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全国初、条例で小中学生の携帯所持規制―石川県
kyoikujin
2009/6/30 掲載
子どもにケータイもたせていいですか?

 新聞各紙の報道によると、29日に石川県で小中学生に携帯電話を持たせないよう保護者に努力義務を課した改正「いしかわ子ども総合条例」が成立したとのこと。携帯電話の所持を規制する条例は全国初という。

 「いしかわ子ども総合条例」は青少年の健全育成などを定めたもので、今回の改正では「携帯電話の利用制限」という条項が新設され、「保護者は、特に小中学校に在学する者には、防災、防犯その他特別な場合を除き、携帯電話端末等を持たせないよう努めるものとする」と加えられた。
 さらに、18歳未満の携帯電話のフィルタリング(閲覧規制)を強化し、販売事業者が解除する際に保護者に理由を書いた書類の提出が義務付けられることとなった。

 子どもの携帯電話については、文部科学省が今年1月、「学校における携帯電話の取扱い等について」(通知)において小中学校への持ち込みを原則禁止としているが、今回の条例はさらに家庭での使用にも踏み込んだもので、県議会では「各家庭が選択すべきだ」との反対意見も出たという。

 ちなみに、総務省が今年の1月末に行ったアンケート調査によると、子どもが使用する携帯電話のフィルタリング利用率は、小学生が57.7%、中学生が46.4%。フィルタリングを利用していない理由としては、「親子でコミュニケーションをとり、利用のルールやマナーを身につけさせればよい」が31.9%、「出会い系サイトを利用することはない等、子どもを信用しているから」が24.6%と親子の信頼関係に基づく理由が過半数を占めていた。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/7/6 23:06:05
    これは良い取り組みだと思います。けいたいなんか無くても困りません。
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