著者インタビュー
新刊書籍の内容や発刊にまつわる面白エピソード、授業に取り入れるポイントなどを、著者に直撃インタビューします。
熱意だけで大人(保護者・同僚)の心はつかめない!
〜厳しい現場を生き抜くために「黒くなれ!」〜
山口県岩国市立平田小学校教諭中村健一
2016/2/18 掲載
 今回は中村健一先生に、新刊『策略プレミアム−ブラック保護者・職員室対応術』について伺いました。

中村 健一なかむら けんいち

1970年,父・奉文,母・なつ枝の長男として生まれる。
名前の由来は,健康第一。名前負けして胃腸が弱い。酒税における高額納税者である。
キャッチコピーは「日本一のお笑い教師」。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践を行っている。しかし,前書でその真の姿,「腹黒」をカミングアウト。

―中村先生、「年間ベストセラーランキング 2015」第1位おめでとうございます!『策略−ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』が堂々の1位。もう、先生のキャッチコピーは、「日本一の腹黒教師」ですね?!

なはは。ありがとうございます。責任が果たせて、ホッとしています。私は、教師としても、ライターとしても、プロですからね。結果を出すのがプロだと思っていますので。
売れるためなら、何でもしますよ! 「日本一の腹黒教師」で売れるのなら、そのコピーでOKです。
本当の私は、ちょっぴりお茶目な45歳なんですけどね。

―45歳だなんてとても見えないお若いカエル先生! そんな先生が、今回は保護者対応をメインに書かれてますが、またなぜこのテーマを?

我々教師が一番心を痛めているのが保護者対応だから、です。この事実を決して忘れてはいけません。
逆に言えば、

保護者対応さえうまくいけば、そんなに心を痛めることはない

ということ。
まあ、単純に学級を成り立たせるには、保護者の協力が不可欠ですからね。「策略」を持って、保護者の多数を味方につける必要があります。

―学級づくりにおいて保護者対応ってそんなに大切なんですね。でも「モンスターペアレント」なんて語が流行したように、いろいろな保護者がいらっしゃるのでは? どう立ち向かっていかれるのか……

ストップ!
「立ち向かう」…その発想が危険です。まずは、教師と保護者の圧倒的な力の差を理解することが必要だと思います。

教師はアリ、保護者はゾウ

そのぐらいの力の差があります。アリがゾウにかなうわけがないですからね。戦いを挑むなんて、そんな無茶な真似は絶対にしてはいけません。

―そうでしたか。では、たった1人のアリ教師は、クラスの子どもの数だけいる「保護者」ゾウとどう付き合っていくのがよいのでしょうか。

「策略」を持って、多くの保護者、ゾウを味方につけることが大切です。
たとえば、影響力のある保護者は味方につけないとマズイですよね。オセロでいえば、4つの角みたいなものですから。その保護者を白(味方)にできれば、多くの黒(敵)を白にひっくり返すことができます。
だから当然、影響力のある保護者への対応は手厚いものになります。「どの保護者も平等に」なんてキレイ事ばかりは言ってられません。

どんな手を使ってでも、クラスの多数の保護者を味方に引き入れる

ことが必要なんです。
そのための具体的な「戦略」をこの本に書いてみました。ぜひ、読んで参考にしてほしいです。

―「キレイ事だけではダメ」「結果を出さなくては!」というのは、前著『策略―ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術』でも先生がおっしゃっていたことですね。

ええ。今の教室は「戦場」になってしまっています。「戦場」では、熱意や誠実さだけでは戦えません。

しっかりと「策略」を巡らせて戦う必要がある

のです。
熱意や誠実さだけを武器に戦ってしまうと、学級崩壊という「敗戦」は目に見えています。メンタルヘルス面で休職、自殺なんていう「戦死」をしてしまう可能性さえあります。
本書を読んで、「腹黒さ」を学び、厳しい現場を生き抜いてください。
熱意や誠実さなんて、キレイ事だけではダメなのです。
 私は全ての教師の味方だと、いろいろな著書で公言しています。仲間の教師達にこの言葉を捧げます。

厳しい現場を生き抜くために「黒くなれ!」

(構成:佐藤)

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