- 特集 「視写・聴写」の効果を見直す
- 提言・「視写・聴写」の効果を見直す
- 表現・理解能力の接合点を鍛える
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- 「視写」と「聴写」は異なる愉快な表現活動
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- 「愛着強化」と「親近感深め」が効果―狙いを絞った指導を―
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- 言語の基礎的基本的な学習技術としての視写・聴写
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- 「視写・聴写」の働きを見直す
- 文字学習としての「視写・聴写」
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- 読解学習としての「視写・聴写」
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- 作文学習としての「視写・聴写」
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- 「視写」を授業にどう生かすか
- 小学校/視写で「文章構造」を捉え要約する
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- 小学校/視写を使った図解の試み
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- 小学校/視写を軸として説明的文章を読む
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- 小学校/「視写」で情報処理能力を育てる
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- 中学校/ねらいを明確に「視写」のよさを感じさせながら
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- 中学校/文体をまねて「なりきり作文」
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- 「聴写」を授業にどう生かすか―聴いて話す学習
- 聞き取りメモを生かして詩を読む学習
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- 「論理的な文章を書く」基礎となる聴写
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- 段階的に授業を構成する
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- 「聴写」を授業にどう生かすか―聴いて書く学習
- 「わたしの心をとらえた一言集」づくり
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- 伝え合う力の育成に聴写は外せない
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- 想像力は創造力
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- 「視写」力を評価するコツ
- センテンスで視写させる
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- 明確な評価項目の設定
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- ノート指導と連動させて評価・評定する
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- 四つの評価規準に基づいて数多く実施する
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- 「聴写」力を評価するコツ
- 「聴写テスト」で評価する
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- 「規準」と「基準」との区別を
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- メモによる再現具合を評価する
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- 細部でわかる聴写力
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- 参加型板書で集団思考を育てる (第4回)
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- 総合的学習を国語学習で支える (第16回)
- 国語の力が総合的な学習の基礎になる
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- 書評
- 『総合学習に生きる国語科練習単元 小学校編』(鶴田清司他編著)
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- 『「発信型の読みの授業」を提案する』(市毛勝雄編著)
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- 国語教育人物誌 (第136回)
- 茨城県
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- 栃木県
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- 群馬県
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- 埼玉県
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- 編集部に届いた研究紀要・図書から
- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第52回)
- コミュニケーション能力を獲得し人間関係力を高める
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- 国語教育時評 (第16回)
- 到達度評価を批判した異色論文
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- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・小学校 (第4回)
- 到達目標チェックで変わる国語の指導
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- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・中学校 (第4回)
- リスニングで〈聞き方スキル〉を発揮させる―話すこと・聞くこと(3)
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- 「漢字文化の授業」がなぜ必要か (第4回)
- 漢字の学習構造改革は、漢字の読み書き指導、漢字文化をも含んだ大テーマである
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- 国語の基礎学力とは何か―言語技術教育の視点から考える (第4回)
- 「読み書き算」は古い学力か―「基礎学力論争」が残したもの
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- 絶対評価で変わる国語の授業 (第4回)
- 教材構造が目標を決める
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- メディア教育の実践課題 (第4回)
- メディア教育の教育内容(1)
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- 編集後記
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編集後記
読み取りを深めるためには、一問一答や話し合いによる言葉のやりとりだけでは、国語力は育たない、と言われるようになりました。書かない授業や書くことを忘れた授業が多いとの指摘もあります。内容の読み取りだけを問題にし、表現されている言葉を粗末に扱う国語授業では、国語力は育たないという指摘でもあります。何が書いてあるかという内容追求だけでなく、どのような言葉でどのように書かれているかという表現そのものの追求を大事にした指導をしなければ、子どもたちの言葉の力はつかないという警告でもあります。「視写・聴写」を取り入れた授業の見直しも、言葉の力をつけたいとする願いから発しています。先達たちは「書き写す活動」を通して次の効果が期待されるとしています。(1)文字の読み方、書き方、字形、使い方などを覚える。(2)語句の意味や使い方を理解する。(3)文字による言葉の書き表し方を理解する。(4)文、段落、文章などの組み立てにも関心を持ち、句読点、諸符号、送り仮名、仮名遣いなど表記法を理解する。(5)意識を集中して視写することによって、文章の内容をよりよく理解する。聴写になると、人の話を聞きながら聞いたことを頭の中で再現しながら文字化するので難しいと言われていますが、聴写の指導でよく聞く力を伸ばすのに役立つとも言われています。(『視写・聴写・書き込み』から)本号は、子どもの理解を助ける指導技術として、「視写・聴写」の効果を改めて見直したいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書