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鳥取県教委、学力テスト結果開示判決に控訴せず
kyoikujin
2009/10/6 掲載

 6日の読売新聞の記事によると、鳥取県教委は5日、2007年4月に実施された全国学力テストの市町村別・学校別結果非開示処分取り消しを求めた訴訟で、2日の鳥取地裁による開示を認める判決(読売新聞)を受け入れ、控訴を断念したとのことだ。

 鳥取県教委は先月、情報公開請求に応じて今年4月実施の市町村別結果と、全国で初めて学校別結果を開示している。市町村別結果については、昨年すでに秋田県や大阪府で開示され、こうした動きが全国に波及しつつあることから、今回の判決がさらに後押しすることになりそうだ。

 今年で3回目となった全国学力テストだが、先月17日に毎日新聞が報じたように、川端文科相が現行の全員参加方式から抽出方式への見直しを示唆し、国語と算数・数学以外にも科目を拡大する方針を示した一方で、北海道や熊本県などの教育長が現行方式の継続を求める動きもあった。

 毎回50億円以上もの費用を投じているだけに、実施方式や結果公開のあり方を巡って議論が紛糾するのも仕方のないところだろう。また、一部の自治体からは、学力向上の効果を認める発言が見られるようになったところでもある。回を重ねるごとに、より実情に即した有効な調査となることを期待したい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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