学校によって保護者同伴で行くように指導したり、出入りを禁止したりしているゲームセンター。2月7日の日本経済新聞の記事によると、ゲームセンターの来客数が減り、閉鎖する店舗が出てきているとのこと。その原因の一つとして、Wiiの人気があると考えられています。

　Wiiは2006年に任天堂より発売された家庭用ゲーム機。それまでのものとは違い、付属のリモコンを使って直感的に操作できる点が大きな特徴であり、フィットネスなども楽しむことができます。インターネットにつなげば、自宅にいても友達とゲームで対戦することも可能で、店に行かなくてもすぐにソフトが買えるサービスWiiWareも25日より始まりました。2月28日の毎日新聞の記事によれば、2月のWiiの売り上げは他のゲーム機に大差をつけての1位とのこと、その圧倒的な人気がうかがえます。

　一方、2月24日の産経新聞の記事によれば、2006年のゲームセンター市場は前年に比べて100億円増。子どもたちの間で「甲虫王者ムシキング」などのカードゲームが人気を集めたため、市場は成長したそうです。最近ではこのカードゲーム機の人気も下火になってきており、いかにゲームセンターに人を呼びこむか、ゲームメーカーもゲーム機開発に力を注いでいるようです。

　そもそも、ゲームセンターは風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の対象であり、「18歳未満の者の22時以降の立入禁止」とされています。また、地方によっては、さらに条例で厳しく規制しているところもあります。だからこそ、子どもたちが繁華街のゲームセンターへ行かず、Wiiなどの家庭用ゲーム機でゲームをする―その方が安心できると考える保護者もいるかもしれません。

　先日のきょういくじん会議の記事では、テレビゲームよりスポーツをすることに高い関心を持つ子どもたちの実態をお伝えしましたが、いまやスポーツもテレビゲームで行う時代なのですね･･･。外で元気よく遊ぶ子どもの姿を見かけることは一層少なくなっていきそうです。