特別支援教育の実践情報 2020年7月号
「三つの柱」に沿って目標設定!国語,算数・数学の授業づくり

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特別支援教育の実践情報 2020年6・7月号「三つの柱」に沿って目標設定!国語,算数・数学の授業づくり

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2020年5月18日
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「三つの柱」に沿って目標設定!国語,算数・数学の授業づくり
特集について
[提言]新学習指導要領 育成すべき資質・能力をおさえた授業づくり
新井 英靖
国語の授業づくりのポイント
是枝 喜代治
国語の授業づくりの実際
(1)【特別支援学校 小学部1年】うえしたどっち
上田 慶子
(2)【特別支援学校 中学部3年】理由と合わせて説明しよう
添田 和久
(3)【特別支援学校 高等部1・2年】落語の世界(読むこと)
渡邉 崇
(4)【小学校 特別支援学級5・6年】場面の様子を読み取り,登場人物の気持ちを想像しよう〜絵本「わにのおじいさんのたからもの」(作/川崎洋・絵/おぼまこと)〜
堂脇 美保
算数・数学の授業づくりのポイント
関戸 英紀
算数・数学の授業づくりの実際
(1)【特別支援学校 小学部3・4年】見て!聞いて!選ぼう!
鴫原 初穂
(2)【特別支援学校 中学部1〜3年】ゲームランドやどかり〜10の合成・分解〜
山本 征紀
(3)【特別支援学校 高等部3年】データを整理して目指せ!ヘルシーボディ
小西 夏
(4)【小学校 特別支援学級3・4年】7くみくすのきランドであそぼう,まなぼう
川口 里佳
トピックス (第80回)
新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議
青木 隆一
わたしと特別支援教育 (第26回)
特別支援教育に思うこと
市川 宏伸
〜発達障害教員免許の必要性〜
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
漢字を楽しく習得させるためにできること
井阪 幸恵
誰もが学びやすい!感覚やイメージで学ぶ英語の授業
関口 あさか
授業を面白くする手作りグッズ
学んで実生活に活かせる自立課題
林 大輔
写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第14回)
教室環境づくり・校内環境づくり
高橋 勝利
〜道具・用具の構造化が生徒の主体性を育む〜
はじめて特別支援教育コーディネーターになったら―Q&Aでズバッと解決! (第2回)
特別支援教育コーディネーターとして,校内のニーズをどのように把握していくとよいのでしょうか。
尾形 俊亮
コピーして使える!プリント+ビデオクリップ (第2回)
ねじれた音(拗音)の絵カード
笹田 能美
広がれ!自分らしさを引き出す「おもしろ」図工・美術の授業 (第2回)
3本足の皿を作る
佐々木 敏幸
〜「何もない」からこそ発想は拡大する〜
つまずきにあわせたアレンジがわかる!知的障害のある子への指導と教材 (第2回)
「玉入れ」教材を用いた指導
大高 正樹
通常の学級で行う!みんなの自立活動 (第2回)
通常の学級で行う自立活動とはA:自立活動と実態把握
中尾 繁樹
ワーキングメモリの働きと学習支援 (第2回)
ワーキングメモリの困難のある子どもが学習しやすいやり方
河村 暁
〜再認から再生へ〜
不器用な子どもに効果抜群の感覚運動あそび&学習支援 (第8回)
姿勢がグニャグニャする子は支えてあげよう/わかりにくい子に手がかりを モジモジする子に「合法刺激」を
松本 政悦
特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第14回)
長野県
佐藤 春夫
編集後記
是枝 喜代治朝日 滋也

編集後記

 小学校や特別支援学校小学部においては,新学習指導要領による教育が全面実施となりました。中学校や特別支援学校中学部も来年度の全面実施に向けた移行措置期間最終年度を迎えています。

 新学習指導要領によって,授業は具体的に何が,どのように変わるのでしょうか。実は,知的障害教育の教科学習は,これまでとは劇的に考え方が変わるのです。

 例えば,国語は旧学習指導要領では,内容は「聞く・話す」「読む」「書く」の三つの観点と記されていました。極めてシンプルです。新学習指導要領では『知識及び技能』として「言葉の特徴や使い方に関すること・我が国の言語文化に関すること」,『思考力,判断力,表現力等』として「聞くこと・話すこと」「書くこと」「読むこと」,さらには『学びに向かう力,人間性等』では,「言葉を使い,伝え合おうとする態度」を重視しています。学習指導要領解説の記述量も厚さも違います。

 算数で言えば,「数量の基礎,数と計算」「量と測定」「図形・数量関係」「実務」の四観点だったのが,『知識及び技能』『思考力,判断力,表現力等』『学びに向かう力,人間性等』の三つの柱のそれぞれに対応して「数量の基礎,数と計算」「図形」「測定,変化と関係」「データの活用」の内容が記されています。

 これに加え,中学部の教科の内容は1段階から2段階に細分化されました。

 これらの違いは,授業ではどのように反映されるのか。それを今回の号では特集しました。

 「三つの柱」に沿って目標設定をすれば,授業はこのように変わる!その具体的な展開例を,国語と算数・数学について示しました。

 身に付けるべき資質・能力,即ち「何ができるようになるか」というゴールに向かって,「何を学ぶか」「どのように学ぶか」。それを示すのが,単元計画であり,学習指導案です。

 新学習指導要領の目指す授業が実現できれば,子どもたちの学びが深まり,学んだことを生活の中に活かし,次の学習につなげることのできる子どもが育ちます。共に追究していきましょう。


   /是枝 喜代治・朝日 滋也

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      明治図書
    • 新年度のことば・かずの授業づくりの最中です。授業づくりの参考にさせていただきます。
      2020/5/2520代・男性

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