- 特集 一人ひとりを生かす授業の開発
- 提言・一人ひとりを生かす授業―何を重視するか
- 一人ひとりが生きる授業
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- 「学級」を重視した個を生かす授業開発を
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- 一人ひとりの特性が生きる四つの事例
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- 「選ぶ」ことを保障し意識化させる授業
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- 個を生かし学習の到達度を高め合う学習づくり
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- 一人ひとりを生かす学習形態の工夫
- 下学年/音読テスト・読み聞かせによる語彙の拡充・発表会の工夫
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- 上学年/授業の原則を踏まえて学習形態を工夫する
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- 中学校/学級集団で個を生かす
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- 一人ひとりを生かす授業の開発
- 「話す聞く」授業のここを改善する
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- 「読む」授業のここを改善する
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- 「書く」授業のここを改善する
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- 一人ひとりを生かす授業の開発―下学年
- 一人ひとりを生かす授業の条件は四つ
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- 物語文の要約の初歩は、「向山式要約指導」の一歩手前、「何がどうした話。」とまとめさせる。
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- 小グループで一人ひとりを生かす
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- 言葉遊びでどの子も満足の笑顔
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- 一人ひとりを生かす授業の開発―上学年
- 教材の使い方で一人ひとりが生かせる
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- 多様な観点を持ち寄り、生かす授業
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- パーツと評定で、達成感を保障する
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- ショーアンドテル「私のたからもの」(4年)
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- 一人ひとりを生かす授業の開発―中学校
- 一枚ポートフォリオで生かす
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- 生徒の感性を生かす指導の工夫〜学級句会を通して〜
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- 「学び合い」で一人ひとりを生かす
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- 文法指導には有効な習熟度別指導
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- 一人ひとりを生かす評価の工夫
- 学級の子供達全員にできる喜びを保障する
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- 一人ひとりに音読させる場面を意図的に作る
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- 一人ひとりが学ぶ力を育む評価
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第19回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第19回)
- 良書と子どもの出会いを演出する
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- 書評
- 『言葉で子どもがこんなに変わる』(野口芳宏著)
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- 『五色百人一首で学級づくり』(小宮孝之監修)
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- 『道具と人間』(柴田義松他監修)
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- 国語教育人物誌 (第163回)
- 千葉県
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- 東京都
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- 神奈川県
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- 新潟県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第79回)
- ことばで「伝え合う力」を高める
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- 国語教育時評
- ある無慚な、シンポジウム(symposium)という名の「行事」
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- 声の復権と国語教育の活性化 (第7回)
- 声を生かした韻文の授業構想
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- 読書指導の改革 (第7回)
- 嘘を読む愉しみ
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- 検定外・言語技術教科書の構想 (第7回)
- 説明文教材の授業の進め方
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- 〜「地図を比べよう」を例として〜
- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―小学校を中心に (第7回)
- 「B書くこと」の領域の場合(その3)
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- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―中学校を中心に (第7回)
- 「読むこと」指導の改善の方策(1)
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- 国語科授業力をどう身につけるか (第7回)
- 習得・会得・修行への工夫を
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- 編集後記
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編集後記
文科省の言う「個に応じた指導」の特徴は次の二点にあるといえるようです。第一は、最低基準に達しない子どもを基準にまで到達させるために指導する。第二は、最低基準を達成した子どもに基準を超えた内容を指導する。さらに学習内容として、(1)学習内容の習熟度の程度に応じた指導、(2)補充的な学習、(3)発展的な学習、(4)課題別、興味・関心別の指導などが例示されています。指導方法としては、少人数的指導、個に応じた選択学習、個別指導、グループ別指導、繰り返し指導等が上げられています。
わが国の戦後の授業の歴史を振り返ってみますと、長い間、「学級集団」が指導や学習の単位であって、それ以外の単位は皆無であったとする批判が教育方法研究者の一部にあります。他方でソビエト流の「小集団」やアメリカ流の「小グループ」という単位での指導や学習が導入されてきた事実もあります。しかし、個や一人ひとりとか言われても教科指導の場でその何に応じたり、生かしたりすべきなのか、必ずしも明確とはいえないとする批判もあります。
わが国語科では、一九七七年(昭五二)の改訂で「活動主義から能力主義へ」転換したにもかかわらず、再び「活動中心」の国語科授業に戻ったとする批判もあります。学力低下論に応じて、「個に応じた指導」が強調されていますが、では「学級」という授業の単位は、時代遅れとなってしまったのでしょうか。学級は子どもにとっても教師にとっても、毎日そこで「出会い」、自分の存在感を実感することの出来る場所ではないのでしょうか。個と個が励まし合い、かかわり合ってこそ学習活動の効果も表れるのではないでしょうか。
本号は「一人ひとりを生かす」授業のあり方を「学級集団」とのかかわりで解明したいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書