- 特集 「討論の授業」で思考力を鍛える
- 提言・思考力を鍛える「討論の授業」とは
- 討論の授業に生きる分析力
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- 「討論」の授業の可能性
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- 討論の基本能力を養う国語の討論学習
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- 思考力は基本の型の習得で鍛えられる
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- 社会生活に生きて働く国語力を高める
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- 「討論の授業」づくりへのステップ
- 「討論の授業」づくり・下学年の場合
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- 「討論の授業」づくり・上学年の場合
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- 「討論の授業」づくり・中学生の場合
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- 戦後の代表的「討論の授業」の特徴
- 斎藤喜博型「討論の授業」の特徴
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- 大西忠治型「討論の授業」の特徴
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- 向山洋一型「討論の授業」の特徴
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- 「討論の授業」で思考力を鍛える―小学校下学年の実践
- 焦点精査で、思考力を鍛える「討論」ができる
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- 限定した問いが思考力を鍛える
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- 小学校二年「スーホの白い馬」(光村図書下)で「根拠」を見つける問いを繰り返し行う
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- 「条件」を設定し「二者択一型」で
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- 「討論の授業」で思考力を鍛える―小学校上学年の実践
- 文学作品の「客観的な読み」と「討論の授業」
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- 「比べる」力と「つなげる」力
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- まとめず、繰り返す
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- 討論では、人でなく意見に対して反論させる
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- 「討論の授業」で思考力を鍛える―中学校の実践
- 「討論」の出発点はノートに書くこと
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- 段階を経たディベート指導
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- 「書くこと」を到達目標にする
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- 小学校一年生からの英語教育は是か非か
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- 定義・練習・発展で4月から討論の授業に挑戦する
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第42回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第42回)
- パソコンを利用して古今和歌集に親しむ
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- 書評
- 『国語の授業力を劇的に高めるとっておきの技法30』(岩下修著)
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- 『結果責任が問われる「Cランクの子」への対応策 国語科編』(平松孝治郎著)
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- 国語教育人物誌 (第186回)
- 鳥取県
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- 島根県
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- 岡山県
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- 広島県
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- 国語教育時評 (第6回)
- 先生、『野ブタ。をプロデュース』を読んでいないの?
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第102回)
- 知性豊かで創造力に富む子どもの育成
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- 検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第6回)
- 一年生の「読む・書く」、「物語」の指導技術
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- 漢字文化の授業 (第6回)
- 教師必読! 漢字文化授業づくりの基本文献
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- 音読・朗読の復権 (第6回)
- 物語・小説の音読・朗読
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- 活動主義授業の批判 (第6回)
- ある『ごんぎつね』の授業批判(その三)―「学力形成」の具現のない「活動主義」―
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- 読解力低下の問題を考える (第6回)
- OECD国際学習到達度調査の結果をどう見るか(その5)―フィンランドの国語教科書を検討する―
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- 編集後記
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編集後記
○…PISA調査(読解力)の結果を踏まえた指導の改善をめぐって、文科省のホームページを読むと、いろいろ考えさせられる事が多いようです。例えば、PISA調査のねらいとするところは、現行学習指導要領で子どもに身につけさせたいとする資質・能力と相通じるものであるところから、学習指導要領のねらいとするところの徹底が重要であるとする基本的な考え方。
○…さらに「言語の教育としての立場を重視し、国語に対する関心を高め国語を尊重する態度を育てるとともに、豊かな言語感覚を養い、互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力を育成」するなど、現行学習指導要領のねらいとするところも、PISA調査結果と相通じるものがあるとしています。
○…特にわれわれが注目したいのは「自分の考えをもち、論理的に意見を述べる能力」です。かっての教育課程実施状況調査の結果に基づく指導の改善への提言にも次のようにあります。「根拠を明確にしながら自分の考えや意見を述べる力の育成が必要であり、そのため例えば、文章を読んで理解した内容について考えさせ、それを自分の言葉で表現させる学習や具体的な叙述を踏まえて考えさせる学習が重要である」と。
○…その具体化として「討論の授業」が上げられます。議題について自他の意見を交換、比較、検討し合い、より高い資質をめざす論理的で知的な言説による相互作用でもあるからです。しかし「討論の授業」へのあこがれは多くの教師が口にすることですが、授業の展開は難しいと言われてきました。
○…本号は、思考力を鍛えるという観点から「討論の授業」の具体的提案を集める特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書