Eduマガのヨミカタ
毎月発行される教育雑誌の中から、その時期にぜひ読んでほしい厳選記事をご紹介するコーナーです。
読み書きが苦手な子に寄り添う、新たな国語教育
国語教育 2011年10月号
教育zine編集部五十嵐
2011/9/9 掲載

 『国語教育』2011年10月号の特集は「障害児の読み書き指導の改善」。あらゆる学習の基礎となる「読み書き」が上手くできず、困難に感じる子どもたちを、どう理解し、どう寄り添うか。本特集では、そのような視点から国語教育の新たな使命としての「読み書き指導」を取り上げています。
 特集を読むと、読み書きの苦手な子どもたちが困難さを感じるポイントは、本当に多種多様で、一人ひとりの特性を見極めることの重要さが感じられます。聴覚処理能力が優位な子なのか、視覚処理能力が優位な子なのか、視覚認知に問題があるのか…。中島先生は、子どもごとに違っている「困った感」の原因を教師が把握することが大切、と主張されています。専門的な診断をすることはできなくても、脳科学的な見地から、子どもたちの認知の特性をある程度把握できるようになることは、今後の国語教育者にとって必須のスキルなのかもしれません。
 特性を見極めた後に行う個別の指導に対するヒントも満載で、ぜひ一読していただきたい1冊です!

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