著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
小1担任は、「おひさま」のように子どもたちを温かく包み込もう
千葉県公立小学校教諭浅野 英樹
2019/2/14 掲載
 今回は浅野英樹先生に、新刊『「小1担任」パーフェクトガイド』について伺いました。

浅野 英樹あさの ひでき

香川県出身。千葉県公立小学校教員。米国在外教育施設での勤務や千葉大学教育学部委託研究生(国語教育学)としての勤務を経験。「子どもたちとの良好な信頼関係の構築」を第一に考え、日々子どもたちと向き合っている。

―本書は、小学校1年生の学級担任について、入学式・始業準備からはじめての基本指導、学級経営、行事指導、子どもとの関係づくり、保護者対応までのポイントを、実物写真やチェックリスト入りでおまとめいただいています。まず、子どもたちにとって、小学校生活のスタートとなる1年生担任ならではの心構えがあれば教えてください。

 私は、小1担任は、子どもたちをいつも温かく照らす「おひさま」のような存在であれと思っています。1年生の子どもたちは、小学校に入学してきたとき、まだ6歳です。たった6年間しか生きていません。ほとんどの場合、「しない」「やらない」のではなく、「知らない」「わからない」のです。小1担任がおひさまのように子どもたちを温かく包み込み、安心と信頼をたっぷりと感じさせてあげてほしいと思っています。

―第3章では、「これだけはおさえておきたい!1年生への基本指導」として、はじめの基本ルールや生活指導について、25項目に分けて詳しくまとめられています。最初はそれこそ「教えることがたくさん!」だと思うのですが、1年生の子どもたちの心に響く伝え方・指導のポイントについて教えてください。

 1年生であっても、正しい行動の価値や意味を、実はよくわかっています。ですので、例えば「廊下は走ってはいけません」と一方的に伝えるのではなく、「どうして廊下は走ったらいけないのかな?」と、その価値や意義を考えさせたり、気づかせたりするような指導をするよう心がけています。そうした指導を続けていくことで、様々な場面において、自分の頭で考えて正しい判断をするようになっていくと思っています。

―第6章では、「よさとがんばりを捉える!1年生との信頼関係の築き方」として、子どもとのコミュニケーションについてまとめられています。第4章・5章でまとめていただいている、学級経営と行事指導のベースになる部分だと思いますが、「1年生の子どもとの関係づくり」で、浅野先生が大切にされていること、おすすめの取り組みがあれば教えてください。

 私が最も大切にしているのは、「子どもたちと良好な関係を築くこと」です。下を向いているコップにいくら水を注ごうとしても入っていかないのと同じように、子どもたちと良好な関係を築いていないと、どんな話をしても、何をしても、その子の心には入っていきません。本書でも紹介している「見取りプリント」「おしゃべりタイム」「あのね帳」などの取り組みを通して、良好な関係を築いていくよう努めています。

―第7章では、「不安を解消するコミュニケーションを!小1保護者対応」として、様々なコミュニケーションの具体例をご紹介いただいています。小学1年生は、保護者の方もわからないことや不安が多いところですが、先生が本書で述べられている、保護者の「不安・心配」を「安心・信頼」に変えるポイントとは何でしょうか。

 保護者の気持ちに寄り添って、丁寧な対応を心がけることに尽きると思います。「教育」は「共育」。保護者は、子どもを共に育てていくパートナーです。特に1年生は、勉強面でも生活面でも、保護者に協力していただくことが多くあります。「共育」を心がけ、保護者と良好な関係を築いていくことが大切です。

―最後に、「はじめての小1担任」になられた先生、「もう一度おさらいを」と本書を手に取っていただいた読者の先生方へ、メッセージをお願いいたします。

 1年生の子どもたちは、まるで宝石の原石のようです。どの子もキラキラと輝き、可能性に満ちあふれています。小1担任の先生方には、そんな素敵でかわいらしい1年生の子どもたちとの日々を、ぜひ思いきり楽しんでほしいと思います。本書が、小1担任の先生方のご指導・ご実践のヒントになれば、これにまさる喜びはありません。

(構成:及川)

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