- 先生のための『ほめ言葉手帳』
- 教師力・仕事術
大好評発売中の「ほめ言葉手帳」!
今回は、製作にご協力いただいている、菊池道場広島支部の先生に『ほめ言葉手帳』の活用レポートをご執筆いただきました。
■子どもの記録
私は、「ほめ言葉手帳」を学校でも家でも活用したいので、子どもの名前はすべて出席番号で書いています。年度初めに引き継ぎ事項を書き込んだり、始業式の姿や印象的な出来事を書き込んだり、「成長ノート」での素敵な表現を書きためたりしています。その子どもに関することを一覧できるよう、所見に書こうと思うことや個人懇談で伝えたいこと、保護者から教えてもらったことなども書き込みます。私の学級は20人と少人数なので、子どもの記録のページも1人1ページと広々使っています。
■ウィークリーページ
学期はじめなどの忙しい時期のウイークリーページには、その日のうちに取り組むこと、伝えることなどを細かく書いて、授業の中で抜けがないようにしています。小学1年生の担任時には、何をいつ教えるか細かく記録した結果、スタートカリキュラムの作成時に大いに役立ちました。その他、昼休みの予定を書き込むことができるのも、とても助かります。
■フリースペース
フリースペースには、職員会での連絡事項、子どもたちに関する出来事、授業で取り組みたいことなど、いろいろなことを書くことができますが、私のおすすめは、セミナーでの学びを書くことです。教育セミナーや教員サークルでの学びなどを学級でも生かしたいと思うときには、フリースペースにメモすることで、自然と目に付きやすくなり、また、学級での実践した成果や子どもたちの反応などを書き足すこともできます。
■その他のページ
実は毎年新しい「ほめ言葉手帳」を入手するたび、一番はじめに書き込むのは、最後の方のページにある児童・生徒年齢早見表です。自分のこれまでの経験をふり返って新たな年度への決意をもつとともに、転勤した学校へ祝電を送り忘れることのないようにするためです。
これを書いた後、表紙のページに戻り、「今年度、私がほめたい子どもの姿」「今年度、子どもたちへかけたいほめ言葉」を書いていきます。前年度までの経験と反省を踏まえて、現在の自分が大切にしている事を子どもたちに伝えられるよう、毎年更新しています。
■表紙は自分らしくアレンジしましょう
年々リニューアルし、使用する先生が増えている『ほめ言葉手帳』。学校内で同じ『ほめ言葉手帳』を使っておられる先生がいると、そのままの表紙だと間違えてしまうかもしれません。そこで、表紙をアレンジし、自分らしさをアピールします。私はくまのプーさんが好きなので、子どもが書いてくれたプーさんのイラストや、好きなキャラクターのステッカーなどを表紙と裏表紙に貼っています。子どもたちも、先生の好きなものを知ることができ、会話のきっかけにもなるのでおすすめです。
実は私は筆まめな方ではないので、活用し切れていないページも多くありますが、「ほめ言葉手帳」は、使う機会が必然的に多くなるよう、そして使いやすいよう作られています。子どもたちの日々の成長を記録し、さらに成長を加速させることができるようにするため、自分の実践を蓄積することができるようにするため、『ほめ言葉手帳』は非常におすすめです。また、ウイークリーページに掲載されている価値語によって、子どもたちをほめる視点、成長させる手立てを得ることができると思います。是非、手に取って、活用していただきたいなと思います。