著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
考える楽しさ・教える楽しさを知って、算数授業を変えよう!
兵庫県公立小学校教諭久保田健祐
2016/3/30 掲載
 今回は久保田健祐先生に、新刊『ゼロから学べる小学校算数科授業づくり』について伺いました。

久保田 健祐くぼた けんすけ

1979年兵庫県宝塚市生まれ。兵庫県公立小学校教諭。全国算数授業研究会 幹事,理数大好きセミナー 世話人,教員サークル「わっしょい!」代表等,算数を中心として様々な研究会で活動を行っている。『ゼロから学べる仕事術』『THE算数・数学科授業開きネタ集』(明治図書)『ほめて育てる算数言葉』(文渓堂)『パターンブロックで「わかる」「楽しい」算数の授業 上学年』『思考力・表現力を評価する算数テスト集「B問題に強くなる」』(東洋館出版社)など共著多数。

―“ゼロから学べる…”ということで、基本的なことから伺いたいと思います! 久保田先生が算数の授業をするにあたって大切にしていることはなんでしょうか。

 授業づくりでは、3つのことを大切にしています。1つ目は、子どもの目線で考えることです。子どもの考えに寄り添うことで、「どこでつまずくのか」「どうすれば理解できるのか」が明確になってきます。2つ目は、算数的活動を効果的に取り入れることです。活動を通して得られた経験は、思考を広げ、深めることにつながります。3つ目は、考える楽しさを味わわせることです。「なぜだろう?」「どうしてだろう?」の疑問が生まれる授業は、子ども達が前のめりになります。先生も子どもも一緒になって考える授業が私は好きです。

―子どもの算数力を高めるうえで、先生がとりわけ気をつけていらっしゃることはありますか。

 授業の中で最も留意していることは、子ども達の考えを表出させることです。先生の話を聞き、黒板の内容をノートに写すだけでは、算数力は高まりません。大切なのは、思考をアウトプットする活動です。黒板の前に立ち、問題を解く過程を説明したり、ノートに自分の考えを絵や図、言葉で表現したりすることによって、算数力を高めることにつながると考えます。また、子ども達の理解度や、学びの定着は表現することによって確かめることができます。わかったつもりで終わらせないためにも、表現する時間を少しでもつくるよう心がけています。

―算数の授業で、 子どもが主体的・協働的に学べるように先生が取り入れていること・心がけていることを教えてください。

 課題を解決する場面では、少人数で考え方を交流する活動を取り入れています。例えば、ノートや黒板、ミニホワイトボードを用い、ペアやグループでそれぞれの考え方を交流します。少人数で話し合う機会を多く取り入れることで、主体的・協働的に学ぶようになり、考え方が広がったり深まったりすることが期待されます。ペアやグループで交流する場面では、目的意識を持たせること、話し合いたくなるようなタイミングで取り入れることをいつも心がけています。

―最後に、新年度こそ楽しい算数授業をしたい!と考える読者の先生方へ向けてメッセージをお願いします!

 失敗を恐れない!私が大切にしていることです。失敗を恐れず、一生懸命考えてトライした授業は、子ども達にその思いが必ずや伝わります。教材研究や教材づくりなど、何でも構いません。自分で考えたオリジナル教材を使い、自分で考えた授業にトライしてみてください。先生と子どもがひたむきに取り組んだ授業には、自ずと楽しさが生まれます。もし、授業づくりで困ったとき、本書の中で紹介したエッセンスが少しでも参考になれば幸いです。失敗を恐れず、楽しい算数授業づくりにトライしましょう!

(構成:林)

コメントの一覧
1件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2016/4/12 19:58:06
    ゼロから学べる算数では、読みながら授業のことを考えることができて、算数の授業に困っていた自分にはとてもタメになりました。
    若い人だけでなく、これから教壇に立つ学生の方にもオススメです。
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