著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
先生のゆとりは、子どもの輝きに直結する
先生の幸せ研究所代表澤田 真由美
2020/2/26 掲載

澤田 真由美さわだ まゆみ

1981年生まれ。東京都出身。青山学院大学卒業後、東京都と大阪府の小学校教員として約10年間勤務。教師として悩みぬいた自身の経験から、技術も心も豊かな幸せな教育者を増やしたいと、2015年4月に独立し『先生の幸せ研究所』を設立。幼稚園・保育園・各校種・教育委員会におけるコンサルティング・講演等実績多数。「先生のゆとりは子どもの輝きに直結する」ことを広めるべく地域・保護者の啓発も手掛ける。
ライフでは教育について気軽に語れる場『教育お茶会』主宰。やんちゃな一児の母。長身。

―まずは、澤田さんご自身のご経歴、現在のご活動についてお聞かせください。

 小学校教員として約10年勤めていました。自分自身が長時間労働に悩み、自分の働き方を見直し180度生まれ変わった経験があります。短い時間でも仕事で成果は出せるのだと実感しました。その変化のきっかけになったのが「ワーク・ライフバランス」という生き方・考え方との出会いです。
 こうした経験があったので、多くの人に本当のワーク・ライフバランスを知ってもらうために、今は独立をして学校専門ワーク・ライフバランスコンサルタントをしています。

―本書でいう「幸せ先生」「お疲れ先生」とは、それぞれどんな先生のことなのでしょうか?

 仕事も私生活もトータルで楽しむのが幸せ先生です。自分も周りも大切にして学校以外の世界ももっていて充実しています。お疲れ先生は、目の前のことに追われていたり、仕事にどっぷりはまりすぎていたりして、外の世界をあまり知りません。
 幸せ先生は外の世界とつながりが豊かなので、視野が広く、仕事でもアイデア豊富です。

―本書には、「幸せ先生」「お疲れ先生」の40の習慣を通して、教員の働き方、生き方を見直すためのエッセンスが紹介されています。実際に「幸せ先生」になるために、これらの内容をどのように役立てていけばよいのでしょうか。

 生き方に関することから仕事上のちょっとしたコツまで、幅広く載せています。
 何が幸せかは人それぞれ違いますので、まずはピンときたことから始めてみるといいと思います。
 また、中には「学校あるある」がたくさん載っているので、気になった項目は同僚と一緒に読んでみると盛り上がると思います。「もっとこうしたら学校は良くなるのに…」と日頃から思っていても言いにくいようなこともこの本には書いてあるので、上手に使って同僚にアピールしてもらえたらと思います。

―教員の働き方改革推進をめぐり、変形労働時間制の導入をはじめ、様々な取り組みが実施・検討されています。澤田さんは、教員の業務実態を改善していくうえで、どのようなことが大切だとお考えでしょうか。

 コンサルタントとしては行政支援のサポートをすることもありますが、この本では個人の工夫をメインに校内改善にも触れています。本でも触れていますが、行政・学校管理職・教員個人それぞれでできることは違いますしどれも大切です。
 現場の声を聞くと、やらされ改革になっていることも多いのですが、実は働き方を見直すのはとても楽しいことなんです。働き方を改善するとは、つまり「より良い未来を作っていくこと」です。実際にサポートさせていただいた学校では「わくわくする」と言っていただくこともよくあります。働き方改革はとてもクリエイティブで楽しいことなんだということを多くの先生に経験していただきたいです。

―最後に、読者の先生方へメッセージをお願いいたします。

 働き方を見直したら教育の質が落ちてしまうのでは…と心配している先生を見かけることがよくあります。
 でも、先生のゆとりは子どもの輝きに直結していることを、私自身の教員経験と全国の学校を支援する経験の中で確信しています。
 あなた自身の幸せは必ず教室の子どもたちを輝かせますので、ぜひ安心して、そして勇気をもって、「幸せ先生」へシフトしてみてください。

(構成:大江)
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