子どもの笑顔があふれる! 先生のための『ほめ言葉手帳』
『ほめ言葉手帳』は、子どもの姿を記録することで、クラスに「ほめ言葉」があふれるようになる、先生用の手帳です。 「ほめ言葉のシャワー」による学級崩壊立て直し人として知られる、菊池省三先生に監修いただきました。
子どもの笑顔があふれる! 先生のための「ほめ言葉手帳」(10)
菊池省三先生に『ほめ言葉手帳』2018年度版についてインタビュー!
『ほめ言葉手帳』製作委員会
2018/2/15 掲載
  • 先生のための『ほめ言葉手帳』
  • 教師力・仕事術

 (菊池省三先生近影)絶賛発売中である「ほめ言葉手帳」

 前回の記事では、2018年度版のリニューアルポイントをお伝えしました!今回は監修者でいらっしゃる菊池省三先生に、2018年度版の手帳に込めた思いや、これから手帳を活用される先生方へのメッセージなどをお聞きしました。
 

菊池 省三きくち しょうぞう

愛媛県出身。山口大学教育学部卒業。小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。
教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し、その支部は全国40ヵ所に広がっている。「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことをきっかけに全国へ講演。「世界一受けたい授業」では、学級崩壊立て直し人として紹介される。2015年3月に小学校教師を退職。自身の教育実践をより広く伝えるため、執筆・講演を行っている。

―「ほめ言葉手帳」も、発刊から3年目となりました。先生は、全国各地でご講演やセミナーなどを行われていますが、今年も何か反応などはありましたでしょうか?

(「ほめ言葉手帳」表紙画像) 本年度も、年間約200か所で講演やセミナー、飛込授業を行いました。たくさんの先生方との出会いもありました。お伺いした先々で、その感想やご意見やご質問だけではなく、「ほめ言葉手帳を今年も使っています」「今年は、学年全員で使っています」「年々使いやすくなっていますね」といったうれしい言葉をたくさん耳にしました。
 実際に使っている実物を手にして参加されている先生もたくさんおられました。自然と会話も弾みました。手帳にサインをさせていただくことも多く、笑顔になれる瞬間でした。

―今年も、教育コラムをリニューアルいただきました。特に3月のコラム「人は、ほめられたとおりの人になる」が印象的でした。「ほめられたとおりの人になる」とは、どういうことか教えていただけますでしょうか。

(「ほめ言葉のシャワー」解説画像) 好きな価値語に「言葉は実体験を求める」というものがあります。例えば「今のあなたの○○という行為が、『一人が美しい』ですね」「○○をしましたね。そんなあなたがいるおかげで、『一人をつくらない』学級へと進化するのです。ありがとう」といったほめ言葉を子どもに伝えたとします。そうすると、「一人が美しい」「一人をつくらない」といった言葉が子どもの中に植林されて、その言葉をもっと大切にしていこうと子どもたちは思います。考え方も行動も変わってきます。自分の個性が花開いていくのでしょう。

―最近は「働き方改革」ということが盛んに言われています。教員はブラック?という声もよく聞くようになりました。学校の先生方はどのように働き方を変えていくべきだとお考えですか。

 負担と負担感は違うと思います。我々教師は、子どもとの関係や学級の子どもたち同士の関係がよくなれば、毎日の学校が楽しくなり、心理的な負担感は感じなくなると思います。
 もっと言うなら、教師という仕事にやりがいを感じるようになると思うのです。この「ほめ言葉手帳」を使うことで、一人一人のよさに目を向けるようになり、それらを学級みんなで共有し合うようになります。そして、教室の中の関係性が飛躍的によくなります。そうすると、負担感も減り、気持ちに余裕もできて、そこから具体的な働き方の変革も始まると思います。

―最後に「『ほめ言葉手帳2018』を活用してみよう!」と手に取った先生方へ、メッセージをお願いします。

 「ほめ言葉手帳」を手にしていただき、本当にありがとうございました。菊池道場広島支部の先生方のお力をお借りしてできた手帳です。価値語を中心に菊池実践を誠実に行っている素敵な先生方です。この手帳を活用されることで、価値ある言葉が教室の中で生まれ育ち、温かい笑顔が教室の中にあふれ、先生方も子どもたちも「喜んで登校、満足して下校」が合言葉になることを願っています。今年も全国を飛び回ります。どこかでお声をかけていただけるとうれしいです。そのときを、楽しみにしています。

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