LD,ADHD&ASD 2025年10月号
子ども主体の「柔軟」で「手応え」のある新しい学び

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LD,ADHD&ASD 2025年10月号子ども主体の「柔軟」で「手応え」のある新しい学び

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2025年9月24日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年12月8日

目次

もくじの詳細表示

特集 子ども主体の「柔軟」で「手応え」のある新しい学び
特集について
菊地 一文
〈提言〉子ども主体の柔軟で手応えのある学びの場とは?
中邑 賢龍
〈実践〉子ども主体の柔軟で手応えのある学びの実践とポイント
イエナプラン教育 〜幸せな子ども時代の実現を目指して〜
岩本 歩
SWPBS―学校規模ポジティブ行動支援―
庭山 和貴
UDL―学びのユニバーサルデザイン― 〜すべての子どもが学べる学習環境をつくる〜
川俣 智路
教育のユニバーサルデザイン
阿部 利彦
p4c―子どもの哲学―
豊田 光世
Be the Player―全ての子どもがプレイヤーであることを目指して―
小林 湧
サタデースクール―不登校の中学生への支援―
幸山 敏克
〈解説〉共生社会の担い手として 〜社会の分断や格差の拡大を防ぐ学校〜
野口 晃菜
ESSAY
「文化的他者」を知る
照山 絢子
写真で見る運動発達支援と教具 (第11回)
学校生活への参加を楽にするアイディアB 給食準備
池田 千紗
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第47回)
遮音でちょこっと支援
杉浦 徹
発達障害のある子どもへのキャリア教育 (第3回)
本人の「願い」に基づく目標設定とその支援
菊地 一文
発達障害と医療の最新情報 (第3回)
児童生徒の自殺をどう防ぐか?―コロナ禍後のいま求められること―
岡田 俊
教室で行う みんなの認知行動療法 (第3回)
授業を評価する―Check(評価)―
石川 信一
特別支援教育コーディネーターの仕事術 (第3回)
チームでつながるコーディネーター
藤田 正美
〜外部の関係機関との連携〜
通級指導教室 私の教室紹介 (第3回)
一人一人が学ぶ喜びを感じ,自己理解を深めるために
國平 由香
発達障害と不登校 (第3回)
不登校の未然防止と早期対応
伊藤 美奈子
一度は手にしたい本
ディスレクシア・ディスグラフィアの理解と支援(川ア聡大著)/マンガでわかる はじめて特別支援学級の担任になったら(川上康則著 山本篤漫画)
桂野 文良
【特設】災害への備え〜過去を活かした対応〜
梅田 真理
S.E.N.S実践の小箱 (第8回)
発達特性を持った児童とのかかわり
上野 久美子
〜心の中の「ワル」を見せてよ〜
SENS for S.E.N.S (第42回)
S.E.N.Sになって
退職のその日まで… その後も!
伊藤 淳一
S.E.N.Sの学びは楽しい!
岡田 恵未
特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
編集後記
菊地 一文

編集後記

 小・中学校等の通常の学級においては、発達障害をはじめ、多様な教育的ニーズのある子どもが在籍しており、学び方もそれぞれ異なります。このような背景を踏まえ、画一的な一斉指導ではない、子ども主体の柔軟な学び、子どもにとって手応えのある学びの具現化が喫緊の課題となっています。また、現行の学習指導要領においても「学習者主体」の視点を踏まえた授業の見直しと充実を求めており、この視点はインクルーシブ教育システムの推進・充実を目指す上でも、重要といえます。

 この特別支援教育だけにとどまらない一連の動向は学校教育が目指すべき方向性といえ、その先には、共生社会の実現があると考えます。そこで、本特集では「子ども主体の柔軟な学び」「子どもにとって手応えのある学び」をテーマとしました。

 本特集では、まず、東京大学先端科学技術研究センターシニアリサーチフェローの中邑賢龍先生から社会の大きな変化を踏まえた学校教育のアップデートの必要性や、本特集テーマが示すことの意義について提言をいただきました。

 そして特集テーマを踏まえた具体的な取組として、これまで本誌でも取り上げてきた「教育のユニバーサルデザイン」や「UDL」、「SWPBS(学校規模ポジティブ行動支援)」のほか、「イエナプラン教育」や「p4c」など、近年注目が高まっている、子どもを中心とした柔軟で多様な学びのスタイルとその実践を取り上げました。

 各取組においては、限られた誌面の中で、それぞれの理念や理論などの踏まえるべき考え方を示していただくとともに、具体的実践について紹介していただきました。

 最後に総括する形で、UNIVA理事の野口晃菜さんにこれらの実践を踏まえた提言をいただくとともに、ポイントを整理していただきました。

 大変ご多忙な中、ご執筆くださりました先生方に、この場をお借りし改めて感謝申し上げます。

 本特集が示す様々な「子ども主体の柔軟な学び」「子どもにとって手応えのある学び」の意義やポイント、そして具体的な取組事例が示唆することを参考に、現在学校教育に求められている「個別最適な学びと協働的な学びの一体化」の実現に向けた取組の充実が図られていくことを心から願っています。


   /菊地 一文

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