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私大生の仕送り額、過去最低に―生活費は10年前の半減
kyoikujin
2009/4/9 掲載

 東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連)は6日、『2008年度 私立大学新入生の家計負担調査』を公表した。調査結果の抜粋(PDF)によると、首都圏の私立大に昨年度入学した自宅外通学の学生への6月の仕送り平均額は前年を200円下回る9万5700円で、自宅外通学で奨学金を希望したり申請したりした学生が初めて7割台になったことが明らかになった。

 この調査は、昨年5月から6月にかけて首都圏の16の私立大学・短期大学の新入生の家庭を対象に、家計負担の状況を調べたもの。
 6月の仕送り額については、調査を開始した1986年の以来の過去最低で、仕送りから家賃を引いた生活費は10年前に比べ半減し、1日あたり1200円であることがわかった。

 このほかの主な結果は以下の通りで、家計の負担が伝わってくる内容となっている。

  • 「受験から入学までの費用」は自宅外通学者で214万9461円
  • 「入学の年にかかる費用」は304万円。自宅外通学者の家庭では年収の3割超
  • 入学費用は5人に1人が「借入れ」で調達。借入額は160万円台に。
  • 9割の家庭が入学費用を「重い」と感じている。

 国の私学助成に期待したい東京私大教連側だが、以前の記事でもお伝えした通り、国は私立大学への補助金を削減する方針であり、6日の朝日新聞の記事によると、国が08年度に私立大学や短大、高等専門学校に交付した補助金は前年度より32億円減で、2年連続減少となっている。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2009/4/10 12:33:16
    このご時世、多少学業の時間を犠牲にしてもアルバイトで自分で稼がねばらならないのは致し方ないところでしょう。
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