著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
支援+指導で、苦手さを抱える子にもたしかな力をつける!
大阪府茨木市立南中学校教諭梶谷 真弘
2018/7/24 掲載
  • 著者インタビュー
  • 特別支援教育
  • コメント(0)

梶谷 真弘かじたに まさひろ

1986年生まれ。大阪府茨木市立南中学校教諭。社会科,特別支援教育に造詣が深い。支援教育研究サークル「SPEC」代表。

―最初に、現在公立中学校にご勤務される先生が、特別支援教育の書籍をまとめられたのはなぜですか?

  私の初任校は、特別支援学校でした。そこで、たくさんの個性のある子と出会いました。子どもたちと関わる中で、子どもをよく理解し、行動の原因(理由)をしっかり捉え、適切な支援・指導を行うことで、子どもを伸ばすことができると感じました。小学校・中学校の教室にも、適切な支援・指導を必要としている子はたくさんいます。そして、個性のある子をどうしたらよいかと悩む先生方もたくさんいます。そういった先生方の力に少しでも力になれればと思い、通常の学級でできる支援・指導を書籍にまとめようと考えました。

―本書の特徴は、苦手さを抱える子への“支援”だけでなく、“指導”に踏み込んで具体的な策をたくさん挙げてくださっているところかと思います。支援だけでなく、指導が大切、とお考えの理由を教えていただけますか。

 これまでの特別支援教育では、苦手な部分をどうサポートするかという視点がほとんどでした。それはもちろん大切なことです。しかし、それだけでなく、子どものより良い生活や将来のために、適切な方法で“伸ばす”という視点も必要です。苦手さがあるから「できない」のではなく、どうすれば「できるようになるか」を考えることが大切です。私は、常に支援と指導はセットで、切り離せないものと考えています。子どもをよく理解した上で、今どこをサポートし、どこを伸ばしていくか。これが、私の支援・指導の考え方のベースです。

―通常の学級にも、支援を要する子が多く在籍していますね。

 はい、それに伴って、特別支援教育の考え方や方法が、通常の学級の現場でも浸透してきており、関心が高くなったと感じています。特別支援教育を勉強され、取り組む方がつまずきやすいのが、「同じやり方でやっているのにどうしてうまくいかないの?」というパターンです。いろいろな方法を試すことは大切ですが、一番大切なことは、子どもをよく理解することです。本書の1章で述べている「アセスメント」を行い、子どもに応じた支援の方法を行っていただければと思います。

―苦手さを抱える子の担任になったら、まずはここだけは読んでほしい、というところはどこですか。

 まずは、巻頭の「チェックリスト」を使ってください。そのリストから、担当する子どもに当てはまるページを検索して読んでいただければ、教室のユニバーサルデザイン、授業づくりのユニバーサルデザイン、個別の合理的配慮がわかります。それを実施してみてください。余裕があれば、3章のケース別に当てはまりそうなページを読み、対応を考えてみていただければと思います。

―最後に、苦手さを抱える子にも、力がついたと実感させる学級経営や授業を行いたいと考える読者の先生に、エールをお願いいたします。

 本書に興味をもってくださった先生は、「目の前の子どもを何とかしたい」と思ってくださっている方です。そのような先生に担当してもらって、子どもたちは幸せです。学級・子どもたちを伸ばしていくために、たくさん学びましょう。おごらず、子どもに必要なことを続けていれば、必ず子どもが変わってきます。ただし、くれぐれもお身体は大切になさってください。

(構成:林)
コメントを投稿する

※コメント内ではHTMLのタグ等は使用できません。