国語教育 2006年10月号
学習の流れを変える「板書」の活用法

B673

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国語教育 2006年10月号学習の流れを変える「板書」の活用法

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ジャンル:
国語
刊行:
2006年9月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学習の流れを変える「板書」の活用法
提言・思考を練るための「板書」の条件
学習者とともに創る板書を
町田 守弘
思考を練るための「板書」の工夫
大槻 和夫
目的的に板書の機能を生かそう
花田 修一
板書を効果的に活用する短作文の授業
吉永 幸司
学習状況に応じて思考力を高める板書活用
須田 実
思考の過程を明示する
岩ア 淳
学習の流れを変える「板書」の活用法―低学年
板書の発想を転換する
山田 一
短冊黒板の活用で思考を促す
岩下 修
多様な考えを引き出すトレーニング
草村 久美子
視聴覚機器で板書の流れをつなぐ
宮内 隆靖
学習の流れを変える「板書」の活用法―中学年
拡散的板書と収束的板書で思考させる
田口 忠博
転換場面を演出する板書が授業を活性化する
川那部 鴾コ
板書は視覚に訴えて思考を深めるもの
若林 富男
完成させることで思考の経過を辿れる参加型の板書
小宮 孝之
学習の流れを変える「板書」の活用法―高学年
説明文の「問い」と「答え」を板書する
平松 孝治郎
「学習集団」を育てる板書の効用
佐久間 裕之
無意味な「板書」や「ノート視写」をやめましょう!
岡田 健治
関係づくりを促す板書の活用法
井上 健一
学習の流れを変える「板書」の活用法―中学校
生徒の参加を生かした板書
渡辺 真由美
三つの板書パターンで授業を深める
栗本 郁夫
参加型板書で流れを変える
大木 真智子
思考を練る場としての板書
植田 恭子
聞き取りマップメモを黒板上で構成する
平川 恒美
多様な視覚資料を生かす「板書」の改善
「紙板書」を用いた教材の視覚的改変
大内 善一
ビジュアル・コミュニケーション・ツールとしての「挿絵」の活用法
桂 聖
プロジェクターと黒板を使い分ける
武居 利彦
短冊を使った短歌の合評会
村上 正子
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第43回)
村川 伸子
「読書に親しむ」授業づくり (第43回)
読む楽しさを育てる小さな取り組み
塚本 多恵子
書評
『問題提起のある向山型国語授業』(椿原正和著)
大森 修
『今から始める一読総合法』(児童言語研究会編、一光社)
浜本 純逸
『子どもを見る目の鍛え方入門』(有田和正著)
齋藤 勉
国語教育人物誌 (第187回)
岐阜県
中嶋 真弓
静岡県
大塚 浩
愛知県
佐藤 洋一
三重県
藤原 和好
国語教育時評 (第7回)
「呪いの声」の教材づくりを敬遠する愚かさ
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第103回)
音読・朗読・暗唱・群読で国語学力を高め伝え合う心と技を磨き人間関係を育成―「ステップアップ」学習法で達成感を満喫する―
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第7回)
中学生が喜んだ六年生の言語技術の授業
市毛 勝雄
漢字文化の授業 (第7回)
TOSS授業技量検定B表 村野聡氏の「交ぜ書き語」の授業
椿原 正和
音読・朗読の復権 (第7回)
詩・短歌・俳句の音読・朗読
高橋 俊三
活動主義授業の批判 (第7回)
「活動主義の授業」からの脱却―「学力形成主義」の授業(その一)―
野口 芳宏
読解力低下の問題を考える (第7回)
国語科と総合的学習との関係(その一)―国語科練習単元による言語技術の指導―
鶴田 清司
編集後記
江部 満

編集後記

○…黒板は学習活動で最も活用される教具と言えるでしょう。「板書」は国語の力を付けるために、学習者に学習目標を明確に示し、学習活動を促し学習を成立させていくために、重要な役割を担っていると言えるでしょう。

○…しかし意外と「板書」研究は盛んと言えません。特に「板書」は思考を練るためのものという認識は浅いと言えるのではないでしょうか。授業研究において「板書」研究の重要性を説く提言が現場から出されています。(1)学習者の発言を引き出す「板書」、(2)学習者の発想を伸展させる「板書」、(3)学習者の思考を誘発する「板書」、(4)教師の指導を明確に示した「板書」などが出されています。

○…確かに授業における「板書」の機能を考えてみますと、(1)子どもと教師のコミュニケーション、(2)子どもと教材とのかかわり合いによる子どもの知識・理解の定着などに、一定の役割を果していると言えるでしょう。

○…もちろん「わかる板書」は、計画的に構成された「板書」と言えるでしょうし、さらには子どもの行動を生かした「板書」も必要となるでしょう。最近では、黒板に写真やグラフ、表、模造紙など多様な視覚的資料を提示して、学習効果を上げている実践もあります。

○…「板書」を教材論、授業論をふまえた、国語教育の本質にかかわる問題だとして、(1)「板書」は子どもの学習方向を示し、何についてどう考えていけばよいか、思考のきっかけを与える、(2)子どもの思考の流れを文字化していくことにより、思考過程を明確にし理解を定着させる、と言われています。(『国語科重要用語三〇〇の基礎知識』より)

○…本号は、「板書」を思考を練る方向でどう具体化するか、多くの提案を集めたいとする特集です。

(江部 満)

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