- 特集 メディア・リテラシーの授業開発
- 提言・メディアと批判的にかかわる教育の必要性
- メディアを批判できる思考力の育成を
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- メディアリテラシーは多面体である
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- メディアテクストを批判することはなぜ必要か
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- テレビを知り尽くし、新しいメディアに向き合おう
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- 資料の比較読みで批判的な情報判断力を養う
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- メディア・リテラシーの学習材の開発―教科書教材の発展
- メディア・リテラシーの教材開発
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- 学習材開発の視点
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- 教科書教材を大いに活用しよう
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- 小学校におけるメディア・リテラシーの授業開発―下学年
- 言語の持つ意味を正確に理解し判断することから
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- 問と答えが対応するか、具体例が適切か吟味する
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- 相手に分かりやすく話す・分かりやすく書くために
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- メディアリテラシーとは何なのかを考えることから
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- メディアの教材化により、よき発信者をめざす
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- 小学校におけるメディア・リテラシーの授業開発―上学年
- メディアの事実と意見を区別させる
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- つくり手となることから始めよう
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- 新聞報道の写真や見出しを活用した学習の展開
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- 「ディベート的話し合い」でメディアリテラシーを培う
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- 「メディア作品」作りと「多様な見方」の育成
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- 中学校におけるメディア・リテラシーの授業開発
- ニュース・映像と言葉の比較
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- 絵コンテで簡潔な文章を書く力をつける
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- メディアの立場に立った情報発信活動
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- メディアの特性について討論する
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- 文章を吟味・検討する力の育成
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- 送り手、受け手の立場になって力を育てる
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- 総合的学習を国語学習で支える (第10回)
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- 「伝え合う力」を育てる教室 (第10回)
- 豊かなことば・豊かな心を育む教室
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- 書評
- 『「漢字文化」をこう教える』第3学年・第4学年(向山洋一編)
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- 『タバコに手を出さない子を育てる小学校の禁煙教育』(上木信弘著)
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- 現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第46回)
- 言語の教育を重視した学力向上
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- 国語教育時評 (第10回)
- 「話す」学習の言語技術教育
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- 国語教育人物誌 (第130回)
- 鳥取県
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- 山口県
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- 福島県
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- 山形県
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- 国語教師としての修業道 (第10回)
- ものを書く修業
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- 総合的学習を支える国語科の基礎・基本 (第10回)
- 「字のないはがき」の発信学習(下)
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- 修辞学的論理学 (第10回)
- 議論における問いの性格について(その3)
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- 中学校文学教材の新しい教え方 (第10回)
- 新しい「読むこと」指導の実践課題(3)
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- 「伝え合う力」を育てるために (第10回)
- 「伝え合う力」と文字力・漢字力・語彙力の育成/「第42回全日本書写書道研究会・北海道大会」の概要
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- 情報活用能力の育て方 (第10回)
- 教室だからこそできる情報活用学習(その2)
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- 編集後記
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編集後記
○…「メディア・リテラシー」とは、「メディアが形作る現実≠批判的(クリティカル)に読み取るとともに、メディアを使って表現していく能力」(菅谷明子氏)だといわれています。菅谷著『メディア・リテラシー』では、「情報社会に生きる私たちにとっての基本的な読み書き能力になる」と言明されています。しかし、メディア・リテラシーの発祥の地ともいえるイギリスなどに比べると、わが国の教育界での対応はかなり遅れているようです。
○…いまやテレビ制作現場からも従来の情報の「受け手・送り手」という固定していたかに見える構図に劇的変化が起きつつあるとの認識が示されています。(例えば『メディア・リテラシーの現場から』小中陽太郎編)
○…NHK名古屋放送局の市川克美氏は『これが21世紀の学力≠セ!』という著書の中で次のように提言されています。「読み書き能力をもう少し活字重視からメディアも視野に入れたものにできないでしょうか。メディア・リテラシー教育で先進的な取り組みを行っているカナダでメディア・リテラシーが教えられるのは主に国語の時間です。(略)日本の国語教育は生活作文に見られるごとく、きわめて情意中心で、情操を養うことを中心にしすぎていなかったのではないでしょうか。もう少し批評的な技術も教えて欲しい気がします。」と。
○…「メディアと批判的にかかわることを教える教育」の必要性を説く、森田英嗣氏も「私たちは個々のメディアをどのように使うかに関心を示すことはあっても、メディアとはいったい何ものであり、生涯を通じてそれとどのようにつきあっていったらいいかについてはほとんど無自覚である」と指摘されています。本号は、国語科で「メディア・リテラシー教育」をどう開発していくべきかを提案する特集です。
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