- 特集 「読解力向上」国語科の果たす役割
- 提言・「読解力向上」どこに重点を置くか
- 「国語で思考し創造する」(学習指導要領一九六八年版)へ立ち返る
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- 日本文化全体の危機という認識と「読解力」の定義・定位
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- 第一言語教育の立場の確立
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- いま改めて「分析批評」を提唱する
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- 「読解力」向上の鍵は、「思考」にある
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- 言語技術の基礎・基本から発展の位置
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- 「読解力向上」文学教材の読みで何が問われているか
- 読解リテラシーを育てる文学の読み
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- 有用感をもたせ、人間関係形成に役立っているか
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- 「読解力向上」説明文教材の読みで何が問われているか
- 説明文表現を見つけ、見分ける力を読解の基本学力に
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- 説明文を「読解」することと「表現」すること
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- 「読解力向上」読書指導で何が問われているか
- 読解指導と読書学習を明確に分離させる
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- 「読解力向上」につながる読書力を付ける読書指導を
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- 「読解力向上」小学校現場からの実践提案
- 子どもを見ることから始める読解力向上の試み
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- 「自問自答」「自問皆答」の読解訓練を
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- 文学教材・三つの読解力向上徹底作戦
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- 「順序を抽出する」スキルを教える
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- 見えてきた輪郭を自分に引き寄せる
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- 文学的な文章教材で読解力を高める
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- 「読解力向上」中学校現場からの実践提案
- 生涯の読書を支える力としての読解力を育てる
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- 「生活に生きて働く」読解力の向上
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- 明確な「学習過程」が読解力を育てる
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- 「練習問題」で「読解力」を鍛える
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- 読解力向上を支える三つの書「読書・辞書・楷書」
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- 社会参加のある読み書き関連単元を
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第47回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第47回)
- 読書に誘う指導の工夫例
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- 書評
- 『子どもが語り合い、聴き合う国語の授業』(佐藤康子・大内善一著)
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- 『楽しく論理力が育つ国語科授業づくり』(難波博孝ほか著)
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- 『作文力を高める新提言』(須田実編著)
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- 国語教育人物誌 (第191回)
- 新潟県
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- 富山県
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- 奈良県
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- 和歌山県
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- 国語教育時評 (第11回)
- 音声言語の特徴―「音相」の意味が分からない―
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第107回)
- 言語で共感的「人間関係力」の育成
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- 検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第11回)
- 論理的思考の問題二題
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- 漢字文化の授業 (第11回)
- 一〇〇〇名が参加した日本教育技術学会熊本大会
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- 音読・朗読の復権 (第11回)
- 音読・朗読の教育的効果
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- 活動主義授業の批判 (第11回)
- 国語学力形成主義の授業例―「はたらくじどう車」(一年下)の事例(その二)―
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- 読解力低下の問題を考える (第11回)
- 読解力を高める国語科授業のあり方 その三・論理的に思考すること・表現すること
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- 編集後記
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編集後記
○…戦後の「読むこと」の学習指導研究の推移を振り返って小田迪夫氏は、一九七〇年代までの読むことの学習指導は、戦前期の国定教科書精読主義から、戦後期の経験主義単元学習による読書活動の拡大へと大きく踏み出したが、学力低下論などの影響のもとに再び精読に戻って読解指導の系統化へと向かい、さらに情報化社会の到来に対処すべく、情報読書指導へと展開した、と概観しています(『国語科教育学研究の成果と展望』より)。さらに井上敏夫氏の説を紹介し、「極論すれば、所詮、教師中心主義と学習者中心主義の両極を揺れ動く振り子のような展開を続けるものといえよう」と述べています。
○…最近ではPISA型読解力といわれる「学習到達度調査」の結果が、わが国の国語科教育の在り方に大きな問題を投げかけています。もちろん小森茂氏が問いかけているように、日本の読解力とPISAの読解力とは同じかとの提起もあります。文科省の視学官である田中孝一氏も国語科だけではPISA型読解力に対応できないと言明されています。(『現代教育科学』九月号から)さっそく『読解力向上をめざした授業づくり』という実践書が国・社・算・理の四調査官の共同編集で出版されたりしています。
○…問題はわが国語科での果たす役割を学習指導要領の改訂を前にして、どう考えるべきかを問うことでしょう。市毛勝雄氏は「論理的文章指導の新しい道筋が示された」として、これは児童・生徒の現実的な要望に応えようとする教員諸氏にとっては、追い風となることは間違いないと、歓迎しています。
○…本号は、国語科の過去、現在の実態を踏まえ、国語科で育てる「読解力」をどう実践的に高めていくべきかを解明する特集です。
(江部 満)
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- 明治図書