- 特集 今こそ極めたい!「自立活動」指導パーフェクトガイド
- 特集について
- 総論
- 「自立活動」の改訂のポイント
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- 新学習指導要領解説に見る「自立活動」
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- ここがポイント! 自閉症のある子どもの自立活動の指導
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- 各都道府県における特徴的・先進的な自立活動の取り組み
- 岡山県:『自立活動ハンドブック』を活用した取り組み(岡山県総合教育センター刊行)
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- 埼玉県:児童生徒一人一人の教育的ニーズに応じた自立活動の指導に関する体制づくりや実践
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- 鳥取県:子どもの実態に応じた自立活動の指導に取り組む「授業力向上事業」
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- 実践 自立と社会参加の質の向上につなげる!「自立活動」指導
- 学校全体で取り組む!新学習指導要領を踏まえた自立活動
- 社会に送り出す一歩手前で「盲学校高等部 準ずる教育課程」での取り組み
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- 健康の保持<特別支援学校>
- 自分の体について知ろう!
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- 障害の特性の理解と生活環境の調整に関すること
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- 心理的な安定<小学校 通級指導教室>
- 子どもとの信頼関係に基づく自立活動の指導
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- 人間関係の形成<小学校 通級指導教室>
- 意図的に仕組む!スキル獲得のための場面設定と般化に向けた段階的な取り組み
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- 人間関係の形成<高等学校 通級指導教室>
- 通級から広げる人間関係
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- 環境の把握<特別支援学校>
- 社会的・職業的自立に向けた自己選択・自己決定を支援する取り組み
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- 身体の動き<特別支援学校>
- 自分の身体を動かすことは自分自身を創り上げていくこと
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- コミュニケーション<特別支援学校>
- 「自立活動の時間の指導」における言葉が不明瞭な児童への指導
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- コミュニケーション<小学校 特別支援教室>
- 個々の力を伸ばす 実態に応じた話し合いの授業づくり
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- コミュニケーション<高等学校 通級指導教室>
- コミュニケーションと生活圏の広がり
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- トピックス (第72回)
- 家庭と教育と福祉の連携「トライアングル」プロジェクト報告を受けた個別の教育支援計画に関する学校教育法施工規則の改正・保護者向けハンドブックの作成 他
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- わたしと特別支援教育 (第18回)
- 場面セットで子どもの行動を理解しようとする冷静な観察眼が合理的配慮を発見する
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- アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
- 自立の意識を高める保護者への卒業証書づくり
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- 〜今日から自分でできるよ!〜
- 子ども生き生き・学習活動
- 【算数・数学】特別支援教育の視点からのどの子にも生かせる初歩の算数指導
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- 【運動】意欲を高めて「できた」を引き出す体育の授業
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- 〜フロアーベースボールをしよう〜
- 写真で見る 工夫がキラリ★教室環境づくり・校内環境づくり (第6回)
- 地域の憩いのカフェ「ポッポリー」開店
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- 〜店舗仕様校舎〜
- 手と目で話そう! 言葉の前のことばとしての教材教具 (第6回)
- 見えない世界の壁 順序の理解から量の理解へ
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- はじめて特別支援学級の担任になったら―Q&Aでズバッと解決! (第6回)
- 交流及び共同学習とはどのようなものですか。また,実施する上での留意点とは何ですか。
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- 子どもの個性に寄り添って♪ 感覚統合の考え方を生かした指導のアイデア (第6回)
- 学校現場での実践を考える
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- 知的障害のある児童生徒の主体的・対話的で深い学びを実現する授業改善 (第6回)
- 探究のサイクルが動く単元・授業の展開
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- 発達障害がある子のためのグループプレイセラピーにおけるコミュニケーション支援 (第6回)
- コミュニケーション支援のためのプログラムを考える上で重要なこと
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- コピーして使える! 文字が苦手な子のための絵枠トレーニング (第6回)
- 漢字を通して日本語を教える
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- どの子も楽しく! 指導のポイントがバッチリわかるわくわく造形活動 (第6回)
- 押して押して押して!モダンテクニック スタンピング
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- 特別支援教育最前線―紹介します,わが県のホープ&エース (第6回)
- 香川県
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- 編集後記
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編集後記
自立活動の指導を効果的に行っていくことが特別支援教育に携わる先生方には重要であり,また,自立活動は,特別支援教育(学校)の先生方に求められる専門性の核となるところです。特別支援学校では,視覚障害,聴覚障害,肢体不自由教育においては,自立活動の時間を設定し,担任や専科(自立活動担当者)の教員が指導にあたっています。知的障害教育では,他の種別に比べ自立活動の時間の指導よりも,各教科や各教科等と合わせた指導と関連づけて指導をする学校が多くみられます。また,知的障害の特別支援学級なども同じ傾向があります。特別支援教育を進める上では,全ての先生が自立活動を意識することが必要ですが,自立活動の時間の指導が設定されていないため自立活動の指導の意識が希薄になったりしてしまうことが課題となっています。
自立活動の目標は,「個々の児童又は生徒が自立を目指し,障害による学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識,技能,態度及び習慣を養い,もって心身の調和的発達の基盤を培う。」ことです。つまり,各教科,道徳,特別活動等の学習をする基盤としての位置づけとなっています。そのために,個別の指導計画を作成することとし,個々の児童又は生徒の障害の状態や発達の段階等の的確な把握に基づき,指導すべき課題を明確にすることにより,指導目標及び指導内容を設定するものとしています。そして,学習指導要領「解説」では,指導すべき課題を明確にするため,実態把握から指導目標や指導内容の設定までの手続きの中で,6区分27項目をどのように関連するかを具体的に示しています。
今号では,「今こそ極めたい!「自立活動」指導パーフェクトガイド」をテーマに新学習指導要領(自立活動)解説編を読み解き,自立活動の指導について提言をいただくとともに,自立活動を生かした指導が専門性の向上につながることを解説しました。本特集で自立活動の基礎・基本をもう一度見直すとともに,特別支援学校,特別支援学級,通級指導教室,通常の学校に在籍している障害のある児童生徒の個別の指導計画作成や指導に活用していただければと思います。
/是枝 喜代治・村野 一臣
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- 明治図書