次期改訂、時間の「余白」は現場裁量に賛成?反対?
あけましておめでとうございます。
教育界でも今年はいよいよ学習指導要領関連の動きが本格化してきそうです。
昨年末12月25日には、次期学習指導要領改訂に向けた検討が、文部科学省より中央教育審議会へ諮問されました(初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について)。
議題の中では、昨年2月に文部科学省から方針が出された授業時間の削減に関して、その仕組みも検討されるようです。
本コーナーにおいても、昨年夏に小中学校の授業時間5分短縮についてどう思いますか?というアンケートを行いましたが、ここではやや反対が多いものの賛否が拮抗し、様々なコメントも寄せられました。
諮問では、5分削減により「教師に「余白」を生み」とありましたが、この余白の時間は、学校や教育委員会の裁量で柔軟に活用できるとのこと。
現場に裁量が委ねられる方向性に関して、実際それを行う先生方は賛成でしょうか、反対でしょうか。
集計結果
- 現場の裁量で柔軟に取り組めることに賛成
- 50%
- 現場の裁量で柔軟に取り組めることに反対
- 45%
- どちらとも言えない
- 5%
授業時間を削減するなら、1クラスの人数を25人以下にしてほしいです。
学校や自治体の裁量で使えるといってしまうと、保護者は他の学校・自治体と比べ始め、結局どの学校もその圧に耐えられず授業に相当する何かを行わなければならない雰囲気になってしまうのではないでしょうか。
そうなると、学校・自治体それぞれで内容を考えなければならなくなり、余計に負担が増える結果となりそうです。
曖昧な言い方をせず、5分削減の理由や浮いた時間の使途は文科省から説明をすべきだと思います。
諮問には「各学校・教育委員会の創意工夫を引き出し……」とありますが、どこの学校に行っても、引っ越し等をしても学びが保障されているのが日本の公教育の良い点ですので、各学校・自治体に独自色を持たせようとするのはそこまで必要ない気がします。
むしろ過度にやりすぎることによって、公立校なのに地域による教育機会の格差が拡大することにつながる気がします。