LD,ADHD&ASD 2022年1月号
自分の権利を守る力・セルフアドボカシー ―主体者として未来を生きる子どもを育てる―

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LD,ADHD&ASD 2022年1月号自分の権利を守る力・セルフアドボカシー ―主体者として未来を生きる子どもを育てる―

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ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2021年12月22日
対象:
小・中
仕様:
B5判 70頁
状態:
絶版
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目次

もくじの詳細表示

特集 自分の権利を守る力・セルフアドボカシー―主体者として未来を生きる子どもを育てる―
特集について
鳥居 深雪
〈提言〉セルフアドボカシーのポイント:自己理解と援助要請・主張性
鳥居 深雪
〈提言〉発達障害のある人の「セルフアドボカシー」
片岡 美華
〈実践〉「セルフアドボカシー」を育てる
[自己理解の支援]自己理解から社会参加に向けて
木谷 秀勝
[小学校における取り組み]セルフアドボカシーを育てる上で小学校段階で大切にしたいこと―自分研究の実践を通じて―
森村 美和子
[中学校における取り組み]正しい自己理解と成功体験をもたせて
伊藤 陽子
[高等学校 通級による指導における取り組み]想いを形に―セルフアドボカシーを育む取り組みー
西野 恵子
[大学への移行支援プログラムにおける取り組み]「たすけて」と言える社会へ 「ありがとう」があふれる社会へ
西 あかね
[発達障害学生支援における取り組み]発達障害大学生に対する支援―自己理解とセルフアドボカシー―
西村 優紀美
[就労移行支援における取り組み]一般雇用でも障害者雇用でも自らを戦力化するために
鈴木 慶太
ESSAY
S.E.N.S資格20周年を迎えて
花熊 曉
街の中のユニバーサルデザイン (第8回)
文化施設,市役所など公共施設のユニバーサルデザイン
高橋 儀平
発達障害の子どもに役立つ!ちょこっと支援の教材・教具 (第32回)
鉛筆でちょこっと支援
杉浦 徹
【特別寄稿】ピンチをチャンスに変えるコロナ禍の支援―オンライン授業の導入から一年半ー
浅原 昭久
発達障害のある子の指導に役立つ実行機能講座 (第4回)
実行機能と発達障害
森口 佑介
ハジメテ先生のためのICT活用の授業づくり入門 (第4回)
アプリを使いたいというご相談には
金森 克浩
心理検査を活用したアセスメントバッテリーの組み方 (第4回)
臨床事例について考えてみましょう
鳥居 深雪
英語教育のユニバーサルデザイン (第12回)
音から文字へ,文字から音へ
村上 加代子
ワーキングメモリーを支える学習支援 (第8回)
図形領域の理解に困難がある児童への通級指導
藤原 千華
特別なニーズをもつ子どもの心へのアプローチ (第4回)
支援を受ける側の主体性を尊重
前川 あさ美
一度は手にしたい本
施設職員ABA支援入門 行動障害がある人へのアプローチ(村本浄司著)/ひと目でわかる 心のしくみとはたらき図鑑(黒木俊秀日本語版監修・小野良平訳)
井澤 信三
祝 S.E.N.S資格創設20周年 特別支援教育ステップアップ講座 (第1回)
S.E.N.Sの次の20年の姿勢と課題を問う
上野 一彦
S.E.N.S資格の「これまで」と「これから」
花熊 曉
S.E.N.S支部会紹介 (第16回)
栃木支部会
福田 宜男
鹿児島支部会
水野 高明
SENS for S.E.N.S (第27回)
S.E.N.Sになって
アセスメントができる力を
岡澤 寛佳
特別支援教育の専門家になるために
内藤 かのこ
特別支援教育士資格認定協会からのお知らせ
編集後記
鳥居 深雪

特集 自分の権利を守る力・セルフアドボカシー―主体者として未来を生きる子どもを育てる―

 皆さんにとって,「セルフアドボカシー」は耳慣れない言葉かもしれません。日本語では「自己権利擁護」(自分の権利を守るという意味)と訳されることが多いようです。もともとは障害者福祉の領域で,当事者の主体性を尊重する考え方のもと発展してきた概念です。日本では,あまり知られていませんが,欧米では障害のある人への支援プログラムとして,日常生活スキル,ソーシャルスキル,アカデミックスキルとともに,アドボカシースキルが取り組まれています。

 近年,私たちが住む社会は多様化・複雑化し,従前の知識では対応できないことが増えています。インターネットの普及をはじめとするICT技術の発展は,大量の情報にアクセスすることを可能にしました。教育も,単なる知識の伝達・獲得ではなく,多くの情報をどのように処理し活用するのか,ということに比重が移ってきています。一方では,個人情報の流出・悪用など以前には考えられなかったリスクも増大しています。子どもたちの生活も,このような社会の変化と無縁ではいられません。

 一方,2016年に施行された障害者差別解消法によって,障害を理由とした差別の禁止とともに,合理的配慮の提供が定められました。この,合理的配慮の提供に際しては,当事者からの意思の表明が前提とされています。

 このような中で,「セルフアドボカシー」の概念が障害者福祉の領域を超えて,教育や心理の領域でも注目されるようになってきています。未来を生きる子どもたちは,主体者として自分の権利を守る力を身につける必要があります。様々な制度に関する知識,自分の強みと弱み,必要な支援の理解,それを他者に説明する主張性,さらに,自分に合った進路選択をすることなどを,育てていく必要があるでしょう。

 今号が,自分の権利を守る力(セルフアドボカシー)について,皆さんが考えるきっかけになれば幸いです。


   神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授 /鳥居 深雪

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      明治図書
    • セルフアドボカシーという言葉は知らなかったのですが、この考え方は普段の学校生活でも、すごく大切なものだと感じました。

      特集記事の一つ一つが新鮮で、
      雑誌では珍しく熟読してしまいました。

      分かったつもりになるのではなく、
      セルフアドボカシーについて勉強したいと思います。
      2022/5/28ヤッシー
    • 特別な支援が必要な子への実践事例がとても参考になった。安心できる環境作りを目指し、自公肯定感を高めて、自己選択、自己決定、自己実現ができるような支援をしていきたい。
      2022/3/1030代・小学校教員
    • セルフアドボカシーを育むには、良き理解者のもとで、自己理解を進めることが出来ること大事だと感じた。
      2022/1/750代、特別支援学校

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