策略−ブラック仕事術 誰にも言えない手抜きな働き方

策略−ブラック仕事術 誰にも言えない手抜きな働き方

好評3刷

インタビュー掲載中

熱意だけで仕事はまわせない、策略という武器を持て!

学校現場はとても忙しい。次から次へトラブルは起こるし、心を砕き親切に対応すれば時間はいくらあっても足りない。仕事は仕分けと段取りでコスパが上がる。10分休みを笑うなかれ。定時で帰る極上の策略がある。長時間残業と決別するために…漆黒のワザを手に入れろ!


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PDF EPUB
ISBN:
978-4-18-360030-1
ジャンル:
学級経営
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
四六判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年7月29日

もくじ

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はじめに
第1章 「日常」ちょっとの手抜き術
10分休みを笑う者は、長時間残業となる
定時で帰る教師には、幸がある
「学級崩壊」予防で「手抜き」が叶う
その後のために、4月だけは、がんばっておく
「マンガ」で子どもを黙らせよ
仕事はためずに「貯金」せよ
無理は長くは続かない
仕事は先取り、いやらしく先を読め
小さな仕事は、即つぶせ
「定時帰宅♪」から「逆算」して仕事せよ
手抜きには、朝イチの「作戦タイム」が必須
朝イチのスタートダッシュで帰宅を早めよ
テストは朝イチ。即採点で、放課後仕事をなくせ
子どもは、早く帰らせろ
帰りの会は、「授業中」に終わらせてしまえ
手抜きのための「席替え」カードを手放すな
保護者の怒りを買わねば、手抜き授業で大丈夫
子どもが見えれば、手抜き授業も盛り上がる
子どもに作業させ、教師は休め
手抜き授業も、終わりで帳尻を合わせよ
泣く子に関わる時間は、無駄
子どもを「人材」として、利用せよ
第2章 「非日常」大きな手抜き術
仕事は仕分けと段取りでコスパが上がる
提出袋1つで、配付と催促の手間を省け
子どもの名前を早く覚えて、時短せよ
教材選びは、人任せ
文書は読まずに捨てろ
最初の手抜きより、後の手抜き
社会人失格でも、家庭訪問のアポ取りは省け
被害者へ先に電話すれば、1つ時短
「手抜き」を喜ぶ保護者もいる
休んだ子のために時間を使うな
個人懇談は「最後に」と、話を切れ
通知表の所見は、人真似をせよ
道徳や総合的な学習の所見は、アンケートで手を抜け
完璧な評定は無理と、あきらめよ
誰も読まない指導要録に心砕くな
研究授業の指導案は、コピペで作れ
教師は段取り力で楽できる
必要のない争いからは、手を引け
第3章 ブラックの「おまけ」を愛する読者に捧ぐ
人を罵倒するような人間は、不幸になれ!
出品作品は、親の顔色を見て決めよ
保護者をヨイショし、涙を誘え
負け戦で相手に要求するなよなあ
児童の仮面をはがすなんて、もってのほか
『ブラック』を書いてきて、良かったなあ

はじめに

 最近覚えた、若者の言葉がある。

 「コスパがいい」「コスパが悪い」

という言葉である。

 「コスパ」とは、「コストパフォーマンス」の略。「費用対効果」という意味だ。

 支払った「費用」と、それによって得られた「効果」を比較する。「費用」に対して「効果」が大きければ、「コスパがいい」。「費用」に対して「効果」が小さければ、「コスパが悪い」と、表現される。

 俺も、若者言葉に詳しくなったものだ。「映える」とか「ぴえん」、「マジ卍」だって、分かるもんな。えっ!?古い?

 せっかく覚えた「コスパ」という言葉だが、教育現場で聞くことはない。

 たとえば、研究授業である。驚くほどたくさんの準備をして、研究授業に臨む教師は多い。

 そんな教師に対して、研究協議で、

 「こんなにたくさんの準備をして、この授業、コスパが悪すぎませんか?」

なんて声を、聞いたことがない。

 「この準備物は無駄だと思うので、削ってコスパを上げましょう」

なんて提案も、聞いたことがない。

 それどころか、過剰な準備には、賛辞が贈られる。

 「これだけの準備は、大変だったでしょう。先生の熱意が伝わってきます」

 そう。学校現場では、時間をかけることは、美徳なのだ。子どものために全力を尽くすことは、素晴らしいことなのだ。

 そして、私も、全力で研究授業の準備をした教師を、非難したことはない。私は「和をもって尊しとなす」が、信条の男だ。波風を立てるような発言はしない。黙っている。

 しかし、私は、心の中で思う。

 「この授業、コスパが悪すぎるな。もっと楽して成果を出さないと、年間1000時間を超える授業では、絶対に無理だ。使えない」

 この話、授業だけではない。学級づくりでも、そうだ。

 できるだけ手をかけ、時間をかけ、子どもたちのために全力を尽くした学級づくりが称賛される。

 こんな教師たちに、本書のタイトル「手抜き」を提案するのは、危険かも知れない。

 しかし、私は、『ブラック』で売っている男だ。多くの非難を受けてきた。

 でも、全然、へっちゃら。「和をもって尊しとなす」は、職場での信条だ。職場を一歩出てしまえば、関係ない。

 どうせ、一生のうち、数回しか会わない方々である。そんな人たちから批判されても、痛くも痒くもない。ましてや、会ったことのない方の批判など、へのかっぱである。

 この本で主張したいことは、実にシンプルだ。


  教師たちよ。もっと手を抜いて、コスパを上げよう。

  効率を上げて、要領よく学級づくり、授業づくりをしよう。

  上手く手を抜かないと、体を壊しちゃうぜ。


 そう。一生懸命、全力で働いて、結果を出すのは当たり前。手を抜いて、楽をしても、結果を出すのがプロなのだ。

 本書は、ベテランのプロ教師が、手を抜いてきた事実を赤裸々に語る本である。

 今まで明らかにされてこなかった衝撃の事実が、ここにある。


  真面目な教師たちよ、黒くなれ!

  忙しすぎる現場を生き抜くために、手を抜くのだ。


 私は、上手に手を抜いて、厳しい現場を生きてきた。30年以上、生き続けてきた。

 いや、違う。手を抜き続けたから、30年以上、生き続けられたのだ。

 厳しい教育現場を生き抜く極意は、「手抜き」にこそある。


  2022年7月28日 52歳の誕生日に   /中村 健一

著者紹介

中村 健一(なかむら けんいち)著書を検索»

1970年,父・奉文,母・なつ枝の長男として生まれる。

名前の由来は,健康第一。名前負けして胃腸が弱い。

酒税における高額納税者である。

キャッチコピーは「日本一のお笑い教師」。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている。しかし,この『ブラックシリーズ』でその真の姿,「腹黒」をカミングアウト。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • いつも先生の本を読んで勉強しています
      20年目を迎えましたが、そんな私にも役立つ内容ばかりです
      次の本も楽しみにしています
      2024/7/240代・小学校教員
    • 参考になりました
      2024/3/2930代・小学校教員
    • ブラックシリーズ、毎回購入しています。仕事を効率的に終わらせるために、いかにしたたかに作戦をたて、実行にうつしていくか。とても勉強になります。
      2024/3/930代・小学校教員
    • 具体的な仕事術が多数書かれてあり、働き方改革につながるお勧めの一冊です。
      2024/1/2240代・小学校管理職
    • 実際の場面にそくしている!
      2023/6/3040代・小学校教員
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