特別支援教育の実践情報 2026年9月号
応用行動分析から考える「ほめる」が溢れる教室環境

Z242

«前号へ

次号へ»

特別支援教育の実践情報 2026年9月号応用行動分析から考える「ほめる」が溢れる教室環境

紙版価格: 1,020円(税込)

送料無料

電子版予価: 917円(税込)

8/19刊行予定

ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2026年8月4日
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 74頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年8月18日

目次

もくじの詳細表示

特集 応用行動分析から考える「ほめる」が溢れる教室環境
特集について
応用行動分析から考える「ほめる」ための環境づくり
野呂 文行
子供に届く効果的なほめ方
河村 優詞
「ほめる」を生み出す教師の視点
津 梓
「ほめる」を生み出すシカケ
学習環境づくりの工夫
特別支援学校 小学部/1人で正解にたどり着くシカケ
門野 あすか
特別支援学校 高等部/自己決定を支える「選べる」環境のシカケ
昼間 友彦
小学校 特別支援学級/1年生の国語でスピーチの授業が成立するようになるシカケ
山本 希代子
中学校 通常の学級/仲間と成功体験を共有するシカケ
東 沙織
小学校 通級指導教室/「“ちょっと”頑張ってみよう」という気持ちを引き出すシカケ
宇野 凪紗
学校生活場面での工夫
特別支援学校 小学部/洋服の前後を間違えないシカケ
松永 悟
特別支援学校 小学部/朝の会の「サイコロ動画コーナー」で座りたくなるシカケ
門脇 陽一
小学校 特別支援学級/忘れ物ゼロをめざす“自分で気づける”シカケ
照沼 あずさ
小学校 通常の学級/通常の学級で児童がポジティブに学び合い行動を増やすシカケ
岩島 陽
小学校 通級指導教室/自分で持ち物を管理できるシカケ
前川 圭一郎
人間関係づくりの工夫
特別支援学校 小学部/友達と順番を交代しながら遊べるシカケ
和田 多香子
特別支援学校 高等部/『ありがとう』をあたりまえにするシカケ
峯島 樹生大越 真帆村浦 新之助
小学校 特別支援学級/子供たちが自信をもって活動できるほめるシカケ
齋藤 まどか
小学校 通常の学級/集団随伴性を使って,望ましい行動を増やすシカケ
岡部 純也
小学校 通級指導教室/友達と仲良く遊べるようになるシカケ
緒方 宣挙
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
佐藤 牧子
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
第十 麻紀
授業を面白くする手作りグッズ
山下 祥代
子供イキイキ・学習活動
[社会]
梅田 駿
トピックス (第126回)
平沼 源志
自閉症のある子供の自立活動と各教科等の関連を図った指導 (第6回)
N教諭
用語×事例で学ぶ応用行動分析 (第6回)
神山 努
イラスト図解で見て学ぶソーシャルスキル (第6回)
尾住 奈未
Canvaでつくる特別支援教材 (第6回)
関口 あさか
学校×医療 多様な背景のある子供理解とサポート (第6回)
市河 茂樹
読みの学習支援―初期段階から読解に向けて― (第6回)
水田 めくみ
特別支援学級の授業づくりアイテム (第6回)
いるかどり
ことば・コミュニケーション力を育む手づくり教材アイデア (第6回)
小原 路乃
写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第50回)
中野 由加里
編集後記
河村 優詞

編集後記

 特別支援教育の現場において,子供の行動変容を促すために「ほめる」ことの重要性は広く認識されています。しかし,多くの先生方から「頭ではわかっていても,実行が難しい」という切実な声を耳にします。その背景には,そもそもほめるべき「標的行動」がなかなか出現せず,ほめる機会自体がつくれないというジレンマがあります。また,多忙な学級経営の中では,偶発的な良い行動を見逃さずに捉えること自体が困難であり,単発の言葉かけだけでは行動の定着に至らないという課題も山積しています。

 そこで本特集では,「教師個人の資質や努力」に依存する従来の指導スタイルから一歩踏み込み,教室環境や指導の設計(インストラクショナル・デザイン)を工夫することで,必然的に「ほめるチャンス」が生まれる仕組みづくりを提案したいと考えています。具体的には,応用行動分析(ABA)の知見をベースに,以下の3つの視点から,子供の望ましい行動を自然に引き出し,育てるための実践知をご紹介いただきました。

 第一に,「ほめるきっかけづくり(弁別刺激の制御)」です。子供が「今,何をすべきか」「どこまでできれば正解か」を直感的に理解できる視覚的な手がかりや,教師が良い行動を即座に見取れる環境設定について,具体的な工夫をご教示いただきました。

 第二に,「称賛を確実に届ける工夫(強化システムの構築)」です。言葉による称賛に加え,トークンエコノミーや行動記録の共有など,子供自身が「認められた」と実感でき,達成感を味わえる「見てわかる強化」の仕組みについて取り上げました。

 第三に,「成功体験を積み上げる指導(エラーレスラーニング)」です。課題のスモールステップ化や,プロンプト(手助け)の効果的な提示とフェイディング(除去)により,未然につまずきを防ぎ,「できた!」という成功体験を確実にほめ言葉につなげる技術をご紹介いただきました。

 経験豊かな先生方の日頃の創意工夫をご提示いただくことで,読者の先生方が翌日から自信をもって試せる,具体的かつ再現性の高い「ほめる」技術の体系化を目指しています。


   筑波大学人間系教授/野呂 文行

   東京都八王子市立宇津木台小学校主任教諭・環太平洋大学非常勤講師/河村 優詞)

本書でご紹介している資料は以下からダウンロードできます。

※下表のダウンロードをクリックするとダウンロードが始まります。
本書に掲載されているユーザー名とパスワードを入力してダウンロードしてください。

資料のダウンロード

内容 ファイル名 サイズ  
ワークシート 26242.zip 130KB ダウンロード

※PDFファイルの閲覧には Adobe Reader等が必要となります。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ