きょういくじん会議
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プールの安全、今一度確認を
kyoikujin
2007/7/3 掲載

この画像はイメージです 本格的なプールのシーズンを目前に控え、子どもの事故予防工学カウンシル(CIPEC)のホームページでは、1日からプールの「構造を知る」「危険を知る」「安全に使う」ための事故予防コンテンツの配信を始めた。

 このコンテンツは、プール排水口による吸い込み・吸いつき事故を根絶することを目的に作成されたもの。プール事故のようすをCGで再現し、起きやすい事故の例を具体的に示すことでプール管理者・保護者などの注意を呼びかけている。さらにアンケートのデータを収集することで、今後の子どもの事故予防研究への活用を目指している。

 プールのによる死亡事故では、昨年7月に起きた埼玉県ふじみ野市の市営大井プールでの事故が記憶に新しいが、同ホームページによると、1966年以降の40年間あまりで60人の子どもたちがプールの吸排水口にはさまれて亡くなっているとのこと。死亡事故以外にも、けがやけがに至らないニアミスは多数起きていると考えられている。
 ちなみに文部科学省のホームページを見てみたところ、今から12年前の平成7年9月11日付の文書「水泳プールの安全管理について」において、同年に起きた学校プールの排水口による死亡事故を受けての通達がなされていた。危険を認識しながら同じ種類の事故が繰り返されてきてしまったことがうかがわれる。

 6月29日の京都新聞の記事でも紹介されているように、各地で既に安全点検が行われていることと思われるが、夏本番を迎えるにあたって、今一度プールの安全を確認し、二度と悲劇を繰り返さないことを願いたい。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/7/3 20:44:45
    水不足でそもそもプール開きできなかったりして・・・。
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