特別支援教育の実践情報 2011年7月号
新学習指導要領における教科指導・教科別の指導と授業

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特別支援教育の実践情報 2011年6・7月号新学習指導要領における教科指導・教科別の指導と授業

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2011年5月16日
対象:
小・中
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新学習指導要領における教科指導・教科別の指導と授業づくり
特集について
宮ア 英憲
概論
個に応じた児童・生徒への教科指導のあり方
是枝 喜代治
実践
伝え合う力を伸ばす国語の授業づくり
1 いろいろな場で活動の報告をしよう
岡村 章司
2 週末の出来事を発表しよう!〜表現力を身に付け、のびのびと伝え合う力の育成〜
片山 進一
3 伝え合う力を付ける「スピーチ」
小野寺 郁美
4 「文を作ろう」個に応じた一斉指導の工夫
中島 由美
5 どの子も学びの満足感がもてる学習〜ユニバーサルデザインで授業の工夫を〜
橋本 康恵
日常生活に生きる算数・数学の授業づくり
6 障害の重い児童を対象とした指導の工夫〜わかる!できる!たのしい!〜
外崎 毅
7 自己確認できる支援グッズを用いて〜「これであってる!」〜
堀内 結子
8 「ちょうど」より少し大きい金額で支払う買い物学習
萬 勇人
9 算数の授業を実生活につなげていくために〜計算の力を買い物活動でいかす授業〜
山口 栄子/福増 尚子
10 算数的活動を通して学習する実践例〈3学年〉
越後 真紀
新設・福祉の授業づくり
11 「体験から学ぶ」授業づくり〜本校における福祉の学習〜
岡本 映葉
「通級による指導」における教科補充指導
12 通級における教科の補充指導 現状と課題
岡田 克己
13 英語の読み書きが苦手な生徒へ「教科担当者との連携を生かして」
小泉 雅子
楽しく学ぶ簡単手作り教材 (第14回)
〈吹きコマ〉唇とがらせ、なが〜く吹いて
象の会
授業がはずむ「おすすめアイテム」 (第81回)
さわってかんたん! おもしろ電子楽器
亀田 長治
提言
インクルーシブ教育を求めて
齋藤 幸枝
アイデアいっぱい・誰にでもできる指導法
修学旅行の思い出をDVDに!!
中田 恵美
授業を面白くする手づくりグッズ
楽しく運動 インターネットエアロバイク
小山 智史
動画を活用した教材(助詞の学習)づくり
仲山 尚江
〜うごくレシピ〜
子ども生き生き・学習活動
【国語】授業への意欲を引き出すゲームによる導入
横田 寿光
【算数・数学】楽しみながら九九の学習をしよう
紀藤 千代子
【音楽】ほんのちょっぴりメロディー奏
河村 智子
【造形】作って鳴らそう!! 手作り楽器
小橋川 哲男
【運動】君もオリンピック選手!
毛塚 滋
〜自作教具で楽しくカーリング〜
【自立活動】問題作成ソフトウエア「MAKI 2010」による取り組み
森 茂樹
コーディネーター便り (第26回)
子どもを真ん中にして人がつながり、そして支援をつなげよう!!
佐瀬 史恵
障害理解教育をどう進めるか (第2回)
障害理解教育の実践において陥りやすい間違い
徳田 克己
筆算は2桁同士の計算のなかで (第2回)
確かな数概念の獲得
芳賀 雅尋
トピックス (第26回)
「平成21年度 自閉症事業中間報告(北海道教育庁)」及び「平成21年度特別支援学校のセンター的機能の取組に関する状況調査」について
猪子 秀太郎
フォトライブ「授業」Part21/新潟大学教育学部附属特別支援学校 (第2回)
高等部/職業生活にかかわる学習 生徒が意欲的に課題に挑戦し続ける授業
水嶋 久美子
〜単元「リサイクル作業に取り組もう」〜
将来の「働く生活」を実現するキャリア教育 (第2回)
子どもの主体的行動を引き出すための「自立的支援」
加藤 公史
情報機器のなるほど活用術 (第26回)
大型テレビを活用しよう
亀田 長治
【特総研】発達障害教育情報センター発! (第2回)
「書字学習の支援」のための教材教具
梅田 真理
子どもへの支援 手作り教材の活用例 (第2回)
拗音の読み方が覚えられない子ども
杉本 陽子
視覚シンボルでコミュニケーション (第2回)
「話して伝える」から「視覚的に伝える」支援へ
青木 高光
【小学部低学年】文字・かずの指導のポイント 発達支援と教材・教具 (第8回)
「自立活動」との関係
立松 英子
発達障害にかかわる医療と教育の連携 (第2回)
投薬による変化を認めた子どもたち
小野 次朗
編集後記
宮ア 英憲

◆特集について

特別支援教育を推進していく中でもっとも基本となるものは,授業です。児童・生徒にとって授業は学校生活の1コマです。1つの授業を大切にすることは,児童・生徒の学校生活を充実することにつながります。児童・生徒が求める活動が授業の中に用意されていたり,児童・生徒がよりよく活動できるように過不足のない支援がなされていれば,児童・生徒は生き生きと活動します。

特別支援学級や特別支援学校の週時程表では,「国語」「社会」「算数・数学」「音楽」「図工・美術」「保健体育」……などの教科名を目にします。

教科別の指導とは,通常の学級で行われている一斉授業をイメージし,机上での教科書を使った授業を思い浮かべる保護者や教師も少なくありません。

しかし,知的障害教育の「教科別の指導」においては,児童・生徒の個人差が大きい場合,それぞれの教科の特質や内容に応じて小集団を編成したり,個別的な手立てを講じるなどして,個に応じた指導の徹底や生活に即した活動を中心とするなどの工夫が求められています。

一方,通級指導教室や通常の学級における発達障害のある児童・生徒への教科指導は,特別支援学級や特別支援学校で行われている少人数あるいは,個別の指導が中心ではなく,多くは集団での指導となります。発達障害のある児童・生徒への教科指導の工夫は,一人一人の児童・生徒を大切にし,障害のない児童・生徒を含めた全ての児童・生徒がわかる喜びを感じる指導につながることになります。

児童・生徒の目が輝き,教師自身も確かな手応えを感じられる授業を展開していくためには,間違いなく教師のゆるぎのない専門性と確かな授業力が問われることになります。

今回の特集では,新学習指導要領を踏まえ,通常の学級や特別支援学級及び特別支援学校において,児童・生徒の実態や障害特性に配慮した「国語」「算数・数学」等の「教科指導」及び「教科別の指導」の在り方やポイントについて探っていきたいと思います。


「特別支援教育の実践情報」編集代表/東洋大学教授

宮ア 英憲

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