きょういくじん会議
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来年は秋にもゴールデンウィーク?
kyoikujin
2008/2/6 掲載
2008年 葛西 薫 カレンダー(罫線なし)

 祝日法が改正されて、いわゆる「ハッピーマンデー」制度ができたのは、約10年前のこと。月曜日の休みが極端に増えたため、学校現場でも各教科の時間数の調整に手間がかかっているようです。
 さて、当時から、一部暦マニアの間では噂されていた秋の大型連休が、ついに来年出現(実現?)することになりました。

 1日の時事通信の報道によると、2009年9月21日(月)から23日(水)までが祝日(休日)となり、土日をあわせると5連休になるとのこと。

 まず、この件がなぜこの時期にニュースになったのか?
 じつは祝日というのは、国立天文台が毎年作成する「暦象年表」に則って日付が決められます。これを元に政府が「暦要項」を作成し、閣議決定を経て、正式なものとなります。そしてこの「暦要項」が官報で公告されるのが前年の2月1日なのです。
 つまり、天文学的な「春分日」「秋分日」は、計算によってある程度先まで推定できるものの、祝日としての「春分の日」「秋分の日」は前年の2月1日になって初めて明らかになる、というわけです。

 従来、日付が移動する祝日は、「春分の日」「秋分の日」だけでしたので、秋に大型連休ができることはありませんでした。しかし前述したような「ハッピーマンデー」推進の動きを受けて、「敬老の日」が2003年に「9月15日」から「9月の第3月曜日」に変更され、9月15日〜21日のいずれかになるようになりました(秋分の日は基本的に9月22日または23日になります)。
 来年は21日が敬老の日、23日が秋分の日、そして22日が祝日と祝日の間の休日となり、3連休(土日を含むと5連休)となるわけです。

 日頃、授業時間の捻出に頭を悩ませている先生方は、「夏休みが終わったばかりで、また連休か…」と嘆かれるかもしれませんが、祝日制定の趣旨は次のように定められています。家庭で、夏から秋にかけての美しい日本の風景を楽しみながら、社会や先人に感謝の念を抱くことも悪いことではないでしょう。

自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける 。

(祝日法 第1条)

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2008/2/7 17:51:09
    平日の授業時間が増えている気がするのは、休日のせいもあるのかな。
    • 2
    • sakura
    • 2008/2/10 11:21:45
    素直に嬉しいです。教員も子どもも、学校を離れて、個々に学ぶ時間も必要です。「一人の時間に学びたいことが山ほどある」一斉授業の中で、私はそんな子どもを育てることを目標にしているのですから。
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