LD、ADHD&ASD 2026年1月号
特別支援教育コーディネーターのための相談ケーススタディ

W096

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LD、ADHD&ASD 2026年1月号特別支援教育コーディネーターのための相談ケーススタディ

紙版価格: 990円(税込)

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電子版予価: 891円(税込)

12/29刊行予定

ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2025年12月22日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年1月6日

目次

もくじの詳細表示

特集 特別支援教育コーディネーターのための相談ケーススタディ
特集について
両川 晃子
〈概論〉特別支援教育コーディネーターの歩みと現在
近藤 修史
〈概論〉他機関との連携 医療・福祉との協働
今出 大輔
〈実践〉相談対応から考える支援のかたち
学内調整に悩んだケース
桂野 文良
保護者との認識のずれに悩んだケース
山田 充
「医療・福祉機関」との連携を模索したケース
赤羽 友子
制度のはざまにある子どもたちへの支援を模索したケース
麗 絵美
校内体制づくりと育成を模索したケース
米内山 康嵩
地域支援機関とのつながりを模索したケース
森 太
〈COLUMN〉特別支援教育コーディネーター 若手ホープの奮闘記
後藤 理奈
〈座談会〉特別支援教育コーディネーターへ 保護者の声
兵庫県LD親の会「たつの子」座談会から
藤井 由美子
ESSAY
わかるって,面白い─読み書き困難の子どもの相談から─
赤松 裕美
写真で見る運動発達支援と教具 (第12回)
学校生活への参加を楽にするアイディアC 下校準備
池田 千紗
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第48回)
観察でちょこっと支援
杉浦 徹
発達障害のある子どもへのキャリア教育 (第4回)
学びをこれからにつなぐための「振り返り」と「対話」
菊地 一文
発達障害と医療の最新情報 (第4回)
学校教育を通して精神疾患に関わるスティグマは克服できるか
岡田 俊
教室で行う みんなの認知行動療法 (第4回)
今年度の振り返りと来年度に向けて─Action(改善)─
石川 信一
特別支援教育コーディネーターの仕事術 (第4回)
進学先のコーディネーターとの連携
石田 弥恵小熊 慎吾
〜〜小学校から中学校へ,中学校からその先へ〜〜
通級指導教室 私の教室紹介 (第4回)
子どもたちが楽しく学ぶ通級指導教室を目指して
鶴田 三紀
発達障害と不登校 (第4回)
発達障害と思春期
伊藤 美奈子
一度は手にしたい本
日本のLD史を語る(上野一彦編著)/はじめてまなぶ自閉スペクトラム症(本田秀夫著)
滑川 典宏
特別支援教育ステップアップ講座 (第24回)
特別支援教育コーディネーター必読!保護者面接の極意
星井 純子
S.E.N.S実践の小箱 (第9回)
通級の学びを学級へ「つながる実践」
中川 裕梨
SENS for S.E.N.S (第43回)
S.E.N.Sになって
どう伝えたら伝わるだろう
芦口 玲子
学び続ける特別支援教育士に
三原 潤子
特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
編集後記
両川 晃子

編集後記

 特別支援教育コーディネーターの先生方が,日々どのような思いで子どもたちや周囲の大人に向き合っているのか。今回の特集を通して,その姿の一端に触れることができました。

 一人ひとりの子どもに合った支援を模索する過程では,教職員や保護者,関係機関との間で立場や考えの違いに悩む場面も少なくありません。けれども,どの事例にも共通していたのは,「子どもの成長を支える」というぶれない軸でした。感情的な衝突の背後にある思いや背景を丁寧にくみ取り,すべての関係者が安心して関われるように道筋をつくっていく姿勢には,まさに学校の“要”としての専門性が見られました。

 コーディネーターの実践には,制度の枠にとどまらない工夫と,地域や校内をつなぐ確かな調整力が期待されます。表面的には「会議の運営」や「相談対応」として見える仕事も,その根底には,信頼関係を築くための細やかな配慮や,現場の空気を読む柔軟な判断があります。今回寄せられた事例からは,そうした日々の小さな積み重ねが,学校全体の支援文化を育てていることが伝わってきました。

 また,経験豊富な先生だけでなく,若手のコーディネーターや管理職,保護者など,さまざまな立場からの声を紹介できたことも,本企画の大きな魅力でした。互いの経験や価値観が交わることで,支援のあり方はより多層的に,そして実践的に見えてきます。日々の相談や校内会議の場面で,「あの事例のように考えてみよう」と思える一節が,読者の皆さまの現場でも見つかれば幸いです。

 特別支援教育の現場は,法改正以降も変化を続けています。包摂が広がるなかで,学校が子どもたち一人ひとりの安心できる場であり続けるために,私たちはこれからどのような支援を描いていけるのか。今回の特集が,その問いを共有し,次の一歩を考えるきっかけになればと思います。


   /両川 晃子

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