に理解し、思考し表現する能力の育成、(2)言葉を通じてお互いの考えや気持ちを伝え合う能力の育成、(3)音読や朗読・暗唱の指導、(4)漢字指導のあり方、各教科等における学習の基礎としての語彙力の充実、(5)わが国の文化としての古典の指導のあり方、(6)敬語の指導のあり方、(7)学校図書館、読書活動の充実。これらの課題から改訂への方向が見えてくると言えるでしょう。
○…文科省の田中孝一氏(初中局主任視学官)は、次期改訂のあり方として、国語力の重視が大きな課題になるとして、次の二点に留意していく必要があると提言されています。第一は、国語科が各教科等の学習に生かすことができる国語力やPISA型読解力をいかに育てるか、第二は、各教科等が国語力やPISA型読解力の育成に取り組むのに合わせて、国語科がいかに連携・支援できるか(『授業研究21』十二月号から)。同じ号で井上尚美氏は、教師の「論理」に対する意識の乏しいことを上げ、教師の「意識改革」がすべてだ、と強調されていました。
○…本号は、当面する課題を重点的に取り上げて解明する特集です。
(江部 満)
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- 明治図書