きょういくじん会議
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子どもの才能発掘! 国際数学オリンピック
kyoikujin
2007/8/15 掲載

この画像はイメージです 世界中から数学好きな高校生が集まる大会をご存知でしょうか?
 7月31日の新聞各紙の報道によると、7月24日から29日にベトナムのハノイで行われた、第48回国際数学オリンピック(IMO)で日本は第6位という成績を修めたそうです。これは、日本では過去最高の成績。
 今年は関連大会の国際物理オリンピック(IPhO)国際生物学オリンピック(IBO)国際化学オリンピック(IChO)でも日本から出場した選手全員がメダルを獲得するという結果が出ています。

 数学… 国際的な大会… なんだか自分たちとは遠い世界だという方もいるかもしれませんが、これらの大会への出場権を手にした栄えある参加者たちは、どのように決められるのでしょう? 予選に出場する資格は誰にでもあるのでしょうか?

 たとえば、数学オリンピック財団によると、日本ではIMOに毎年6名の選手が派遣されていますが、その6名は、文部科学省などが後援する、日本数学オリンピック(JMO)という数学コンテストによって選ばれるそうです。JMO本選で選ばれた者たちで合宿を行い、その中からIMO参加者が決まるというしくみ。ちなみに出題レベルは高校生以上の知識を必要としていますが、整数問題など、学校の知識だけでは解けないような問題も出題されるようです。応募資格は20歳未満で高校またはそれ以下の学校の在学生ですから、JMOには小学生でも応募できることになります。
 そしてIMOに出場できなくても、実はJMOの成績によっては特定の大学の特別推薦入試受験資格をもらえたり、AO入試の第一次審査合格の権利をもらえるなどの特典があるのです。高校生より下の学生を対象とした日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)もありますので、小学生や中学生でも、こういった大会にチャレンジすることができます。

 このような子どもたち全体に広く開かれた大会に参加して学校の勉強とは一味違う問題に触れることは、子どもの才能を発揮したり、他校や他国の子どもと交流して刺激を受けたりするよい機会にもなるでしょう。
 日本の若者の理系離れが指摘されつづけている今、こうした大会が子どもの才能を伸ばす恰好の場となることに期待がかかります。次は、8月15日から22日に開催予定の国際情報オリンピック(IOI)にも注目です!

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
5件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/8/19 22:40:00
    入賞者の生徒は、将来的にはどんな職業につくことが多いのでしょうか?
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/8/20 9:15:04
    医者が多いって聞いたことあります・・・。
    • 3
    • 名無しさん
    • 2007/8/20 15:47:11
    数学者になってほしいですね。
    • 4
    • 名無しさん
    • 2007/8/21 9:42:18
    医者のほうが確実に稼げますから致し方ないかと・・・。
    • 5
    • 名無しさん
    • 2007/8/23 12:28:42
    情報オリンピックの結果でましたね。

    国際情報五輪:三重の高3・片岡さん、2年連続金メダル
    http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20070823k0000m040089000c.html
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