著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
厳しい学校現場を生き抜く極意は、「手抜き」
山口県岩国市立川下小学校教諭中村 健一
2023/1/20 掲載
今回は中村健一先生に、新刊『策略−ブラック仕事術 誰にも言えない手抜きな働き方』について伺いました。

中村 健一なかむら けんいち

1970年、父・奉文、母・なつ枝の長男として生まれる。
名前の由来は、健康第一。名前負けして胃腸が弱い。
酒税における高額納税者である。
キャッチコピーは「日本一のお笑い教師」。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている。しかし、この『ブラックシリーズ』でその真の姿、「腹黒」をカミングアウト。

―中村先生、『ブラック策略シリーズ』も、9冊目。なんと累計10万部を突破しました!先生とのお付き合いも本当に長くなりました!さて、今回のテーマは「仕事術」。教師の働き方改革が叫ばれる中、あえてのこのテーマですか?

 いえいえ、違います。最近、「コスパ」っていう若者言葉を知ったので。使いたくなっただけです(笑)。

―「コスパ」?「コストパフォーマンス」ですね?ビジネスではよく耳にしますが、学校の先生の口から聞くとなんだか愛がない感じ?

 ええ。教師ほど「コスパ」と真逆の働き方をしている商売はないですからね。夜遅くまで残って仕事をすると「熱心な教師」だと思われる。
 でも、逆です。私の経験上、定時に帰ってしまうような教師が学級崩壊を起こしたのを見たことがありません。学級崩壊を起こすのは、夜遅くまで残って仕事をするような教師です。
 彼ら彼女らには、「コスパ」の意識がない。もっと段取りよく仕事をする癖をつけなければ。学級づくりにも段取りが必要ですからね。

―なんと!学級づくりには、段取りが必要なんですね。具体的な段取りは、本書を読んでもらうことにして。タイトルの「手の抜き方」という言葉が気になります。

 初代『ブラック学級づくり』の著者インタビューで、私は次のように書いています。

野球に喩えるなら、直球勝負だけではダメだと言うことです。
時には「逃げ」の変化球を使う。
振り逃げなんていう「せこい」手も使う。
隠し球なんていう「汚い」手も使う。

 これにプラスして、今の私は「緩い」球も使っています。全力投球しない。工夫もしない。いかに手を抜いて、学級を成り立たせるか?授業を成り立たせるか?が勝負ですね。「手抜き」が今の私のキーワードだと言ってもいい。
 同じ結果を出せるんなら、「手抜き」をした方がエライんです。

―「手抜き」して「同じ結果」を出したらエライんですよね…同じ結果、出せるのですか? 大丈夫なのですか?

 大丈夫ですよ。そこは、「段取り」能力の見せ所です。
 それに、教師の働き方改革が叫ばれていますからね。私はまさに「働き方改革の優良児」です。時代は良い感じに変わってきています。管理職にも感謝されていますよ。
 厳しい学校現場を生き抜くための肝は、いかに上手く「手抜き」をするかだと確信しています。

―全国の先生の幸せな教師生活を願いつつ…いつもの決めぜりふをお願いします!

 いきます!

熱意だけで仕事はまわせない。「策略」という名の武器を持て!
厳しい現場を生き抜くための極意は、「手抜き」にこそある!
「策略」として、黒く「手抜き」に手を染めてしまうのだ。

 ありがとうございました!この度も「背中で語るブラックシリーズ」を掲載します!それぞれのテーマに合わせたキャッチコピーが入っております。どれが何のテーマかサッと分かる先生はブラック通です。

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(構成:佐藤)

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