- 特集 「話す・聞く」指導の新領域の開拓
- 提言・新教科書の音声言語教材の活用
- 指導書・ビデオ教材の活用と話題のオリジナル化
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- 原稿朗読型スピーチを助長する危険あり
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- 活動に流されずことば学習の視点を明確に
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- 実際的活用の留意点五点〜大内論を前提としながら〜
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- 「自己対話」へむかうディベート
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- ディベートで話す・聞く能力を育てる
- 初心者にはシンプルな形式から
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- 段階的なディベート学習の提案
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- ゲームとしての特性を生かすディベート
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- 「学習ゲーム」から「ゲーム学習」への転換を
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- 対話力から始まるディベート
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- インタビューで話す・聞く能力を育てる
- 〈グループインタビュー〉で育てる
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- スキルの一歩は、話題を一つに
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- 伝え合う力を育てるインタビュー!
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- 「対話力」「共感力」を育てる
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- インタビューは様々な機会をとらえて
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- プレゼンテーションで話す・聞く能力を育てる
- 強調したいところを明確にして話す
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- 「第三の話す・聞く」活動をもとに
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- 総合的な学習の時間との連携を図る
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- プレゼンテーションの内容を充実させる
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- 旅行会社の営業マンになろう
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- パネルディスカッションで話す・聞く能力を育てる
- 説明文とパネルディスカッションを結ぶ
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- 子どもの話す場と機会を工夫して
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- パネルディスカッション型で討論への道を目指す
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- 「ゲーム学習」が国語の授業を変える
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- 主体的、客観的なフロアを育てるために
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- 音声言語教育の評価をどうするか
- 「ほめる」「話型にそって」「自分を出す」
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- 「学習への自覚」をうながす評価を工夫する
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- 音声言語活動における評価の実際
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- 参加型板書で集団思考を育てる (第10回)
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- 総合的学習を国語学習で支える (第22回)
- 段階的な学習過程とスピーチの技術
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- 書評
- 『教室プレゼンテーションの20の技術』(堀裕嗣・研究集団ことのは著)
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- 『インタビュー・スキルを鍛える授業づくり』(堀裕嗣・研究集団ことのは著)
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- 『文章読本さん江』(斎藤美奈子著、筑摩書房刊)
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- 第33回「博報賞」受賞者決定
- 国語教育人物誌 (第142回)
- 宮崎県
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- 鹿児島県
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- 沖縄県
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- 千葉県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第58回)
- 学習者主体の授業を創る―基礎・基本の体系的指導―
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- 国語教育時評 (第22回)
- 「技術」者がノーベル賞を受賞した
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- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・小学校 (第10回)
- 絶対評価の作問法(2)
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- 〜到達度を高める言語活動の評価問題〜
- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・中学校 (第10回)
- 「主題読み」(第一学年)で言語技術を使わせる―読むこと(3)
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- 「漢字文化の授業」がなぜ必要か (第10回)
- 子ども達が集中して取り組み、教室がシーンとなる直写指導
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- 国語の基礎学力とは何か―言語技術教育の視点から考える (第10回)
- 基礎学力としての言語技術とは何か―「話すこと・聞くこと」―
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- 絶対評価で変わる国語の授業 (第10回)
- 実践から学ぶ目標・規準の焦点化
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- メディア教育の実践課題 (第10回)
- ニュース番組づくりで何をめざすべきか
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- 編集後記
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編集後記
大内善一氏(茨城大)の分析によりますと、平成十四年度の小・中学校の国語科教科書は、各社共に音声言語教材の充実にかなり力を入れたことがわかるとしています。新学習指導要領では各領域共に「言語活動」例が示されたことによると思われますが、小学校の「A話すこと・聞くこと」の領域では、大内氏によりますと、『大別すると「スピーチ」系列、「説明・報告」系列、「話し合い」系列の三系列から「言語活動」例が示されており、各社ともこれらの三系列で単元を構成し教材を配列している。』となり、さらに圧倒的に多いのは「スピーチ系列の教材」ということです。さらに注目されるものとして、三系列の応用形態とも見なせる活動として「インタビュー」や「ポスターセッション」「プレゼンテーション」「ディベート」「パネルディスカッション」などが入ってきていることを挙げています。ここで大内氏が警告していることは、これらの活動の手順と方法とを教師がよほど熟知していないと十分な指導の成果は期待できない、としている点です。確かに音声言語指導の難しさは教科書教材だけに依拠した指導には限界があり、今後、ビデオ・CD教材の開発など文字言語中心からの転換も必要とされるのかもしれません。これまでにも「話すこと・聞くこと」の新領域の開拓では、ディベートに集中した時期もあり、さらに近年では対話能力、コミュニケーション能力を高める指導の提唱もあります。今や「話すこと・聞くこと」指導は新時代を迎えたといえるようです。
(江部 満)
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