国語教育 2007年1月号
国語科教育の復興論を検証する

B676

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国語教育 2007年1月号国語科教育の復興論を検証する

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ジャンル:
国語
刊行:
2006年12月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 国語科教育の復興論を検証する
提言・国語科教育の強化―どこに重点を置くか
国語力(=授業力)の習得、精錬を
野地 潤家
他教科等を支え社会生活で生かせる国語力
田中 孝一
子どもの言葉の現実からの「復興論」
田近 洵一
読解とコミュニケーションを融合した「読解表現力」と「クリティカル・リーディング」の授業改革
有元 秀文
断片的知識を詰め込む
香西 秀信
「国語科教育の復興論」のささやかな〈検証〉
府川 源一郎
小論文を「読む・書く」ための指導体系を作る
市毛 勝雄
「話す・聞く」授業―どこに重点を置くか
聴く身体にする
岩下 修
思考を整理し深めることを目指した「話す・聞く」活動
山本 直子
一問一答、一言感想、スピーチで、「話す・聞く」の基本を身につける
瀧沢 葉子
「話すこと・聞くこと」の論理性をどこで学ぶのか
兵藤 伸彦
「走れメロス」は傑作か、駄作か−読後感を率直に話し、聞く
村上 正子
「書く」授業―どこに重点を置くか
短作文と五七五の積み上げを通して
三谷 祐児
「モデル」を示すことの良さを生かした授業づくり
岡嶋 大輔
全員参加、全員向上が授業の基準である
柳谷 直明
ことばを内省させる
鈴木 一史
「書く」授業の3つの重点〜特にノート指導は重要であろう〜
山田 高広
「読む」授業―どこに重点を置くか
「なぜ?」「そうか!」による「よむ」のサイクル〜滑川理論を現代に〜
大月 ちとせ
細かい点に注意して読むと授業が知的になる
平松 孝治郎
黙読できるまでには長い音読の練習がある
松藤 司
メディアの情報を「読む」
大渕 牧人
メタ認知能力の培いに資する「読み」の授業を
堀 裕嗣
「国語科教育の劣化」―どこに原因があるか
国語科の積年の宿題の積み残し
小森 茂
国語科教育の劣化は、公教育の劣化の反映である
大森 修
国語教育を劣化させる五つの問題
岩ア 淳
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第46回)
門田 剛和
「読書に親しむ」授業づくり (第46回)
日常的に本がある環境づくり
佐々木 誠
書評
『子どもがグーンと賢くなる面白小話・国語編』(二瓶弘行編)
吉永 幸司
『筋道を立てて説明できる子を育てる』(田村治男著)
瀬川 榮志
『子どもの「目線」で勝負する』(戸井和彦編)
吉永 順一
国語教育人物誌 (第190回)
宮崎県
菅 邦男
鹿児島県
上谷 順三郎
沖縄県
小橋川 好美
山口県
上田 保明
国語教育時評 (第10回)
紙上シンポジウム記録が「看板倒れ」になるわけについて
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第106回)
価値目標追究過程で技能・能力を獲得
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第10回)
「言語事項」と小論文の楽しい実践報告
市毛 勝雄
漢字文化の授業 (第10回)
国研の調査で「我流」の漢字指導は効果がないことが判明!
椿原 正和
音読・朗読の復権 (第10回)
音読・朗読のための発声練習・発音練習
高橋 俊三
活動主義授業の批判 (第10回)
国語学力形成主義の授業例―「はたらくじどう車」(一年下)の事例(その一)―
野口 芳宏
読解力低下の問題を考える (第10回)
読解力を高める国語科授業のあり方 その二・批評すること
鶴田 清司
編集後記
江部 満

編集後記

○…文科省がPISA型(読解力)の結果分析と改善の方向として、「読解力向上に関する指導資料」を出したり、新聞論調も国語教育の強化を論じたり、さらには文化庁の「国語に関する世論調査」などが国語力の劣化を明らかにしたことから、戦後の国語政策の問題点が明らかになりつつあります。

○…特に「国語教育絶対論」を展開されている藤原正彦氏の「祖国とは国語」説に多くの共感するところがあります。特に問題なのは平成十四年に導入された新学習指導要領では、小学校国語の総時間数は戦前の三分の一ほどだという藤原氏の指摘は重要です。

○…さらに国語教育の重心が従来の「読み」「書き」から「話す」「聞く」に移っているという指摘です。これでは「深い思考力や情緒力のない、口先人間ばかりになってしまう」という藤原氏の指摘も無視できないでしょう。

○…国語教育の中心はあくまで「読み」であるという識者の意見にも耳を傾ける必要がありそうです。

○…特にPISA型読解力を分析した市毛勝雄氏の「今後は論理的文章の読む、書く指導を入試対策指導でなく、小学、中学、高校、大学という一連の学習指導対策として研究を進める必要がある」とする提言も重要になるでしょう。他方、現場からは現行の指導時数では、教科書教材の指導で手一杯だ、との声もあります。いやそれさえも不十分であるとの主張もあります。こうした状況で新しい指導を組み入れていこうとするのは容易なことではないという意見も出ています。本号は「国語科教育の復興論」をどう具体化するか、提案特集としました。

(江部 満)

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