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平均点今年も下がる―平成21年度センター試験
kyoikujin
2009/1/28 掲載

 大学入試センターは、17日、18日に行われた平成21年度のセンター試験の平均点等の中間集計の結果を23日に公表した。また、得点調整の対象科目である「地理歴史」の3科目、「公民」の3科目、「理科」の4科目に大きな差は見られなかったため、得点調整は行わないことが発表された。

 各科目の平均点については、全29科目のうち、21科目で前年度より下がる見通しだ。受験者数が全体の10%を超える主要な14科目(※)に注目してみても、14科目中10科目で平均点を落としている。

 センター試験は、ここ数年、わずかずつではあるが平均点低下の傾向にある。過去3年間をみると、毎年主要な14科目で半数以上の科目が平均点を下げており、今年度と3年前との比較では、国語で−5.03点、英語(筆記)で−6.25点、英語(リスニング)で−24.4点(100点換算得点)となった。

平均点が前年度より下がった科目数
平成19年度 平成20年度 平成21年度
主要14科目中 9科目 7科目 10科目
全29科目中 19科目 17科目 21科目

 今年のセンター試験の出願者数は543,981人。ここ数年出願者数の減少が続いていたが、センター試験を利用する大学の増加もあり、今年度は前年度より0.1%増と減少に歯止めがかかっている。
 なお、受験者数や受験科目数など最終的な集計結果については今後公表される見通しだ。

※国語、世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治・経済、数学T・数学A、数学U・数学B、生物T、化学T、物理T、英語、英語(リスニング)の14科目。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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