子どもの笑顔があふれる! 先生のための『ほめ言葉手帳』
『ほめ言葉手帳』は、子どもの姿を記録することで、クラスに「ほめ言葉」があふれるようになる、先生用の手帳です。 「ほめ言葉のシャワー」による学級崩壊立て直し人として知られる、菊池省三先生に監修いただきました。
子どもの笑顔があふれる! 先生のための「ほめ言葉手帳」(8)
菊池省三先生に「ほめ言葉手帳」2017年度版についてインタビュー!
『ほめ言葉手帳』製作委員会
2017/2/16 掲載
  • 先生のための『ほめ言葉手帳』
  • 教師力・仕事術

(菊池省三先生近影) 絶賛発売中である「ほめ言葉手帳」
 前回の記事では、2017年度版のリニューアルポイントをお伝えしましたが、今回は監修者でいらっしゃる菊池省三先生へのインタビューをお届けいたします。
 菊池先生が2017年度版の手帳に込められた思いや、注目してほしい改訂ポイントなど、盛りだくさんでお届けします。

菊池 省三きくち しょうぞう

愛媛県出身。山口大学教育学部卒業。小学校教師として「ほめ言葉のシャワー」など現代の学校現場に即した独自の実践によりコミュニケーション力あふれる教育をめざしてきた。
教員同士の学びの場「菊池道場」を主宰し、その支部は全国40ヵ所に広がっている。「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げられたことをきっかけに全国へ講演。「世界一受けたい授業」では、学級崩壊立て直し人として紹介される。2015年3月に小学校教師を退職。自身の教育実践をより広く伝えるため、執筆・講演を行っている。

―2017年度版の「ほめ言葉手帳」が完成いたしました。まずは手に取ってみた感想をお聞かせください。

(「ほめ言葉手帳」表紙画像) やさしさとやわらかさを感じました。「ほめ言葉」という言葉にぴったりの感覚を感じました。活用される先生のやさしさとあたたかさが、この手帳に毎日記されるのだと思うとあたたかい気持ちになりました。
 そして、活用される先生方の笑顔あふれる学級の子どもたちの様子が、自然と目に浮かんできました。

―「ほめ言葉手帳」は今年が発刊2年目となります。1年間、講演会やセミナーで全国を周っていらっしゃる中で、「ほめ言葉手帳」に関する反応などはありましたか?

 「ほめ言葉手帳を使っています」「自分なりにアレンジして使っています」…といった言葉をいただくことがあります。会場で開いて使われている先生も多いですね。私も思わず「ありがとうございます」とお声をかけさせていただいています。手帳をながめながらの会話も弾みます。びっしりと書き込まれている内容に圧倒されることもあります。

―2017年度版の「ほめ言葉手帳」の大きな特徴の一つは、菊池先生の教育コラムのリニューアルだと思います。4月のコラムのタイトルは「ほめて育てよう」でした。あらためてほめることの大切さと、先生が学級開きで大切にしてきたことを教えてください。

(「ほめ言葉のシャワー」解説画像) 私は、学級開きの時間に、「必ず全員をほめる」…ということを意識していました。ほめて認めることで、教師と子ども一人ひとりとの関係を築こうと考えていました。特に、前年度までに「気になる子」と言われてきた子どもに対しては、どんな小さなことでも見逃さないで、その行為を価値づけて認めようとしていました。このようなことを意識して、「一人も見捨てない」学級をつくろうと覚悟を新たにしていました。

―もう一つの大きな特徴は、週替わりの価値語録のリニューアルだと思います。「価値語」にはどんな力があるのでしょうか。

(「価値語」例) 今回も菊池道場広島支部の先生方のお力で、素敵な価値語録ができました。本当に感謝しています。価値語には、子どもを成長へと導く力があります。一人ひとりの子どもや学級集団の考え方や行動、生活態度、友達関係などです。子どもたちは驚くほど成長していきます。そして、「言葉の力」に気づき、自らその力を鍛え育てようとしていきます。

―最後に「来年度は、この手帳を活用して教師生活を充実させよう!」という読者の方にメッセージをお願いします。

 手に取っていただき、本当にありがとうございました。子ども一人ひとりを「ほめて認めて信じる」ことの素晴らしさを、このほめ言葉手帳を活用する中で、より強く感じ取っていただけたらうれしいです。毎日の教室の中であふれる子どもたちの素敵な事実を、先生の目と心を通して書き残してください。先生も子どもたちも笑顔あふれる教室になることでしょう。心からそう信じています。

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