きょういくじん会議
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部活指導に追われる? 教師の休日
kyoikujin
2008/2/11 掲載

 6日の読売新聞によると、群馬県教育委員会が実施したアンケートで、中学校部活顧問の56%が「休日指導が最大の負担」と答えたという。

 2005年調査では多忙の原因に「部活指導」との答えが多かったが、今回の調査では「土・日曜のどちらかに練習がある」が全体の60%にのぼるなど、改めてその実態が浮き彫りになった。この結果を受け、保護者なども含め組織されている「部活動協議会」は教員の負担軽減などの対応策を盛り込んだ提言案をまとめたという。

 文部科学省が昨年5月末に発表した教員勤務実態調査報告書の結果では、中学校教員は最も勤務時間が長く(10時間36分)、勤務日の平均残業時間は1時間56分だった。また、同調査では公立小中学校の教員の7割が「保護者への対応、部活の指導などに追われ、授業の準備時間が足りない」と感じているという結果が出ており、休日の残業時間の使い方の項目では、「部活・クラブ活動」の1日あたりの平均時間が2時間3分と、成績処理38分、授業準備12分を大きく引き離していた。

 教員の残業手当については教員の「残業手当」にも“メリハリ”導入へでも触れられている通り、休職中・勤務中を問わず一律4%の額が「教職調整額」として支給されている。その業務内容に応じて軽重をつけるべきとの意見があるが、手当の問題だけではなく、改めて部活の指導と学習指導のバランス・あり方について議論を呼びそうだ。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/2/12 12:46:48
    部活動、早く外注化されるといいのに…。
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